2010年11月28日日曜日

生誕150年、偉業をしのぶ 坂戸の偉人・大川平三郎

2010年11月24日(水) 埼玉新聞を抜粋編集

 川越藩三芳野村(現・坂戸市)出身で、明治から昭和にかけて活躍し、「製紙王」と呼ばれた実業家の大川平三郎氏の偉業をしのぶ「大川平三郎翁を語る会」が、坂戸市横沼の市立三芳野公民館で開かれた。坂戸市郷土史研究会会長で、大川平三郎研究家の大図口承氏(75)が「郷土の偉人大川平三郎」と題して講演したほか、アトラクションとして地元サークルが舞踊やダンス、合奏などを披露。参加した地元住民らは大川氏の功績と強靭(きょうじん)な精神力を改めて胸に刻んだ。
 同語る会は、大川氏の偉業を後世に継承していこうと結成された「大川平三郎翁保存会」(大河戸清理事長)が毎年開催しており、今年で7回目。
 大川氏は1860年(万延元年)生まれ。幼年期は暮らしに事欠く赤貧に育ったが、苦学の末、抄紙会社(のちの王子製紙)に入社。稲ワラパルプの大量生産や木材による化学パルプの製造に成功するなど実業家として功績を収める一方、洪水に見舞われていた地元のため、私財を投じて越辺川に堤防を築くなど村の富力増進に寄与した。
 講演で大図氏は、平三郎氏の祖父が農民から剣術指南となり、道場を開いていたことや武士の台所が苦しかった幕末から明治にかけた激動期に幼少期を過ごしていたことなどを解説。その上で「貧しい家庭環境が平三郎のハングリー精神と知恵を培ったことを我々に教えている」と強調した。

埼玉B級グルメ王は「加須の肉味噌うどん」

2010/11/23 日本経済新聞を抜粋編集

 埼玉県などが21日に開いたご当地料理の人気を競い合う「第7回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」は、加須市の「加須市みんなで考えた肉味噌(みそ)うどん」が1位になった。市民のアイデアから生まれた、市名物の手打ちうどんに肉みそや温泉卵をのせた料理だ。
 今回は加須市で開催。隣接する栃木県や群馬県からもあわせて、過去最多となる40品目が出品。約7万人が舌鼓を打ち、「1日あたりの来場者としては過去最高を記録した」(県観光課)。2位には飯能市の「飯能すいーとん」、3位にはさいたま市の「豆腐ラーメン」が入った。

2010年11月22日月曜日

自転車みどころルート100:県が公表

11月17日 毎日新聞を抜粋編集

埼玉県は、自転車みどころルートルートをつくった。歴史▽花▽自然▽グルメ、の四つをテーマに魅力が豊かな地域であることや、自動車交通量などの安全性を考慮し有識者会議で約400に絞り込んだ。
今後、自転車が利用しやすいよう案内看板を設置し、自転車専用レーンの設定などを進める。ガイドブックなどにもまとめる。
【pdf】
http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/419293.pdf

「川越蔵プリン」新発売

010/11/22 日本経済新聞を抜粋編集

 野菜加工業のスギヤマが、卵黄や牛乳などにサツマイモのペーストを混ぜてイモプリンをつくった。濃厚な味で、スイートポテトよりなめらかな食感。サツマイモが名物の埼玉県川越市のイモを利用した。県や早稲田大学などの共同研究で生まれた独自技術を活用し、比較的低温で蒸した結果、イモの糖度や風味が増したという。

2010年11月14日日曜日

ときがわ町の新名物「むすびめし」

産経新聞 11月13日(土) を抜粋編集

ときがわ町で、地元産のコメなどを使った「むすびめし」を新名物にしようという機運が盛り上がっている。コメを主役にした、ありそうでなかった発想。

 林業が盛んなときがわ町では、手軽に食べられるおむすびが古くから親しまれてきた。県の名水100選にも選ばれた美しい水で育ったコメを新名物にしようと、同町商工会が企画した。

県動画サイト「コバトンTHEムービー」 アクセス急増

2010年11月12日(金) 埼玉新聞を抜粋編集


埼玉の魅力を動画で発信する県のサイト「コバトンTHEムービー」に70点の新作が加わり、注目を集めている。
「ユーチューブ(動画投稿サイト)で見られるようになったことがアクセス増につながったと思われる。


コバトンM

2010年10月18日月曜日

アニメツーリズムを推進 稲葉尚子観光課長

2010年10月16日 観光経済新聞を抜粋編集

「超」観光立県宣言の意義について インタビュー

──埼玉県は今年1月12日に「埼玉『超(ちょ〜)』観光立県宣言」を発表した。

 「埼玉には、海も大温泉地も世界遺産もない。ただ埼玉、東京、神奈川、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨を合算すると4200万人の潜在マーケットを抱えている。この優位性を生かして日本一の日帰り観光県を目指す。東京を訪れる外国人観光客の誘致も積極的に行う。従来型の観光の発想を超えるという意味から『超』を付けた」

──具体的な活動内容は。

 「立教大学、埼玉りそな産業協力財団、JTB首都圏、埼玉県の4者で『観光エンジン人材養成協定』を2月に締結。市町村職員などを対象に地域活性化のエンジンとなる観光人材の育成を始めた」

 「とくに『アニメツーリズム』『ご当地キャラ』『ご当地B級グルメ』には力を入れている」

──アニメ「らき☆すた」の舞台となった久喜市(旧鷲宮町)の鷲宮神社には全国からファンが訪れる。

 「当初地元の人達にはなぜ人が集まってくるのかの理由が分からなかったという。熱心に訪れるアニメファン達を地元が受け入れ、交流するなかで『らき☆すた』の聖地が創られていった。9月5日の土師祭(はじさい)ではコスプレ少女を乗せた『らき☆すた』御輿が集まったファンらに担がれて町中を練り歩いた」

 「他にも『クレヨンしんちゃん』の春日部市、『行け!稲中卓球部』のさいたま市南区など、埼玉が舞台となっている漫画・アニメは数多い。県は昨年、北海道大学観光学高等研究センターの山村高淑准教授ら6人の委員からなる『埼玉県アニメツーリズム検討委員会』を設置。観光資源としてのアニメの可能性に着目し、真剣に検討してきた。18の漫画・アニメとその舞台となっている県内自治体を紹介したパンフレット『埼玉県ゆかりのマンガ☆アニメMAP』も作成、配布した」

 「公式観光サイト『ちょこたび埼玉』の中に専門ページ『埼玉ちょ〜でぃーぷな観光協会』を設け、アニメツーリズム関連情報を日本語、英語、韓国語、中国語簡体字の4言語で発信している」

 「埼玉県の観光スポットを紹介するPRアニメを現在制作中で年度内に完成予定。キャラクターは公募した。県が出資する第3セクターが運営するアニメ投稿サイト『アニメど埼玉』などで公開する」

──全市町村ご当地キャラ70体を目標に掲げている。

 「ご当地キャラには各地域の魅力が集約される。一目で特徴が分かる。地元の人々に愛されることで観光の枠を超え、地域振興に貢献できる」

 「11月28日に羽生市が『ゆるキャラさみっとin羽生』を開く。滋賀県彦根市の『ひこにゃん』をはじめ、1都18県から計86体のゆるキャラが集まる。県内からは県の『コバトン』、羽生市の『ムジナもん』など38体が参加する」

──ご当地グルメの大会も開く。

 「11月21日に埼玉北部の加須市で『第7回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦』を開く。県内からは草加市の『草加小松菜せんべい汁』、久喜市の『梨入りカレーライス』など33品、さらに栃木から足利市の『ソースカツ丼』など4品、群馬から前橋市の『まえばしtonton汁』など3品の出品が決まっている。県内外から5万人の来場者を見込んでいる」

──他の都道府県と比べてかなり異質の観光戦略では。

 「県の強みと弱みをよく分析した結果だ」

【いなば・なおこ】
81年東大法学部卒、埼玉県入庁。農業部農業経済課、企画財政部企画調整課、春日部市派遣、工業技術センター、環境部みどり自然課を経て、08年総務部文書課長。10年4月から産業労働部観光課長。

2010年10月17日日曜日

埼玉県は「川越」がトップ 「住んでみたい」街ランク

2010年10月15日 朝日新聞を抜粋編集

「住んでみたい街(駅)ランキング(都県別)」によると、東京23区は「自由が丘」、都下は「吉祥寺」、神奈川県は「横浜」、埼玉県は「川越」、千葉県は「新浦安」がそれぞれ1位に。

「川越」は、埼玉県で昨年第1位だった「大宮」を僅差で抜き、1位に躍り出た。

2010年10月11日月曜日

散策したい歴史ある町並み  3位は「川越市一番街」

2010/10/2 日本経済新聞を抜粋編集

散策したい歴史ある町並みランキング
  1. 山口県萩市堀内地区
  2. 岐阜県高山市さんまち
  3. 川越市一番街(
  4. 岡山県倉敷美観地区
  5. 岐阜県白川郷合掌造り集落

川越市一番街へのコメント

「小江戸」と親しまれ、明治期の大火後に建築された蔵造りの商家建築が見どころで、「時の鐘」や近隣の「菓子屋横丁」も有名。川越城の城下町として栄え、新河岸川を利用した舟運で江戸とつながり、江戸文化を色濃く残す。
「蔵造りや風情ある石畳、街路灯のほか、趣のある飲食施設も豊富にある」(大谷晴信さん)、「喜多院や本丸御殿(11年3月まで休館予定)とセットで回ると見どころが多い。東京都内から近く、土産物店なども多いので気軽に行きやすい」(稲葉教之さん)。

2010年9月22日水曜日

次世代産業集積など4件  「総合特区制度」県が提案

2010年9月19日 読売新聞を抜粋編集

 県は17日、国が経済活性化のため来年度の創設を予定している「総合特区制度」に4件を提案したと発表した。

 このうち、「次世代産業集積特区」は、将来性の高い企業を県内に集め、産業基盤と雇用の安定を図るのが狙い。燃料電池車向け燃料の水素を供給する「水素ステーション」の設置基準緩和や温室効果ガス削減に取り組む企業の法人税優遇などを盛り込んでいる。

 ほかに、埼玉発のアニメを観光につなげる「COOL・SAITAMA戦略特区」、企業の農地借り入れ規制の緩和を求める「農業ソーシャル・ビジネス特区」、多様化する介護ニーズに応える「あんしん介護推進特区」を提案した。

 総合特区制度は、税制優遇や財政支援、規制緩和を一体的に行うもの。

2010年8月29日日曜日

埼玉の魅力をアニメでPR 観光誘致に県が制作へ

 2010年8月28日(土) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 埼玉の魅力を広く知ってもらおうと、県は観光PRのアニメーション制作に乗り出す。東京都や富山県もアニメを活用して観光地紹介などをしているが、埼玉版の作品は、主人公が観光資源を未知の敵から守るというストーリー仕立て。県観光課は「埼玉のアニメは物語性があるのが特徴。B級グルメを盛り込んだり、ゆるキャラを登場させたりしたい」と意気込んでいる。

 アニメは1話約5分の4話で構成する予定。あの手この手で県内の観光地などを乗っ取ろうとしたり、B級グルメに目がない未知の敵が登場。「サクヤ」と呼ばれるヒロインが県のマスコット・コバトンをはじめ県内自治体の「ゆるキャラ」たちの力を借りながらこれに立ち向かい、観光資源を守るというストーリーだ。

 ヒロインのサクヤは、古事記などに登場する女神コノハナサクヤ姫にちなんだキャラクター。竜神と人間の間に生まれた半神半人の美少女で、巫女(みこ)の姿に近く、勾(まが)玉のネックレスをしているのが特徴。神社の絵馬に描かれた絵を呼び出し、実体化させる力を持っているという設定になっている。

 県は、サクヤのキャラクターデザイン画を募集する。プロ、アマは問わない。未発表作品で著作権や2次使用権は県に帰属。採用作品は一部修正する場合もある。採用者にはJTBのギフト券(1万円分)をプレゼントする。申し込み受け付けは9月10日まで。

2010年8月22日日曜日

歴史小説『のぼうの城』で行田のまちおこし

2010年8月22日東京新聞を抜粋編集

 行田市の忍(おし)城を舞台にした和田竜さん作の歴史小説「のぼうの城」が映画化されるのに伴い、同市で観光振興とまちおこしにつなげようとする動きが官民ともに活発になってきた。

 「のぼうの城」は、戦国時代、忍城が豊臣秀吉の命を受けた石田三成の大軍に水攻めされながらついに落ちなかった史実に基づく小説。弱者が強者を退ける痛快なストーリーと、個性的で親しみやすいキャラクター設定で約四十万部を売り上げるヒットとなった。

 小説が発表された二〇〇七年十一月以降、行田市を訪れる観光客は増えている。復元した忍城と同じ敷地内にある市郷土博物館の年間入館者数は、〇七年までは年間四万人前後だったが、〇八年は四万四千七百人、昨年は五万三千四百人に。

 そこへ、犬童一心、樋口真嗣両監督の指揮、野村萬斎さん主演で映画化が動きだし、市の期待は高まる。

 市は本年度、「のぼう」での観光客誘致のため県基金を含む約七千五百万円の予算を組んだ。登場人物や足軽に扮(ふん)した十二人による「忍城おもてなし甲冑(かっちゅう)隊」を結成し、忍城内や県内外の駅、高速道サービスエリアで剣舞を披露し観光PR。映画関連イベントも検討している。

 民間では、行田商店会連合会が今月、登場人物を「忍城の精鋭(もののふ)五人衆」としたキャラクターデザインを発表。同会の事業事務局の田代正人さん(56)によると、作画を依頼したイラストレーターに「萌(も)えキャラの一歩手前で」と注文したといい、風采(ふうさい)の上がらない男として小説で描かれた主役の城代家老成田長親(ながちか)以外の城主の娘・甲斐姫や、侍大将の正木丹波守ら四人は美男美女ぞろいだ。

 田代さんは「これまで埼玉古墳や古代ハスなど観光資源がいろいろありながら、商業に結び付けられなかった。郷土の先輩を顕彰することで活性化の起爆剤になれば」と意気込む。

 気掛かりなのは、映画のロケ誘致が成功していないこと。市長を先頭に市内での撮影を映画制作会社に働き掛けてきたが、色よい返事はない。主なロケ地は北海道苫小牧市で、今月十五日から撮影が始まった。「ロケ地になると、かなりPR効果は高いのだが」と担当者は話す。映画公開は、来秋の予定。

2010年8月19日木曜日

コミュニティーカフェ増加

2010年08月19日 朝日新聞を抜粋編集

 食事だけでなく、地元の情報を提供したり、催しを開いたり……。そんなコミュニティーカフェが、県内でも増えている。高齢者の所在不明や児童虐待など、地域コミュニティーの弱体化で生まれる問題が表面化するなか、育児や高齢者の支援などテーマを持ったカフェで、新しいつながりが生まれている。

◇地域つなぐ新たな拠点に

 さいたま市南区の住宅街に昨年11月開店した「ヘルシーカフェのら」。地産野菜を使った料理が自慢だ。地域の情報チラシが置かれ、月数回ワークショップが開かれる。

 入り口のスロープやオムツ換えができる大きめのトイレなど、子連れへの配慮が目に付く。息子(1)と訪れた主婦、岸本理恵さん(31)は、「子どもとゆっくり安心して楽しめるのがうれしい」という。普通の店では子どもが泣くと周囲の視線が冷たいが、ここでは当たり前。店のスタッフが「大丈夫?」と、さりげなく声をかけてくれる。

 カフェは「若い世代に食文化を伝え、母親同士がゆっくりしゃべれる場を」と、食や子育てに携わる男女3人が起業した。

 鶴ケ島市のコミュニティーレストラン「ここほっと」は、市の委託で学童保育所を運営するNPO法人「鶴ケ島市学童保育の会」が昨年7月に開いた。手作りケーキ3種の盛り合わせは300円で、40食限定のランチは500円だ。持ち込み企画の手作り教室やヘッドマッサージが開かれ、主婦や高齢者らでにぎわう。

 小川町では、昨年11月に「べりカフェ」がオープンした。町の有機農家が作った野菜を主役にした「食べて元気になるレストラン」を目指した。 街づくりのNPO法人「生活工房 つばさ・游」が店を運営。町に移り住んだ新規就農農家の野菜を積極的に使う。

 三郷市の「コミュニティカフェレストラン 青いそら」は、「働くがテーマ」と運営するNPO法人の浅草秀子理事長。障害者やひきこもり、高齢者ら、フルタイムで働くのが難しい人を雇う。

◇ガイドブック作り35店を紹介/NPOなど「運営費が課題」

 越谷NPOセンターと県団塊世代活動支援センターは、県内のコミュニティーカフェの情報を集めたガイドブック「見つけたよ! おいしくホッとにつながる幸せCafe」をまとめている。市民記者らが、口コミやネットで情報を集め、35店を紹介する。

◇コミュニティーカフェ
 長寿社会文化協会(WAC)が、「地域のたまり場や居場所」を「コミュニティ・カフェ」と定義。NGOを中心にフェアトレード食材を使う「スローカフェ」や、食を核にした地域支援「コミュニティ・レストラン」など、様々な形態が生まれている。

2010年8月18日水曜日

【名作の舞台】井伏鱒二「武州鉢形城」の舞台 寄居

2010.8.17 産経新聞を抜粋編集

 井伏鱒二の小説「武州鉢形城」は、井伏本人である主人公の「私」が、机の材料として入手した赤松の木材に、鉄砲玉が食い込んでいるのを発見したことをきっかけに物語が始まる。

 その木材は、鉢形城の屋敷跡から切り出され、現深谷市針ケ谷の弘光寺の庫裏(くり)にあったという設定だ。鉄砲玉に興味を抱いた「私」は、弘光寺の住職、郷里に住む退役軍人の老人との文通を通じて、鉄砲玉に込められた歴史をひもといていく。

 作品名にもなっている鉢形城は戦国時代の平山城。天正18(1590)年の豊臣秀吉の小田原攻めで、北条氏の支城だった鉢形城も豊臣方の猛攻を受け開城、間もなく廃城となった。戦国期の城郭をほぼ完全に残す貴重な遺構で、昭和7年に国の史跡に指定された。平成16年に公園として整備。歴史館も開設された。

 7月末、町教育委員会生涯学習課の石塚三夫主査の案内で城跡を歩いてみた。「荒川に面した高いがけと、支流の深沢川の深い谷が敵の侵入を阻む天然の要害でした」との石塚さんの言葉通り、各所に急な斜面がある。

断崖(だんがい)の上の御殿曲輪跡からは荒川と町を一望でき、深沢川では、近所の子供たちが水遊びに興じ暑さをしのいでいた。井伏も、こののどかな風景を見ながらかつての合戦に思いをはせ小説の構想を練ったのかもしれない。
(門倉千賀子)

「川の国埼玉」PRに躍起  県がマスコミ向け取材手引

2010年8月18日 読売新聞を抜粋編集

 県土に個性が乏しいと評され観光振興に苦戦する埼玉で、川の存在に着目した新たな情報発信の取り組みが始まった。県は17日、「川の国 埼玉」と銘打ち、川に関係した観光名所や祭り、都市部での河川浄化運動などの情報をまとめたガイドブックを、報道各社に配布した。取材の手引に活用してもらい、特集などを組んでもらうことを狙ったものだが、果たして期待通りに運ぶだろうか。

 埼玉の川といえば、荒川や入間川などがすぐに思い浮かぶが、実は、県土に占める河川面積の割合が3・9%で日本一。県は以前から「川の国」の愛称でPRしてきたが、効果ははかばかしくなかった。そこで、マスコミの関心をひくのが早道と、取材に便利なガイドブックを作成した。

 ガイドブックはA4判84ページで、自由に使用できる写真データ入りのCD―ROMも付けた。川に関係した観光名所や祭りは、長瀞町のライン下りや小鹿野町の丸神の滝など122件を紹介し、連絡先の一覧もリスト化。さらに、住民が中心となり、汚濁した川にせせらぎを再生させた21件の活動概要も「おすすめネタ帳」として掲載した。

 こうしたガイドブックの構成は、観光とドキュメンタリーの双方の取材ニーズに対応することを考えてのことだ。

 特に、川再生の活動紹介には、東京のベッドタウンとしての印象が強く、住民同士のつながりが希薄化していると思われがちな埼玉で、地域コミュニティーの充実をアピールする狙いもあるという。

2010年8月14日土曜日

川越まつり と 蔵の町 を見て歩く会10月16日

【PDF】川越まつり と 蔵の町 を見て歩く会(社)川越市シルバー人材センター

川越マラソン大会概要 11月28日(日)

小江戸川越マラソン2010 大会概要川越市

県社協:サイトで福祉の仕事をマッチング

2010年8月14日 毎日新聞を抜粋編集 

 県内で福祉の仕事を探す人と人材を求める事業所をマッチングする「福祉求人情報ポータルサイト」が登録者を募集している。離職率が高く流動的な福祉の現場は随時人手が必要。サイトは、求職者と事業所の出会いのチャンスを提供している。

 サイト上で求職者は、自分の資格や労働条件に合わせ、事業所が掲載している求人を選択し、面接などを申し込める。求人する事業所は、登録している求職者の中から適任者を「スカウト」できる。

 県社会福祉協議会が県の委託事業の一環で今年4月から運営しており、利用は無料。ネット上だけで不安な人には同協議会が運営する「福祉人材センター」で相談も受ける。

 登録数は7月28日現在で求人91件、求職は176人。県社会福祉課の担当者は「周知不足だったが、これから多くの人に活用してもらいたい」とPRしている。ホームページは(http://www.fukushijob-saitama.jp)。問い合わせは同協議会(電話048・822・1191)。【稲田佳代】

久喜市のナシ、甘み増して仕上がり上々

2010年8月14日、東京新聞を抜粋編集

 ナシの名産地、久喜市で「幸水」の収穫が始まり、農家の人たちは一足早い“実りの秋”に汗を流している。

 県によると、白岡町や久喜市の旧菖蒲町では、明治時代からナシの栽培が行われていたという。関東農政局の二〇〇六年度の調べでは、白岡町の収穫量が千六百八十トン、旧菖蒲町が千六百トンで、一帯は県内随一の産地。三月に旧菖蒲町など三町と合併した新久喜市の収穫量は計二千三百九十五トン、作付面積は百三ヘクタールに達し、同市が県内一に。

幸水の収穫は八月下旬まで続き、その後は彩玉、豊水、あきづき、新高の順で十月末まで続く。 

2010年7月21日水曜日

ホンダ寄居工場、2013年稼働に向け準備

2010.7.20 産経新聞を抜粋編集

 ホンダは20日、世界的な景気低迷の影響で稼働を凍結していた寄居工場(埼玉県寄居町)について、平成25年の生産開始に向け準備を再開すると発表した。埼玉県や地元寄居町の関係者からは、「稼働が決まってホッとした」「県経済の活性化につながる」と歓迎の声が上がった。稼働すれば、地域の雇用創出につながるだけでなく、世界的に需要が高まっているハイブリッド車(HV)など次世代環境車の中核生産拠点が県内に誕生することになる。

2010年7月19日月曜日

川越ロケ、お世話します

2010年07月17日 朝日新聞を抜粋編集

◇撮影スポット紹介・許可手続き案内…

 川越市は、地元での映画やドラマの撮影を支援する「川越ロケーションサービス」を設立した。記念企画として、「川越百万灯夏まつり」の期間中の8月1日、NHKの朝の連続テレビ小説「つばさ」に使われた蔵造りの商家を、主人公の実家「甘玉堂」として1日限定で復活させるという。

◇市など支援組織設立

 同サービスは、市内で撮影されるテレビや映画などの映像を通じて、川越の魅力を全国に発信し、観光客誘致など地域の振興に役立てるのが狙い。市内の商店街や交通機関などで組織する小江戸川越観光推進協議会、小江戸川越観光協会、川越商工会議所も、協力団体として参加した。

 具体的には、これまで市や観光協会などが個別に対応してきたロケ地探しの相談を、市観光課に設置した窓口に一本化。(1)市内の撮影場所に関する情報提供(2)市内公共施設の撮影に関する相談や管理者との連絡調整(3)撮影に関する各種許認可手続きの案内――などについて、撮影が順調に進むよう全面的に支援する。

 市によると、同様のサービスを実施している県内の自治体は同市で20番目という。

 相談は無料。市観光課の同サービス直通電話(049・224・5940)で申し込める。市のホームページから用紙をダウンロードして必要事項を記入し、ファクス(049・226・4102)やメール(kanko@city.kawagoe.saitama.jp)で申し込むことも可能という。

甲冑隊が「忍城」観光PR  「のぼうの城」映画化

2010年7月18日 読売新聞を抜粋編集

 戦国時代末期の忍城攻防戦を描いた和田竜さんのベストセラー歴史小説「のぼうの城」の映画制作を前に、忍城がある行田市が、市の魅力を全国発信する「忍城おもてなし甲冑(かっちゅう)隊」を披露した。25日の「行田浮き城まつり」で行われる結成式で“初陣”を飾る。

 甲冑隊のメンバーは、県ふるさと雇用再生基金事業を活用し、一般から公募。応募者75人の中から、忍城城代・成田長親役の岩井秀樹さん(52)ら12人が選ばれた。

 2012年3月末まで忍城跡や郷土博物館、さきたま古墳公園などで、剣舞のパフォーマンスを披露したり、観光客と記念写真を撮ったりするほか、甲冑の着付け教室も行う。さらに、県内外の行事に参加し、同市の観光と映画のPRを展開する予定だ。同市観光プロジェクト推進室は、「甲冑隊の結成で、市のイメージアップと市民のおもてなし意識の向上を図りたい」と活躍に期待している。

 映画は8月クランクインで、11年秋に公開予定。主役の成田長親は、狂言師の野村萬斎さんが演じる。

2010年7月17日土曜日

川越の中高年バンド「大野イサムとJ&K」 がスタート

 2010年7月16日(金) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 施設利用の高齢者に役立てばと、川越市内の39歳から80歳の音楽好きな中高年13人がアマチュアバンド「大野イサムとJ&K」(大野勇バンドマスター)を立ち上げた。

 高齢化社会に向けて新たな青春をスタートさせたメンバー。バンドを誕生させた中心はバンドマスターの大野さん(69)、関根章次さん(73)と間中繁孝さん(64)の3人。大野さんの名前と、関根さんと間中さんが営む会社名の頭文字を取ってバンド名を「大野イサムとJ&K」と命名した。約12年前、大野さんと関根さんが訪れていたディナーショー会場で間中さんと知り合ったという。

 大野さんの妻房子さん(68)が川島町出身で、房子さんの実母苗村くにさん(90)がやすらぎの郷がオープンした時から数カ月前まで、毎日のように利用していた。そのお礼を兼ねて、同郷で産声を上げることにした。演奏終了後、メンバーらは「100㌫以上の出来栄え」と声をそろえた。

 大野さんは「我々も青春時代の曲の練習で若返り、皆さんにも生バンドで元気になってもらいたい」と話している。

 バンドの問い合わせは大野さん(℡049・224・4736)へ。

2010年7月7日水曜日

「のぼうの城」映画化  行田市がPRに本腰

2010年7月7日 読売新聞

 戦国時代の忍城攻防戦を描いた歴史小説「のぼうの城」(和田竜著)の映画制作が8月に始まるのを前に、小説の舞台となった行田市がロケの誘致や映画のPRに本腰を入れている。

 映画は犬童一心、樋口真嗣両監督が共同でメガホンを取り、主役の忍城城代・成田長親を狂言師の野村萬斎さんが演じる。公開は2011年秋の予定。

 市は「映画化を観光の起爆剤に」と、2月に「『のぼうの城』映画制作推進協議会」を組織。6月下旬に主役級の俳優陣が決まったのを受け、市内でのロケ実施を映画制作会社に要請したり、関連グッズを商品化したりする活動を急ぐことにした。同協議会長の工藤正司市長は「俳優が豪華な顔ぶれで公開が楽しみ。行田の魅力を全国にアピールするチャンスになる」と話している。

2010年7月3日土曜日

さいたま新都心  駅前開発の4社撤退

2010年7月3日 読売新聞を抜粋編集

 さいたま市のさいたま新都心駅前「8―1A街区」開発計画で、三菱地所(東京都)など開発業者4社が2日、事業主体の県と市、都市再生機構に対し、事業からの撤退を申し入れた。「経済環境の悪化で採算のめどが立たない」としている。計画規模の縮小など見直し交渉を重ねてきたが、頓挫した。事業計画は根本的な見直しを余儀なくされそうだ。

2010年6月14日月曜日

『大宮古事拾遺』出版 下村克彦さん

2010年6月14日 読売新聞を抜粋編集

 さいたま市立博物館の元館長で旧大宮市育ちの下村克彦さん(65)が「大昔からちょっと昔まで」の大宮の歴史民俗にまつわる雑学を紹介する「大宮古事拾遺」(さきたま出版会)を刊行した。地図や写真を数多く収録し、歴史散歩のガイドに活用できるよう工夫されている。

 大宮古事拾遺は「大宮」の地名の由来に始まり、地元に伝わる埋蔵金や鬼婆(おにばば)の伝説、江戸時代の大宮ギャンブル事情、調理器具あれこれなど様々なテーマを取り上げ、人々の暮らしぶりを生き生きと紹介。主に2002~09年にタウン誌や市のPR誌に掲載したコラムなどを大幅に加筆訂正し、脚注も追加したもので、娘と両親の掛け合いスタイルで話が進み、気軽に読めるように仕上げてある。

 話の中心となる歴史資料には、難しい古文書や碑文だけでなく、川柳や絵草紙の挿絵なども活用。江戸時代の「死に水を嫁にとらせてなるものか」「出来るなら嫁の死に水とるつもり」という川柳を取り上げ、いつの世も変わらない嫁しゅうとめ戦争で笑わせる。

 下村さんによると、歴史や民俗研究の一番の楽しみは、石碑や古文書などの資料からイメージを膨らませ、他の資料とも結びつけて昔の文化や暮らしぶりが目の前に浮かび上がって来る瞬間にあるといい、「この本を片手に歴史散歩をして、魅力の一端を感じてもらえれば」と話している。

 下村さんが歴史や民俗に関心を持ったのは高校生の頃。自宅近くの墓地に立ち並んでいた石の塔婆が気になり、学校の図書館で調べてみたところ、中世にしか作られていなかったものと分かった。それを機に「古いもの」に熱中するようになり、大学では考古学を専攻。その後、旧大宮市教委で遺跡発掘などに携わった。

 A5判256ページ、2100円(税込み)。問い合わせは、さきたま出版会((電)048・822・1223)へ。

2010年6月9日水曜日

小型電気自動車導入 川越の大穀

2010年6月9日 読売新聞を抜粋編集

 うなぎ・和食店「大穀」(本社・川越市)が8日、出前配達用の小型電気自動車「電気うなぎカー」を導入した。車体はうなぎをイメージしたツートーンで、フロントはとぼけた顔つき。

 出前の注文は、大穀川越店((電)049・244・8895)へ。

2010年6月6日日曜日

埼玉で観光情報学会全国大会 武蔵観研

観光情報学会第7回全国大会in川越  JCN

【リード】市町村、県単位ではなく、広域での観光を目指し、観光事業を盛り上げていこうと年に一回行われている観光情報学会全国大会が、関東圏では、初めて川越で開催されました。

【VTR】観光情報学会は、北海道大学内に事務局を持つNPO法人観光情報学会と東京国際大学の桑原政則教授が会長を務めるNPO法人武蔵観研が共催で開催しています。
関東圏では、初めての開催となり、観光が盛んな町として川越が会場に選ばれました。

観光情報学会全国大会は、きのうから3日間の日程で開催されています。
きょうは、蓮馨寺講堂を会場に、観光情報学研究会の活動報告やパネルディスカッションなどが開かれました。
パネルディスカッションでは、「広域観光おこし」をテーマに観光庁や埼玉県の観光課、大学などから6人が基調報告をしました。

その中で、観光客の滞在時間を増やし、更には宿泊してもらうためには、隣接する市町村が連携をとることの必要性など広域観光による地域おこしについての話がありました。 そして、川越からは、小江戸川越観光協会、会長で蓮馨寺の住職である粂原恒久さんが、川越の現状や今後の課題について報告しました。 (粂原さんノイズいかし)(NPO法人 武蔵観研 桑原政則 会長 インタビュー) …



埼玉で観光情報学会全国大会 中国観光客誘致など議論
中国新聞 2010年6月4日

埼玉で観光情報学会が全国大会 広域観光おこしテーマに mamaiko.jp

2010年5月29日土曜日

幸手の日本料理店 徳川吉宗の昼食再現

2010年5月28日 東京新聞を抜粋編集

 幸手市内の日本料理店「割烹(かっぽう)ときわや」が江戸時代に地域を訪れた、江戸幕府八代将軍の徳川吉宗が食べたとされる昼食を再現し、六月から「吉宗弁当」として店で提供する。

 幸手市はかつて日光街道の宿場町として栄えた。「享保日光御社参記三」(国立公文書館蔵)によると、一七二八(享保十三)年、徳川吉宗は日光東照宮の参拝に向かう途中、聖福寺(同市北一)を訪問、昼食をとったとされ、メニューも細かく書かれていた。

 メニューは、焼き豆腐やヤマトイモの煮しめ、漬物、玄米など。早稲田大学文化構想学部の学生の協力を得て、味付けを研究してきた。「非常に質素で、味付けが濃いものが多いのが特徴。今の人が食べると変わった印象をうける」(増田専務)という。

2010年5月24日月曜日

YS11 「見違えるほど美しく」 所沢航空公園駅前

2010年5月23日(日) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 所沢市の西武新宿線航空公園駅北口前に展示してある旅客機YS11が22日までに、新しく塗装され、最新鋭機と見違るようにきれいになった。県川越県土整備事務所が2004年に続いて行ったもので、今回が2回目。

 YS11は日本の航空工業界が総力を挙げて開発した唯一の本格的な近距離用ターボブロック中型旅客機。1962年8月に初飛行し、182機が製造され、国内外で需要があった。

 展示してあるYS11は69年に製造された第101号機で、97年4月13日の大島~東京便を最後に、総飛行時間5万2991時間、総飛行回数5万8253回で現役を引退、全日本空輸とエアーニッポンが県に寄贈、航空発祥の地を記念して、航空公園駅前に展示された。

 YS11は幅32㍍、全長26・3㍍、高さ8・98㍍、座席数64、最大速度時速555㌔、巡航速度450㌔で、航続時間4時間、航続距離1200㌔。

「日本海ルート経済圏」構想  新潟、群馬と3県連携

2010年5月22日 読売新聞を抜粋編集

 新潟、群馬県と連携し、中国・ロシアに通じる“日本海ルート新経済圏”構想が浮上している。上田知事ら3知事が7月、具体的な施策を話し合うサミットを新潟市内で開催する方向で調整中だ。地域経済活性化のきっかけになるのか、壮大な構想で終わるのか、関係者は成り行きに注目している。

 埼玉・群馬・新潟は、上越新幹線や関越自動車道、国道17号などの交通基盤が整い、企業間の取引も盛ん。生活経済圏の重なる埼玉北部と群馬南部などには関係が深い地域もある。地域ブロックを超えた連携があまり活発ではなかったからこそ、埼玉県は「交通インフラを生かしてこなかった枠組みなので、連携を深める余地は多い」(企画総務課)と見る。

 埼玉にとって最大の魅力は、中国、ロシアなどとの航路を持つ新潟港。上田知事は「企業は黙っていても東京には向くが、視野を広げるためにも、3県とのしっかりした体制を作り、新潟県を通じ、県内企業を海外に結びつけたい」と述べており、3県連携を県内企業の海外進出への足がかりとして期待している。

 新潟にとっても、自動車産業が盛んな埼玉県内の企業の利用促進は、港を振興させるメリットがある。何より、埼玉、群馬からの観光客誘致が最大の魅力だ。

 「観光客の車のナンバーを見ても埼玉の人は今も多いが、海水浴、スキー場、温泉などの観光地にもっと呼び込めれば」と新潟県観光局。2008年度に実施した県の観光調査で、新潟を訪れた観光客は、関東地方からが6割を占めた。従業員100人以上の宿泊施設を対象にした観光庁の調査によると、09年10~12月の客は、東京に次いで埼玉が多かった。

2010年5月23日日曜日

毛呂山町職員新井さん開発ネット教材ヒット

2010年05月22日 朝日新聞を抜粋編集

町の将来を担う子どもらの学力向上に役立てようと、毛呂山町が、小中学生の教材になる動画を独自に開発し、インターネット上で公開している。教材は、ひらがなや漢字の書き順と書き取り、足し算、引き算、かけ算の練習など。4月初めから無料で公開し、最近は一日に300~400件のアクセスがある。県教委もこの教材の効果に注目しているという。

もろやま 親子で学ぶ基礎学習

らき☆すた神輿 上海万博 6月12~16日

2010年5月22日 読売新聞を抜粋編集

 旧鷲宮町(現久喜市)の商工会などが製作した人気アニメ「らき☆すた」特製神輿(みこし)を、中国・上海万博で披露する日程が正式に決まった。日本公式行事「コ・フェスタIN上海」期間中の6月12~16日に、会場のアジア広場で展示される。

 13日から毎夜、日本と中国のアニメファンらが「萌(も)え、萌え」などと掛け声を発し、神輿を一緒に担ぐパフォーマンスも行われる。神輿担ぎに続いて、アニメソング(アニソン)歌手の水木一郎さんらによるコンサート「アニソンナイト」が開かれる。

 神輿の出品を企画した経済産業省文化情報関連産業課は、「鷲宮の『らき☆すた』は地域活性化の成功モデル。日本アニメの代表として、世界にアピールしてほしい」と期待。

 作品舞台のモデルとなった鷲宮神社の周辺では毎年、土師祭(はじさい)が行われ、特製神輿は2年前に初めて登場。今年も9月の祭りで楽しめる。

2010年5月17日月曜日

世界2大コンクール ダブル受賞 協同商事の地ビール「紅赤」 川越

2010年5月17日 読売新聞を抜粋編集

川越市今福の協同商事が製造する地ビール「COEDO(コエド)」ブランドの一つ「Beniaka(紅赤)」が、4月にアメリカで開催された世界最大のビールコンテスト「ワールドビアカップ2010」で銀賞に輝いた。紅赤は昨年11月にドイツで開かれた欧州最大のビールコンテスト「ヨーロピアンビアスター・アワード2009」でも銀賞を受賞しており、世界2大コンクールでダブル受賞の快挙となった。

紅赤は、5種類ある同ブランドの一つ。「川越イモ」として知られるサツマイモの品種「ベニアカ」を原材料に使っており、ややアルコール分が高く、香ばしい甘みと豊かなコクが特徴だ。両コンクールへは初めて出品した。

ワールドビアカップは、アメリカのビール醸造者協会が主催して1996年から隔年開催されている。「ビールのオリンピック」とも称され、今年は過去最大の44か国から3000種類を超えるビールが出品された。醸造方法や原材料、使用酵母などの違いによって90部門に分けられ、醸造指導者などビールの専門家179人が審査に当たった。

各部門とも上位3種類が入賞で、紅赤は新しい考え方で作られたビールを審査する「スペシャリティビア部門」で銀メダルに輝いた。香りの素晴らしさや独特のなめらかさなどが評価されたという。日本から出品された98種類のうち、入賞したのは紅赤を含む5種類のみだった。

一方、紅赤は昨年のヨーロピアンビアスター・アワードでも、41部門ある中の「スペシャルビール部門」で銀メダルを獲得。日本からの出品では唯一の入賞だったという。

同社の朝霧重治社長(36)は「特産のサツマイモを使ったアイデアだけでなく、品質についても世界的な評価をいただくことができた。会社にとっても励みになる受賞」と喜んでいる。

2010年5月15日土曜日

秩父グルメガイド  漫画家が自費出版

2010年5月15日 読売新聞を抜粋編集

 秩父市在住の漫画家比古地朔弥(ひこちさくや)(本名・渋谷夕子)さん(43)=写真=が「秩父グルメガイドブック」を幹書房から自費出版した。

 比古地さんが手がけた秩父のガイド本は、1年前の「秩父カフェ&アートカルチャーガイドブック」に続いて2冊目。今回は、そば、フランス料理、イタリア料理といった飲食店のほか、地酒や柿酢などの特産品が、写真付きで詳しく紹介されている。

 A5判152ページ、1380円。県内の主要書店などで販売している。

2010年5月11日火曜日

直実のすべて一冊に 国重文資料など網羅 熊谷市立図書館

 2010年5月11日(火) 埼玉新聞を抜粋編集

 熊谷市立熊谷図書館(平井隆館長)は「郷土の雄 熊谷次郎直実」を刊行した。武士としての直実、出家後の蓮生(れんせい)法師にまつわる全国の資料をカラー写真で紹介。直実に関する講演会の講義録や昔話まで網羅した、直実に関する資料集の決定版というべき内容だ。

 2008年秋の企画展で展示した資料を中心に約70点をカラーで掲載。法然上人が蓮生に授けたとされる「迎接曼荼羅図(こうしょうまんだらず)」(京都・清涼寺蔵)や熊谷家文書(ともに国指定重要文化財)など、歴史的に価値がある資料も含まれている。また、企画展でも公開されなかった熊谷の熊谷寺所蔵の蓮生法師自刻像や熊谷氏系図の写真も掲載されており、研究者の関心を呼びそうだ。

 熊谷直実は熊谷で生まれ育った武蔵武士。源平の合戦を戦い、平敦盛を打つなど武勲を挙げる。後に出家して蓮生法師を名乗り、全国の寺に事跡を残している。「平家物語」や歌舞伎などでもおなじみの人物だ。この本では、全国各地にある蓮生ゆかりの寺院の縁起、文芸作品の中の直実、各地に伝わる伝承なども取り上げている。

 編集を担当した学芸員の大井教寛さんは「直実・蓮生にかかわる寺は全国にあり、そこでは今でも“生きている”存在だ。お坊さんとして人々を救おうとした生き方は、現代の人たちにも参考になるのではないか」と話していた。

 355ページ。1冊1000円で、熊谷市内の図書館と熊谷市仲町の八木橋百貨店で有償頒布している。

 問い合わせは熊谷図書館(048・525・4551)へ。

2010年5月10日月曜日

和光市が見どころマップ作製

 2010年5月9日(日) 埼玉新聞を抜粋編集

 和光市は、市内の散策コースや公園、季節のイベントを紹介した「和光市みどころマップ」を2万部作製した。都内に通勤する住民が多く、和光のことをよく知らない市民も多いことから、市は魅力をPRしようと「マップを持って出掛けよう」と呼び掛けている。

 マップの大きさは縦60センチ、横84センチでじゃばら折り、両面カラー刷り。約1500人の市民から寄せられたアンケートで人気の高かった「和光樹林公園」「新倉ふるさと民家園」など5施設を「憩いプレイス」として紹介。また所要約1時間の寺めぐり、家族向け散策コースを設定、地図上に示している。

 農業体験の人気が高まっていることを受け、マップには市民農園、観光農園の住所や庭先で野菜を販売している農家を掲載。さらにホンダや理化学研究所など市内を代表する事業所、和光サブレやケーキなどの洋菓子、和菓子店も紹介。観光、農業、商業のスポットが地図と一緒に盛り込まれている。

 マップは市役所、公民館、市商工会などで配布している。市産業支援課は「マップを活用して、いろいろな場所があることを知ってほしい」としている。問い合わせは同課(℡048・464・1111)。

2010年5月9日日曜日

川越観光英文ガイド:東京国際大の学生ら2種作製

2010年5月8日 毎日新聞を抜粋編集

 東京国際大(川越市)の学生が、川越市を紹介する英文ガイドブック2冊を作製した。川越まつり会館(同市元町2)などで4月から各5000部を無料配布しており、「観光で訪れる外国人に喜んでもらいたい」と利用を心待ちにしている。

 ガイドブックは英語コミュニケーション学科に在籍し、09年度に「イングリッシュ・プロジェクト・ワークショップ」を履修した2~4年生約50人が、藤井美登利講師の指導を受けて作製した。

 A4判(8ページ)とB5判(16ページ)の2冊あり、大森貝塚(東京都)の発見で知られる米国人博物学者モースが明治時代に川越を訪れた歴史や、川越市幸町にある服部民俗資料館などを英文で特集し、日本語の要約も添えた。

 06~08年度には毎年1冊を発行してきたが、09年度は前・後期の授業を履修した学生がA4判とB5判のそれぞれ1冊を作製。特集などは違うが、2冊とも手に入れることができる。

2010年5月7日金曜日

さいたま新都心10年 目算狂う

2010年05月05日 朝日新聞を抜粋編集

◇にぎわい創出 妙案見えず

 さいたま市のさいたま新都心が5日、2000年の「街びらき」から10周年を迎える。当時の為政者は「埼玉百年の大計」としたが、現在の就業人口は計画の3分の1程度。複合ビル建設計画の見直しなど、新たな課題にも直面し、街づくりは正念場を迎えている。

 大型連休の初日。JRさいたま新都心駅東側地区の商業施設「コクーン新都心」は、家族連れやカップルでにぎわった。昼過ぎ、各レストラン前には入店を待つ行列ができ、1千台収容の駐車場は、ほぼ満車だった。

 対照的だったのが、駅西側地区。国の出先機関が入る合同庁舎周辺などは人影がまばらで、人出が目立ったのは、街びらき10年の記念行事が開かれていた「さいたまスーパーアリーナ」と、その周辺ぐらいだった。

 「イベントがないと新都心(西側)はガラガラ。目的があれば来ますが、ビル風が強く、ぶらっと歩く街ではありません」。コクーンに映画を見に来た市内の男性会社員(60)は言う。

 新都心と呼ばれる開発地区は、東京ドーム約10個分の47・4ヘクタール。日本郵政や民間企業のビル、ホテル、大型スーパーなども立ち並ぶ。

 新都心誕生のきっかけは、国が打ち出した「業務核都市」構想。1986年、東京への一極集中を緩和するため、浦和・大宮地区が首都圏の広域的な拠点の一つに選ばれた。そこで、県などが開発中心地として着目したのが、旧国鉄の大宮操車場跡地。今の新都心西側地区にあたる。

 89年、横浜や千葉との誘致合戦の末、同跡地への政府機関の移転が決定。91年に開発が着工され、国の約20機関が移転して2000年5月、街びらきにこぎつけた。

 当時の土屋義彦知事は「埼玉百年の大計」と位置づけ、著書で「埼玉は関東の中心になるだろう。関東の中心になるということは、日本の中心になるということだ」と期待を示した。当初の5年間は、さいたま市の誕生や政令指定都市化、コクーン開業などもあり、計画は順調に進むかのようにも見えた。

◇複合ビル計画 見直し先行き不透明

 目算の狂いが目立ち始めたのは、06年。合同庁舎の隣の「第8―1A街区」(2・4ヘクタール)にデジタル放送用タワーを誘致しようとしたが、「東京スカイツリー」(東京都墨田区)との競争に敗れた。観光などの目玉候補を失った。

 同街区では、オフィスや商業施設などが入る高さ186メートルの複合ビルを、三菱地所などが建てる計画だった。しかし、「オフィス需要低迷など経済状況の変化」を理由に、県や市に計画見直しを申し入れたことが表面化した。計画継続に向けた協議が続いているが、期限は7月25日。「規模縮小は避けられない」(市関係者)との見方もある。

 スーパーアリーナ内の「ジョン・レノン・ミュージアム」も、来館者減少などの理由で9月末の閉館が決定。市観光政策課は「全国に発信できる観光資源だったのに」と落胆している。後継施設は未定で「どうしたら人が呼べるかを考えたい」(県都市整備政策課)という状況だ。

 先行きが不透明な施設は、他にもある。現政権が掲げる国の出先機関の「原則廃止」が実現した場合、合同庁舎をどう活用するかという問題が浮上する。

 完成前から見物客が大勢訪れるスカイツリーとは対照的に、新都心は今も「にぎわい創出」が課題だ。県によると、街びらき前に5万7千人と計画していた就業人口は、1万9千人足らずにとどまっている。県内の経済シンクタンクの担当者は「民間企業が増えれば理想的だが、不況で東京都心でさえオフィス賃料が下がっている中、新都心まで来るメリットは見あたらない。商業施設もショッピングモールは県内各地にあり、にぎわいをどう生み出すかは難しい」と話している。

ご当地グルメ王に川島の「すったて」

2010年5月5日 読売新聞をを抜粋編集

 「第6回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」がさいたま市大宮区の大宮ソニックシティで開かれ、3、4日の来場者9万人の投票により、川島町の「すったて」が「ご当地グルメ王」に選ばれた。

 「すったて」は、うどんを、みそやゴマ、新鮮野菜をすりつぶした付け汁で食べる料理。過去にも出品されたが1位になったのは初めて。大会初出品組も健闘し、鴻巣市の「こうのす川幅うどん」が2位、飯能市の「飯能すいーとん」が3位となった。

すったてとは

2010年5月1日土曜日

GW、こんな落とし穴に注意

GW、こんな落とし穴に注意
 2010年4月30日(金) 埼玉新聞を抜粋編集

 ゴールデンウイークが始まった。今年は休日が重なり、明日からは5連休。天候も暖かな陽気に恵まれる見込みで、観光やレジャーに遠出するには都合は良さそう。しかし、楽しみも注意を怠ると思わぬ落とし穴が待っている。事故や健康、防犯など、連休中に気を付けた方がいいことを聞いてみた。
□事 故

 行楽に向かう際に気を付けなくてはいけないのが交通事故。特に渋滞中の追突事故が要注意だが、県警は特に「子どもの目線に立って気を付けてほしい」と話す。三郷市では4月12日、ホームセンター駐車場で4歳の女児が車にはねられ死亡する事故が起きた。ドライバーがほかの車に気を取られ、子どもがいることに気付かず起きた事故に、県警交通企画課は「行楽地の駐車場は広くて死角が多く、危険が潜む」と指摘。「荷物より先に子どもを車に乗せて」と呼び掛けている。

 また、今年は子どものライターの火遊びとみられる車両火災が全国各地で起きており、「車のシートの下でも、子どもの目線からは『すぐ近く』。レジャーに出掛ける前に車内を整頓して、ライターが落ちてないか見てほしい」と注意を促している。

□健 康

 行った先で急な体調不良に陥ることも避けたい。大勢の人出でにぎわう「羊山公園の芝桜」を抱える秩父郡市医師会は毎年この時期、体調を崩した観光客を受診している。

 「調子が良くないのに『せっかくの休みだから』と無理をして来て、熱を出す。寒暖の差が激しい時期なので体調が悪くなる確率は高い」と話す同医師会は、十分な睡眠や休養を取って余裕のある計画を勧める一方、万が一に備えて健康保険証を携帯して来ることを呼び掛けている。

 「今年は特に天候が不安定。一日の気温差が大きく、小さな子は体調を崩しやすい。保険証がないと全額負担になるので必ず持参してほしい」

□防 犯

 遊びに行くのはいいが、留守中のことも気になるところ。長期間家を空けて帰宅したら…という空き巣被害は今年も懸念される。

 県警防犯のまちづくり推進室は、ドアの施錠にサムターンカバーの取り付けや、事前に新聞配達を止めてもらって留守と気付かれないようにしたり、窓から侵入するのに足場になるような物を置いておかないなどの工夫を挙げる。

 ただ、同室は「効果的なのは近所の目。出掛ける前にひと声掛けて気を配ってもらうのが一番」と地域の防犯力を高めてほしいとしている。

2010年4月28日水曜日

岩槻「観光タクシー」利用ゼロ

 さいたま市岩槻区の岩槻タクシー(小暮光康社長)が、歴史の街・岩槻の観光名所を巡る「観光タクシー」を始めたが、苦戦している。運転手は歴史の知識を蓄えて出番に備えているが、2月末のスタート以来、利用者はいまだゼロ。

 コースは、城下町の風情が残る街並みや江戸時代に形成された「人形の街」のたたずまいなどが楽しめる全長13・2キロ。観光スポットは、〈1〉1671年に岩槻城主が設置し、現在も朝夕の2回、街に時を告げ続ける「時の鐘」〈2〉坂東三十三観音霊場の十二番札所「慈恩寺」〈3〉西遊記のモデル玄奘三蔵の遺骨塔「玄奘塔」〈4〉岩槻城址(じょうし)公園〈5〉人形製造・販売の「東玉人形の博物館」の5か所ある。

 地元の歴史に詳しい運転手が約2時間半かけ、案内しながら巡る。最大で4人乗車でき、1台(普通車)当たりの運賃は1万2000円。5台を準備しており、担当運転手は、岩槻の歴史について勉強を重ねている。

 観光タクシーは予約制。問い合わせ、申し込みは同社((電)0120・866・188)へ。

2010年4月23日金曜日

最大級農産物直販所  川越に28日オープン 

2010年4月23日 読売新聞を抜粋編集

 JAいるま野の農産物直販所「あぐれっしゅ川越」が28日、川越市城下町にオープンする。同JAの直販所はこれで19か所目となるが、売り場面積が約540平方メートルと、屋内型直売所としては県内最大級の規模になる。

 「あぐれっしゅ川越」は市役所近くの国道254号沿いに新築。小江戸・川越にふさわしいよう蔵造り風の外観とし、250台分の駐車スペースも設けた。名称は「アグリカルチャー(農業)」「フレッシュ(新鮮)」「アグレッシブ(積極)」の3語から取った。

 売り場には、市内の農家が生産する季節の野菜や加工品など、数十種類の商品が置かれる予定。営業時間は午前9時~午後5時で水曜定休(祝日除く)。

 初日の28日は午前10時に開店。5月2日まで10%割引のオープニングセールを行う。問い合わせは、あぐれっしゅ川越((電)049・227・0831)へ。

飲食店主ら食べ歩きマップ  富士見・ふじみ野

2010年4月23日 読売新聞

 富士見、ふじみ野で味巡りはいかが――。両市の若手飲食店主らが、一押しの飲食店など46店を紹介する食べ歩きマップ「ごくうま」を作った。各店のお薦め料理の情報だけでなく、マップを持参した客だけが「裏メニュー」を注文できる“特典”も付けられ、ユニークな食のガイドになっている。

協賛企業などを募り、ポケットサイズのA6判、80ページのカラーマップに仕上げた。

 「裏メニュー」は各店1品。和食店の「じゃことわかめの混ぜご飯」、うどん店の「納豆うどん」、イタリアンレストランの「ハート型ピザ」など、いずれも趣向が凝らされており、マップに店からの一言も添えられている。

 マップは4万部作られ、掲載店や協賛企業、地元の各種イベント会場などで無料配布されている。実行委の松本成朗代表(36)は「地元の飲食店を元気づけることができれば」と話し、市内外から食べ歩きに訪れる人が増えることを期待している。

 問い合わせは、発行元のナ・ルミナス((電)080・4068・6373)へ。

2010年4月16日金曜日

埼玉観光 「また来たい」93%  県アンケート

2010年4月16日 読売新聞を抜粋編集

 埼玉には観光地のある印象が薄いが、実際に来た人の満足度は高い。そんな傾向が、県観光課が15日発表したアンケート調査で浮かび上がった。

 調査は、インターネット調査(県内外1031人、昨年9月)と、県内15か所の観光客への対面調査(4060人、昨年10~11月)で行った。
秩父夜祭は、県のネット調査で認知度が20%にとどまった

 ネットでは、25の観光名所やイベントの認知度を聞き、「よく」と「だいたい」を合わせ、知っている人が4割を超えたものはなかった。具体的には、「長瀞のライン下り」(38%)、「川越の蔵造りの街並み」(36%)、「秩父夜祭」(20%)などだった。

 埼玉の全体的なイメージについても、「新しい・古い」「おしゃれ・ださい」などほとんどの項目で「どちらとも言えない」が5割を超え、存在感の薄さが目立った。「リゾート」「高級感」といったイメージに関しても「あてはまらない」との回答が半数を占めており、埼玉への観光意欲がわきにくい状況にあることを示した。

 一方、観光客への対面調査で、埼玉を訪れたきっかけを聞くと、「場所や施設にひかれて」は20%にとどまった。しかし、93%は「また来たい」と回答。ふとしたきっかけで埼玉を訪れ、そのままリピーターになるケースが少なくないことをうかがわせており、同課は発信力を高めていけば観光客は増やせるとみている。

2010年4月15日木曜日

自己紹介名刺

  1. 趣味:ホームページの更新 1995年よりほぼ毎日
  2. 長所:努力し続けること
  3. 生活:土、日も関係なく、同じ生活。電動自転車
  4. 食べ物:納豆、面、貝のおつゆ、酒盗、焼のり
  5. 座右の銘:「常在学習 万象皆師」
  6. 良かった経験:旅で東南アジア、世界を体験
  7. 取り組んでいること:武蔵地域の観光地域おこし NPO法人武蔵観研
  8. pプロパティ:O型、獅子座、辰年、8月13日

2010年4月13日火曜日

らき☆すた神輿 上海万博へ 海越える「萌え文化」

2010年4月11日(日)

  人気アニメ「らき☆すた」の絵をあしらった旧鷲宮町(現久喜市)の土師(はじ)祭名物「らき☆すた神輿(みこし)」が、5月1日に中国で開幕する上海国際博覧会(上海万博)へ出展される計画が浮上している。日本のアニメや漫画などを体験してもらう国と企業の官民協働イベントの一環。展示のほか、現地のファンに担いでもらう構想も出ている。鷲宮から世界へ。らき☆すた神輿のグローバルな活躍に、地元関係者は「万博帰りの神輿になれば、鷲宮や土師祭にとって絶好のPRになる」と期待を寄せている。

■アニメと伝統が融和

 らき☆すた神輿は2年前、鷲宮神社の門前通りで毎年9月に行われる土師祭を盛り上げようと、らき☆すたファンと地元住民が協力して製作。祭りを主催する祭興会が所有、鷲宮町商工会に管理を委託している。

 日本の漫画やアニメに代表されるサブカルチャーは海外で「クールジャパン」と呼ばれ、注目を集めている。こうした日本が誇るコンテンツを上海万博を通じて、さらに広めるのがイベントの狙い。その中で人気アニメと伝統文化が結び付いたらき☆すた神輿に白羽の矢が立った。

 また、キャラクターへの愛情を示す「萌(も)え」という言葉も「最萌」(一番萌えたという意味)などの用法で浸透しているという。らき☆すた神輿でおなじみの「萌ーえ、萌ーえ」の掛け声が、海を越えた上海の地に響き渡るかもしれない。

2010年4月6日火曜日

自転車道700キロ整備へ 県が「ぐるっと埼玉」構想

2010年4月6日(火) 埼玉新聞を抜粋編集 

自転車保有率日本一という埼玉の特性を生かし、県は本年度から国道や県道沿いに自転車道を整備する「ぐるっと埼玉サイクルネットワーク構想」に着手する。将来的に各所を結ぶ約700キロの県内周遊ルートなどを整える計画だ。10月には熊谷スポーツ文化公園周辺でサイクリング・フェスティバルを開催し、自転車利用の機運を高めていく。

日常生活の移動手段として活用される自転車は近年、スポーツ・レクリエーションや環境に優しい乗り物として利用ニーズが高まっている。エコ対策として「自転車通勤」が勧められているほか、県内には観光スポットが近距離に点在するため、渋滞する自動車を避けて自転車で〝名所巡り〟を行う観光スタイルも広がりを見せている。

サイクル構想は「交通安全」の視点に加え、自転車を活用した「健康増進」や「観光振興」が狙い。社団法人自転車協会の調べで、埼玉の自転車保有台数(2008年)は約543万6千台で全国トップ。人口比に換算した保有率(76・9%)でも最も高い。

現在、県中央部の「荒川自転車道」や県北東部の県境を走る「利根川自転車道」「江戸川自転車道」など、構想700キロのうち320キロが整備されている。それらをつなぐ残り380キロのルートを段階的に整え、将来的には秩父地域まで延ばす計画だ。

まずは09年度補正予算と10年度予算の計約1億7千万円で計11路線(計約16・5キロ)を整備する予定。主な道路は荒川自転車道の終点と武蔵丘陵森林公園をつなぐ県道区間(東松山市―滑川町)、今月中旬に自転車道が開通予定の国道254号富士見―川越間と荒川自転車道を結ぶ国道463号区間(志木市)など。

埼玉県内商店街通行量 川越のサンロード、新富町が1、2位独占

2010.4.5  産経新聞をを抜粋編集

埼玉県内各地の商店街の通行量を県が初めて調査したところ、平日と休日の1、2位を、川越市の「川越サンロード商店街」と「川越新富町商店街」が独占したことが5日、明らかになった。市の担当者は「所沢市の商店街と並ぶ2大商店街とされていたが、NHK連続テレビ小説『つばさ』効果が出た」とにんまり。商店街では「つばさ」で知名度が上がった蔵造りの町並みを生かし、集客につなげたい考えだ。

県商業支援課によると、調査は昨年10月~今年1月、商店街のない7町を除く57市町村の91商店街で実施。平日2日間と休日の計3日間の午前9時~午後9時の通行量を調べた。商店街の特徴を把握し、今後の振興に生かすことが目的。

調査によると、商店街の平均通行量は平日3934人、休日4048人。男女別ではEdit HTML男性が45・3%で女性は54・7%だった。

平日通行量が最も多かったのは川越サンロード商店街の2万4740人。続いて、川越新富町商店街の2万2554人、所沢市の「所沢プロペ商店街」の1万9216人となった。

休日は川越新富町商店街の3万8609人、川越サンロード商店街の3万8314人、所沢プロペ商店街の1万9371人の順に通行量が多かった。

川越新富町商店街振興組合の益子淳一理事長(58)は「駅と蔵造りの街の配置が人を呼んでいる」と指摘し、「素人ちんどんフェスティバルなど客を喜ばせるイベントを行い、ホームページでこまめに情報発信している」と語る。

今月からは、商店街北部の鏡山酒造跡地で観光案内所などの建設も始まる。益子理事長は「駅や商店街と蔵造りの街をつなぐ拠点になり、商業と観光の起爆剤になれば」と期待を寄せている。

2010年4月5日月曜日

ホームページを翻訳、読み上げ 所沢市が英語と中国語に

2010年4月5日(月) 埼玉新聞を抜粋編集 

所沢市は4月から、市ホームページ(HP)を英語と中国語に翻訳し、音声で読み上げるサービスを始めた。プログラムの開発元によると、HPの外国語訳を読み上げる機能の提供は自治体・民間を含め全国で初めてという。

同市HPは2008年12月のリニューアルで、多言語(英語、中国語、韓国語)翻訳の提供を開始。快適に閲覧するためのツール「ズームサイト」を搭載しており、日本語の音声読み上げも可能。また文字サイズや文字色を変更したり、本文に日本語またはローマ字でふりがなを振ったりすることもできる。

この「ズームサイト」を今回バージョンアップすることで、英語・中国語翻訳の音声読み上げが可能になった。HP上の翻訳ボタンをクリックすれば、男性の声で訳文の読み上げが始まる仕組みだ。


所沢市

2010年3月31日水曜日

遠藤隆行さんに「市民栄誉章」 パラ五輪で 川越市

遠藤隆行さんに「市民栄誉章」 パラ五輪で 川越市
2010年3月30日(火) 埼玉新聞を抜粋編集

 「夢と感動をありがとう」―。バンクーバー冬季パラリンピックのアイススレッジホッケーで日本代表チームの主将を務め日本初の銀メダルを獲得、大会で最も印象深い選手に贈られる「ファン・ヨン・デ功績賞」を日本人で初めて受賞した川越市職員遠藤隆行さん(32)=坂戸市=の祝勝会が29日、勤務先の同市役所で開かれた。

 祝勝会には、市幹部をはじめ同僚や市議会議員ら約200人が参加。この中で、同市は「社会に明るい希望を与え、市の名を高めた」などとして、遠藤さんに「市民栄誉章」を授与したほか、同僚らは遠藤さんの努力や行動力で勝ち得た成績を拍手で称賛した。

2010年3月30日火曜日

大宮盆栽美術館がオープン

大宮盆栽美術館がオープン
2010年3月29日(月) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 伝統文化である盆栽を国内外に発信していこうと、さいたま市が整備していた大宮盆栽美術館が、28日オープンした。

 同美術館は市内に盆栽で有名な「大宮盆栽村」を持つさいたま市が大宮盆栽村に隣接する同市北区土呂町に建設。館内には五葉松「日暮し」「千代の松」など高級盆栽の名品や、水石、盆器、浮世絵などが展示されている。

 同美術館はJR土呂駅から歩いて5分、東武鉄道大宮公園駅から徒歩10分。開館時間は10月まで午前9時~午後4時30分。木曜休館。入館料は一般300円、高校・大学生、65歳以上150円、小中学生100円。

2010年3月27日土曜日

謎解明の箱式石棺か 行田・埼玉古墳群

謎解明の箱式石棺か 行田・埼玉古墳群
2010年3月26日(金) 埼玉新聞を抜粋編集

 国指定史跡の埼玉古墳群(行田市)南端に位置する奥の山古墳について、県立さきたま史跡の博物館(藤野龍宏館長)は25日、東北大学との共同レーダー探査で墳丘頂上部分に四つの物体反応があったと発表した。うち二つは昨年10月に存在が明らかになった埋葬物で、5世紀後半から6世紀前半に多い箱式石棺とみられる。同博物館は「6世紀半ば築造と考えられている奥の山古墳より古い年代の石棺。6世紀半ばまで箱式石棺が使われていた可能性がある」と、さらに詳しく調査していく方針。

 同博物館によると、墳丘頂上から深さ3メートルまでの間に四つの物体反応があり、うち2点は直径30~50センチの球状の物体だった。玉石状の物体だが材質は不明で、人工的に埋められたものとみられ、石の可能性もある。ほかの2点は長さ2メートル、幅と高さが50センチほどの類似した箱状の物体で、深さ2メートルと3メートルの辺りに点在していた。古墳の時期や物体規模など考古学的見地から、「箱式石棺」という石組みの埋葬物と見られる。

 さらに、探査結果から石棺は未盗掘の可能性が高いとあらためて確認された。埼玉古墳群の稲荷山古墳からは国宝・金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)が出土しているなど、大きな可能性を秘めた古墳群。現時点で奥の山古墳での発掘調査の予定はないが、井上学芸主任は「酸性が強い土のため、遺体の骨などは腐食して残っていないはず。中にあるとすれば鉄や石のたぐい」との見解を示している。

 5世紀後半から7世紀前半にかけて築造された埼玉古墳群は、40基を超える古墳のうち、大型円墳1基と大型前方後円墳8基が国指定史跡として保存されている。これまで調査したのは奥の山古墳で3基目。5世紀後半築造とされる稲荷山古墳からは木のひつぎの周囲を礫(れき=小石)や粘土で囲った礫郭、粘土郭が見つかり、6世紀後半築造とされる将軍山古墳からは横穴式石室が見つかった。調査した3基の古墳からはいずれも二つずつの埋葬施設・物が発見された。奥の山で稲荷山、将軍山と異なる形状の埋葬物が確認されたことで、同博物館は「埼玉古墳群解明の大きな手掛かりになる」と期待している。

2010年3月26日金曜日

「蔵造り」観光客 2、3割アップ 川越市、つばさ効果で

「蔵造り」観光客 2、3割アップ 川越市、つばさ効果で
2010年3月25日(木) 埼玉新聞を抜粋編集

 昨年3月から9月まで放映されたNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」の舞台となった川越市は24日までに、昨年1年間の観光客数(入り込み観光客)をまとめた。市全体では前年比3・8%増の627万5千人にとどまったが、メーン通りである蔵造りの町並み(一番街)周辺の時の鐘や菓子屋横丁では2、3割アップした。市は「昨年から統計方法を変えたため、一昨年と比較して42万人減少した川越まつりの観光客数を考慮すれば、『つばさ』効果で全体的に20%は増加したとみている」と分析している。

 市によると、時の鐘は約63万4千人(前年比23・4%増)、菓子屋横丁は約59万人(同29・1%増)、川越まつり会館は約8万5千人(同13・6%増)、喜多院は約41万3千人(同8・8%増)と一番街周辺の施設は大幅に増えた。

 菓子屋横丁など入場料がなく入場者数をカウントできない施設については、職員が毎月平日と休日の各1日、街頭で出入りの客数をカウント。この数字を基に算出した1カ月間の総数に、周辺施設との重複を避けるための係数0・7を掛けた数字を入り込み数としている。

 同市は「今後も撮影のロケ協力を行うフィルムコミッションを立ち上げたり、織物市場や山崎家別邸などの歴史的施設を整備するなど観光政策を積極的に推進したい」と話している。

2010年3月25日木曜日

ご神木に接ぎ木  坂戸・土屋神社

ご神木に接ぎ木  坂戸・土屋神社
2010年3月24日 読売新聞を抜粋編集
 樹齢1000年余とされる坂戸市浅羽野の県天然記念物「土屋神社神木スギ」を後世に残すため、接ぎ木で育てた苗木が境内に植えられることになった。相次ぐ台風被害や火災で損傷が著しく、“延命治療”が続く老木。地元で慕われる「ご神木」の後継ぎをと、市が2年前、金沢・兼六園の名木復活を手がけた茨城県の研究機関に依頼していた。順調に育った苗木6本が間もなく届く予定だ。

 市教委などによると、神木スギは土屋神社裏にある7世紀初頭の円墳のほぼ上に立つ。幹回り8・5メートル、高さは約28メートルあり、1948年に県の天然記念物に指定された。

 しかし度重なる落雷や強風に加え、96年には不審火とみられる火災で幹内部が焼けた。さらに、2007年9月の台風と08年2月の強風で、直径数十センチの大枝が何本も折れた。枝の大半は白い木肌がむき出し、補強するために施された鉄柱3本やワイヤが痛々しく映る。

 研究所は、神木スギから取った長さ約5センチの小枝を別のスギの台木に接ぎ木。高さ50~60センチになった苗木6本が近く届く運びで、26日に境内に植える予定だ。

2010年3月24日水曜日

川越都市圏7市町「レインボーおでかけマップ」を更新

レインボーおでかけマップ

新久喜市、新加須市誕生 新たな船出、飛躍誓う

新久喜市、新加須市誕生 新たな船出、飛躍誓う
2010年3月24日(水) 埼玉新聞を抜粋編集

 23日、埼玉県内にまた二つの新市が誕生した。いずれも1市3町の久喜・栗橋・鷲宮・菖蒲が新「久喜市」に、加須・騎西・北川辺・大利根が新「加須市」となり、両市合わせて27万4千人が新たな門出を祝った。2001年のさいたま市誕生から始まった県内の「平成の大合併」は終幕を迎えたことになる。

■久喜市

 旧久喜市と菖蒲町、栗橋町、鷲宮町が対等合併して発足した新「久喜市」。23日午前8時から、市役所玄関前で開庁式が開かれ、関係者らが久喜市の新たな船出を祝った。新市の人口は23日現在、15万7038人、面積約82平方キロメートル。

■加須市

 旧加須市、騎西町、北川辺町、大利根町が合併して23日、新「加須市」が誕生。市役所で開庁式が開かれ、市職員らが新市のスタートを祝った。

 新市は人口11万7540人(3月1日現在)、面積約133平方キロメートル。市議は旧1市3町の議員が来年4月まで在任する。

・ ・ ・
「平成の大合併」が節目

 1999年から始まった国主導の「平成の大合併」を推進した合併特例法が今月末で期限切れとなる。本県では23日の新「久喜市」と新「加須市」の誕生で市町村数は10年間で92(43市39町10村)から64(40市23町1村)へとスリム化(30・4%減)した。合併は地方分権型社会に備え、基礎自治体の行財政基盤の強化が主目的。全国の市町村数は99年3月末の3232から2010年3月末には1728(46・5%減)とほぼ半減する見通しだ。

 平成の大合併は99年の合併特例旧法と2000年の地方分権一括法の施行に伴い全国で活発化。県内では旧法下で33の法定協議会が設置され、延べ103市町村、実数で74市町村が参加し、14地域(構成市町村35)で合併が実現した。

 一方、合併に至らなかった法定協議会は19。うち13協議会が住民投票の結果による解散だった。合併相手をめぐり首長のリコール運動に発展するケースも発生。03~04年にかけて頻発した合併の是非を問う住民投票は大きな地域問題となった。

傾向として人口規模の小さい県北東部で進み、県西南部では低調だった。

 05年の国勢調査に基づく人口規模で見ると、20万人以上が9市となり、20万人未満10万人以上が12市に増加。一方で2万人未満は12町村あり、このうち3町村が1万人未満(全国で458団体=3月末見込み)となる。
自主自立の時代へ 国、県頼らぬ行政運

 本県では秩父地域や本庄地域の市町で「定住自立圏」を形成するなど、新たな広域連携の形が広がっているほか、都市部の川口、鳩ケ谷両市でも、昨年12月に任意合併協議会を設置し、将来のまちづくりを模索している。

 埼玉は日本の縮図だ。120万人~3500人規模の市町村があり、都市部と農村部、山間部と平野部で地域事情も異なる。慢性化する財政難を背景に地域間格差が広がる中、行財政基盤の強化へ各自治体がどう取り組んでいくか。地方分権改革の進展とともに市町村の自立が、より強調される時代となる。

2010年3月22日月曜日

町おこしにアニメ活用

町おこしにアニメ活用
2010年03月19日 朝日新聞を抜粋編集

◇街角に主題歌 制服を同じに

 街でアニメの主題歌を流したり、キャラクターと同じ制服にしたり――。県内ゆかりのアニメや漫画を、観光や地域振興に生かそうと、県が今年度に立ち上げた「県アニメツーリズム検討委員会」による提案書がまとまった。県が18日、発表した。アニメ関連情報の発信やイベントの誘致、クリエーターへの制作スペースの提供といった提案が盛り込まれている。

◇県の検討委が提案書

 「らき☆すた」や「クレヨンしんちゃん」など、県内にゆかりがあるアニメを町おこしにつなげようと、漫画家やアニメ制作関係者らでつくる同検討委を設け、議論を重ねてきた。

 提案書では、「ファン・地域・制作者が一体となって作品に向き合い、共有する」ことを基本に、街角でアニメの主題歌や挿入歌を流す▽アニメのモデルとなった学校の制服を、キャラクターと同じものに変更する▽ファンの声を生かしたイベントを開催する▽地元の素材や伝統技術を使ったグッズの製作・販売――などを取り組み例としてあげている。

 県としても同検討委の議論で出たアイデアから、新年度にオリジナルアニメの制作に取り組む予定で、当初予算案に1963万円を計上している。

2010年3月19日金曜日

川越PR動画 ユーチューブで

川越PR動画 ユーチューブで
2010年03月18日 朝日新聞を抜粋編集

川越市は、インターネットの投稿サイト「ユーチューブ」を通じ、市内の観光名所などを紹介する動画の配信を始めた。「小江戸川越観光グルメ大使」の俳優・脇知弘さんが案内役を務める映像作品「魅(み)せます川越 グルメ旅」のダイジェスト版だ。

元の映像作品は20分の長さで、DVDとブルーレイ・ディスク(BD)の2種類が制作された。ユーチューブでは10分間の短縮版を公開。市の公式ホームページからも見ることが出来る。市では「県内の自治体で、ユーチューブを活用して情報発信するのは初めて」と説明している。

これまで、市観光課には、市内を訪れる観光バスツアー会社や社会見学の小中学校などから、「川越を紹介するビデオを貸し出して欲しい」との要望が寄せられていた。

川越グルメ旅【動画】

建設手法で県と市対立 川越駅前の共同開発事業

建設手法で県と市対立 川越駅前の共同開発事業
2010年3月18日(木) 埼玉新聞を抜粋編集

 県の産業支援施設や川越市の市民活動交流支援施設など県西部地域活性化のシンボルとして、県と市が共同で開発する「西部地域振興ふれあい拠点施設(仮称)」の建設が立ち往生している。両者で合意していた民間資金などを活用した建設手法「PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)方式」をめぐり、「応札者が少なく、透明性や競争性が担保できない」と請け負い工事への変更を求める県に対して、市は「変更する理由がない」と反発しているからだ。建設はすでに計画より2年ずれ込み、両者は「事務レベルで協議を進めたい」としているが、今のところ打開策は見えていない。

 共同事業の基本構想によると、JR川越駅西口前の同市新宿町1丁目の公有地など約2・4ヘクタールを対象に県が産業支援施設や大学コンソーシアム、地方庁舎、市は市民活動交流支援施設や老朽化した市民会館(同市郭町)の代替施設などを建設。受注業者がシネコンなどのにぎわい施設を建設、管理運営する。

 県と市は同年12月、早期に入札を実施することを確認した。しかし、県は業者を対象に行ったヒアリングを受け方針を転換。新年度予算への債務負担行為の計上を断念、1月以降は市に対して「応募は1社だけの可能性がある」として、PFI方式の変更を求めている。

 これに対して、市は「施設の運営期間を短縮したり、民間の事業内容を発注側から提示するなどすれば、透明性や競争性は担保できる。PFIのためにすでに4千万円以上のコンサル料を支出しており、3回目の入札の結果を踏まえ、その後に手法を考えたい」と難色を示している。

2010年3月16日火曜日

匠を訪ねて岩槻の人形工房へ 20日に日帰り旅

匠を訪ねて岩槻の人形工房へ 20日に日帰り旅
 2010年3月15日(月) 埼玉新聞を抜粋編集 

 着物で町を散策するなど、埼玉県の伝統産業の支援活動などに取り組んでいるNPO法人「川越きもの散歩」の藤井美登利代表らがガイドを務め、岩槻の人形工房や県立歴史と民俗の博物館などを見学する日帰りツアー「彩の国の匠(たくみ)を訪ねる旅」が、20日催される。

 同法人が、県内の伝統産業を支える職人の素晴らしさをより多くの人に知ってもらおうと企画。これに県と旅行代理店がタイアップし、2年間で県内の12工房を訪ねるシリーズの第2弾。初回は今年1月、行田の足袋工房の見学ツアーが行われた。

 20日のツアーは午前8時15分、JR川越駅西口を貸切バスで出発。JR大宮駅経由でさいたま市大宮区の県立歴史と民俗の博物館、同市岩槻区の東玉人形の博物館を見学、昼食後に同区の鈴木人形工房を訪ね、大宮駅を経て午後6時15分に川越駅西口に到着する。

 募集人員は30人。参加費は7800円。申し込み締め切りは18日。

 藤井代表らは「多くの人に職人芸をじかに見てもらい、埼玉の魅力のひとつを再発見してほしい。将来的にツアーの参加者が工芸品を買ったり、使ったりすれば、職人さんたちのサポーターにもつながると思う」と参加を呼び掛けている。

 問い合わせはJTB首都圏法人営業埼玉支店(048・642・8650)。

2010年3月14日日曜日

「漬物の深谷」売り込め  協会創立50年式典

「漬物の深谷」売り込め  協会創立50年式典
2010年3月13日 読売新聞を抜粋編集

 深谷市の漬物業者40社で作る「深谷地区漬物協会」の創立50年を祝う記念式典が12日、同市西島町の埼玉グランドホテル深谷で開かれた。この50年の食生活の変化で漬物の需要は落ちているが、協会も同市も深谷を「漬物の街」として全国に売り込もうと張り切っている。

 深谷の漬物業者は、大根の生産が盛んな土地柄を生かし、旧岡部町(現深谷市)を中心に増えた。現在、タクアン漬けのほか、白菜、キュウリ、ナスなど様々な野菜を使った漬物を生産している。

 1985年には会員業者数が68社にまで増え、特に旧岡部町は「関東一の漬物生産地」と言われたという。しかし、漬物の需要低下につれて、業者数は減少。59年4月の協会発足時に参加していた本庄市や熊谷市の業者は姿を消し、会員は深谷市内にしかいなくなった。

 この日の記念式典には、小島進市長ら約80人が出席。柿沢元一会長が「漬物という伝統食品を現代の食文化に浸透させ、次世代に受け継ぎたい」とあいさつすると、小島市長は「自らセールスマンとなって全国にPRし、地場産業に元気になってもらいたい」と応じた。

2010年3月13日土曜日

『岩槻ねぎ』でにぎわいを 地元有志が『ねぎわいマップ』

『岩槻ねぎ』でにぎわいを 地元有志が『ねぎわいマップ』
2010年2月27日 東京新聞を抜粋編集

 さいたま市岩槻区の伝統野菜「岩槻ねぎ」を使い、にぎわいを生み出そうと「岩槻ねぎ倶楽部」(長谷川芳雄代表)が「ねぎわいマップ」を作製し、同市役所で二十五日、ねぎ売りの姿で清水勇人市長に報告した。

 岩槻ねぎは、やわらかさと強い甘みが特徴。しかし、やわらかすぎるために積み重ねが難しく、流通に不向きなことから次第に生産量が減ったという。長谷川代表によると、戦後は数百軒あった生産農家も、現在は二軒しかないという。

 同倶楽部は飲食店や生産農家が中心となって昨年五月に発足、B級グルメ王決定戦などに参加してきた。“ねぎわい”の言葉には、にぎわいと、ねぎらいの意味を込めた。

 マップは、岩槻ねぎを使った塩焼きそばや鍋などが食べられる区内の十八飲食店や、観光名所を紹介。一万五千部を作製し、市内全区役所や岩槻区の公民館、駅などに置く。

2010年3月12日金曜日

県内企業のボーナス16・9%減 

県内企業のボーナス16・9%減 
2010.3.11 産経新聞を抜粋編集

 埼玉県内企業の平成21年冬のボーナスの平均支給額は33万1100円となり、前年冬の支給額と比べ16・9%減少したことが、埼玉りそな産業協力財団の調査でわかった。同財団は「夏、冬を合わせた年間のボーナス支給額は過去に例がないほどの大幅な減少となった」としている。

 調査は、県内986社を対象にアンケートを実施し300社から回答を得た。

 ボーナスを支給した企業のうち、製造業の平均支給額は29・8%減の28万8100円、非製造業は8・9%減の35万6100円で、製造業の減少幅が大きかった。ボーナスを支給しなかった企業は全体の12・6%に当たり、前年よりも2・2ポイント上昇。厳しい収益環境を背景に、ボーナス支給を取りやめた企業が増えたことがうかがえる。

2010年3月11日木曜日

ひびき、県内企業の調味料や日本酒を中国・シンガポールで販売

ひびき、県内企業の調味料や日本酒を中国・シンガポールで販売
3月11日 日本経済新聞を抜粋編集

 埼玉県を中心に豚肉くし焼きの持ち帰り店を運営する、ひびき(川越市、日疋好春社長)は5~6月にかけ、中国とシンガポールに県産商品の販売拠点を設ける。日疋社長が代表を務める経営者交流会「川越style倶楽部」に関係する企業の調味料や日本酒などの商品を扱う。県内企業の販路を掘り起こすと同時に、海外出店をにらんだ戦略拠点にも活用する。

 中国・上海に全額出資子会社「上海日疋貿易公司」を設立する。営業許可を申請中で、日本語ができる従業員を2人程度採用し、5月から業務を始める見込みだ。現地の高級百貨店での販売コーナー設置を働き掛け、日本食レストランへの供給を目指す。

 ひびきの豚肉料理に使うみそだれのほか、県産野菜のソースを扱う。弓削多醤油(埼玉県坂戸市)の商品や、小江戸鏡山酒造(川越市)の日本酒なども販売する予定だ。

 シンガポールには6月末までに、支社を設立する。現地で社員を1人採用し、上海と同様に、現地百貨店やレストランに県内商品を売り込む考え。

2010年3月10日水曜日

川越観光客過去最高 628万

川越観光客過去最高 「二匹目のドジョウ」も
2010.3.8 産経新聞を抜粋編集

 埼玉県川越市を平成21年に訪れた観光客数が対前年比3・8%増の627万5000人となり、統計を取り始めた昭和57年以降最多となったことが8日、市のまとめで分かった。平成21年4月~9月に放送された同市が主な舞台のNHK連続テレビ小説「つばさ」が好影響を与えたとみられ、市は「川越という地名が全国に広まったのは間違いない」と話している。

 市によると、観光客増が目立つのは、「時の鐘」(対前年比23・4%増の約63万4000人)▽「菓子屋横丁」(同29・1%増の約59万人)▽「喜多院」(同8・8%増の約41万3000人)-など、ドラマの主人公、つばさの実家がある蔵造りの町並み周辺。

 また、21年5月にオープンした観光施設「旧鏡山酒造跡地」の「昭和蔵」で開催した「つばさ」の企画展には、約11万4000人が集まった。一方、関連する展示を行わなかった市立美術館と博物館はそれぞれ約1万8000人、約6000人の入場者減となった。

 23年にはNHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国」が放送予定。喜多院には江の長男で、江戸幕府3代将軍徳川家光が生まれた「誕生の間」が江戸城から移築されており、元年に家光の乳母を描いた大河「春日局」が放送された際には、前年比42%増の観光客が川越に押し寄せた実績がある。

 市は、観光客からの要望が多い蔵造り周辺の渋滞対策や休憩所の設置を進める。市観光課では「『つばさ』を見て、初めて川越に観光に来た人も多いと思う。リピーターを確保するため、今後も観光PRをどんどんやっていく」と話している。

2010年3月7日日曜日

枝野氏行政刷新相就任、埼玉から12年ぶりの閣僚

枝野氏行政刷新相就任、埼玉から12年ぶりの閣僚
2010.2.10 産経新聞を抜粋編集

民主党の枝野幸男・元政調会長(衆院5区、党県連代表)が10日、行政刷新担当相に就任した。県選出国会議員の閣僚就任は、松永光蔵相(当時)以来12年ぶりとなる。

地方分権を推進する政府の「地域主権戦略会議」のメンバーでもある上田知事は、「究極の事業仕分けは地方分権。枝野氏らと打ち合わせて詰めていきたい」と期待を込めた。

枝野幸男

2010年3月3日水曜日

秩父地域を「ジオパーク」に! 1市4町が再挑戦

秩父地域を「ジオパーク」に! 1市4町が再挑戦
2010.3.2 産経新聞を抜粋編集

 科学的に貴重な地質資源や地形を中心とした自然公園「ジオパーク」への認定を目指し、埼玉県秩父地域の1市4町(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)など関連30団体が推進協議会を結成、取り組みを加速させている。秩父市は昨年、世界、日本双方でのジオパーク認定を申請したが、いずれも不認定に終わっていた。推進協議会は「日本地質学発祥の地」を合言葉に“リベンジ”を狙っている。

 ジオパークとは、科学的に貴重な地質、地形などを複数含む自然公園。ユネスコが支援する組織によって認証される。日本レベルでは国内11カ所が認定、世界レベルではこのうち「洞爺湖有珠山」(北海道)など3カ所が認定されている。

 推進協議会が認定を目指すのは、秩父市など1市4町にまたがる地域。秩父地域は新生代の地層が露出する「ようばけ」(小鹿野町)や、結晶片岩が広がる「岩畳」(長瀞町)などの地質資源に恵まれている。

2010年3月2日火曜日

埼玉県の地酒が人気上昇中 

埼玉県の地酒が人気上昇中 
2010.3.1 産経新聞を抜粋編集

日本酒離れが進む中で、埼玉県産の日本酒の出荷量が平成20、21年と2年連続で前年を上回った。県酒造組合によると、21年(1~12月)の県の日本酒出荷量(課税移出数量)は約1万9671キロリットル。前年比0・3%増のほぼ横ばいとはいえ、山梨県、山口県に続き全国3番目の伸び。全国平均が4ポイント以上落ち込む中で健闘している。

利根川と荒川の豊かな伏流水に恵まれる埼玉県では、古くから日本酒が作られてきた。日本酒の新酒の品評会「全国新酒鑑評会」(酒類総合研究所)では、出品する酒の入賞率が全国水準より高く、県酒造組合の岸和雄事務局長は「県内の酒蔵の技術力は確か」と強調する。県内35の酒蔵で「それぞれの全く異なる個性を味わえる」(岸さん)のも魅力という。

酒造組合は、35蔵の酒を一度に味わえる「埼玉35蔵大試飲会」を17年から毎年1回開催。昨年10月には、県内外から1700人が参加する一大イベントになった。昨年1月には、上田清司知事を中心に埼玉の地酒を県内外に情報発信する「埼玉地酒応援団」が発足。団員の紹介でテレビや新聞に取り上げられ、埼玉の地酒の知名度は徐々に高まり始めた。

2010年3月1日月曜日

坂戸の大河原遺跡から舟方木棺の埋設施設

坂戸の大河原遺跡から舟方木棺の埋設施設
2010年2月28日(日) 埼玉新聞を抜粋編集

坂戸市北峰の大河原遺跡で、弥生時代から古墳時代に使用された「舟形木棺」の埋設施設が見つかった。木棺は腐食により消滅していたが、木棺を固定するための粘土が周囲に残っていたため、舟形木棺の埋設施設と分かった。

古代では、死後の世界に船で行くと考えられ、舟形木棺は埋葬時に使用されていた。

同遺跡の対象地域は約7万5千平方メートル。縄文時代と、古墳~平安時代の遺跡とされ、1985年ごろから発掘調査が続けられている。

2010年2月28日日曜日

2010年2月26日金曜日

“ネギ売り”が岩槻ねぎアピール

“ネギ売り”が岩槻ねぎアピール
2010.2.25 産経新聞を抜粋編集

 「ねぎやー、ねぎ。岩槻ねぎー!」。25日、てんびん棒を担いだ昔ながらの“ネギ売り”の声がさいたま市役所に響いた。

 声の主は、同市岩槻区の飲食店などでつくる「岩槻ねぎ倶楽部」のメンバー。地元産の「岩槻ねぎ」を提供する店舗を紹介した地図を作製、区内などで無料配布を始めたことを報告するため、市役所を訪れた。

 岩槻ねぎは柔らかく、甘みが強いのが特徴の青ネギ。生産量が少なく、「幻のネギ」とも呼ばれている。

 今回、岩槻ねぎ倶楽部が作製した地図は、岩槻ねぎを提供する18店舗を紹介した「ぶらり岩槻観光『ねぎわい』マップ」。1万5000部作製し、区内など約70カ所で無料配布している。

岩槻ねぎ倶楽部の長谷川芳雄代表(60)は「『ねぎらい』と『にぎわい』の心を込めて『ねぎわいマップ』と名付けました」と話していた。

2010年2月25日木曜日

秩父太平洋 普通セメント生産中止へ

秩父太平洋 普通セメント生産中止へ
2010年02月24日 朝日新聞を抜粋編集

 秩父市大野原の秩父太平洋セメント(倉田哲社長)が、2010年度の上期中に本社工場の普通セメントの生産を中止し、生産活動を大幅に縮小することが23日、明らかになった。同市と横瀬町の境界にある武甲山(1304メートル)の石灰石採掘事業は継続する。

 同社の前身の旧秩父セメントは、1923年に初代の諸井恒平社長が創立。25年に同市大宮に秩父第一工場、56年に第二工場を開設した。武甲山の豊富な石灰石を原料とするセメント製造を手がけ、23年の関東大震災後の復旧工事や戦後の首都圏の復興、高度成長期に生産を伸ばした。衰退する絹織物に代わる地場産業として秩父の経済を支えてきた。

 同市の計算では、秩父太平洋セメントや同社従業員が1998~2009年に市に支払った固定資産税や市民税は計45億円で、市内ではトップクラス。運送会社など同社関連会社は14社になる。

 しかし、セメント事業の低迷により、1999年に秩父第一工場は撤退。旧秩父セメントは合併し、94年に秩父小野田セメント、98年には秩父太平洋セメントとなり、2000年には分社して秩父太平洋セメントとなった。

 一方で、原料の石灰石を採掘する武甲山は姿を大きく変えてきた。武甲山は市民にとって「秩父夜祭の神が宿る山」であり、シンボルでもある。山の「破壊」を目の当たりにしながらも、雇用や税収増などのセメント事業の「地元への貢献」を理由に、市民は我慢を強いられてきた。

2010年2月24日水曜日

映画・のぼうの城 観光の起爆剤に 行田市

映画・のぼうの城 観光の起爆剤に 行田市
2010年2月23日 読売新聞を抜粋編集

 行田市は、市内の忍城(おしじょう)を舞台とする和田竜さんのベストセラー歴史小説「のぼうの城」(小学館)の映画化を観光の起爆剤にしようと、映画のPRや観光客の集客態勢の整備に乗り出した。

 「のぼうの城」は、戦国末期に豊臣秀吉が関東の北条氏攻めを行った際、でくの坊の「のぼう様」と呼ばれた忍城城代・成田長親(ながちか)らが、石田三成らの2万余りの軍勢による水攻めに耐え、北条氏の拠点・小田原城の陥落まで城を守り抜いた攻防戦を描く。2007年の発表後、36万部のベストセラーとなり、昨年、映画化も決まった。

2010年2月21日日曜日

香りはクリ 食感サツマイモ ときがわ町産アピオス

香りはクリ 食感サツマイモ ときがわ町産アピオス
2010年2月14日(日) 埼玉新聞を抜粋編集

北アメリカ原産のマメ科のつる性植物で食物繊維やカルシウム、鉄分を豊富に含むアピオスが無農薬でも作れる健康野菜として最近、注目されている。ときがわ町では町内2カ所の農産物直売所で3月中旬ごろまでの販売を予定していたが、予想を上回る人気で、ほぼ完売状態。新しい特産品として町では来シーズンに合わせて通信販売の準備を開始した。4月からの販売に向けてアイスクリームも試作中だ。

和名はアメリカホドイモ。香りはクリ、食感はサツマイモ、味はナッツに似ている。地下茎が数珠状に肥大化した塊根を食べる。栄養価が高くジャガイモと比べてカルシウムは約30倍、鉄分は約4倍。繊維はサツマイモの3倍。イモ類に含まれないビタミンEとイソフラボンを含んでいることも特徴だ。

ゆでたり、魚や肉と一緒にホイル焼きで食べる。みそ汁や茶わん蒸し、カレーライスの具にも適している。そのまま揚げて食べてもおいしい。皮の栄養価が高いため、皮をむかずに食べるのがコツ。

ぎょうざの満洲(坂戸市)「原価3割」守り成長

ぎょうざの満洲(坂戸市)「原価3割」守り成長
2010年2月19日  読売新聞を抜粋編集

「3割うまい」というユニークなキャッチフレーズで、ギョーザ中心の中華料理店を埼玉と東京で55店構え、成長を遂げている。

「3割」とは、売り上げに占める商品の原価の割合のこと。普通、売り上げが伸びれば大量仕入れで原価は下がり、会社の利益がその分アップする。しかし、池野谷ひろみ社長(47)は、あえて具材を値段の高い国産に切り替えるなどして、原価3割の水準を守ってきた。

売り上げ増で味と質を高め、また売り上げを伸ばす――。このサイクルが「3割うまい」だ。

ギョーザのタネは、すべて国産。ニンニクは昨年、中国産から変更した。キャベツは季節ごとに産地を変え、委託農家から朝取りが届く。豚肉は解体1週間以内の生肉を使い、新鮮で臭みもない。「しょうゆや酢をつけなくてもおいしい」というのが自慢だ。

おいしさの秘密は皮にもある。同社によると、市販の皮は、皮同士がくっつかないように水分量を35%前後に抑えているという。同社は独自の製造法で水分量を50%に増やし、ジューシーで、モチモチした食感を味わえるようにした。

製造時間は、キャベツの洗浄から焼き上がりまで約40分。毎日午前3時に製造を始め、開店の午前11時には全店に発送する。1日で約30万個を製造し、消費期限は当日に限定。鮮度にこだわり、直営店は坂戸工場から車で1時間半の圏内と決めている。最近は、店頭販売や宅配も好調。池野谷社長は「おいしいギョーザで人を幸せにしたい。売上高は前期比113%、100店出店が目標」と話す。

◆「満州の味」が原点

1964年創業。社名は、金子梅吉会長の兄が「戦前、満州(現中国東北部)で食べたギョーザの味が忘れられない」と話したのが由来。池野谷社長は金子会長の長女で、98年に就任した。マスコットの「ランちゃん」は社長がモデル。指を3本立てた姿は「うまい、安い、元気」を示す。年商は2009年6月期で約41億円。

2010年2月17日水曜日

のらぼう菜:新商品続々 比企地域の伝統野菜

のらぼう菜:新商品続々 比企地域の伝統野菜
2010年2月17日 毎日新聞を抜粋編集

 5年前に復活した比企地域の伝統野菜「のらぼう菜」が、この地域の春のグルメの定番に成長している。栽培農家が増え、収穫量が約20倍になるのにつれて、のらぼう菜を使った新商品が続々登場。農業と商業が一体となり町活性化にも一役買っている。

 のらぼう菜はアブラナ科の一種で、収穫時期は3~4月。甘みがあり、菜花類のような苦みや癖がないのが特徴だ。ビタミンCはホウレンソウの2倍と栄養価も高く、おひたしや天ぷら、炒め物にもよく合うという。

 寒さにも強く育てやすいことから、江戸時代に比企地域の農家が自家消費用に栽培していた。「天明・天保の飢饉(ききん)を救った野菜」と知られている。

 早くから商品開発に参加している小川町の「村田製菓店」の村田安夫さん(65)は「のらぼう菜を通じて異業種の人とも知り合いになれ、地域に一体感が生まれた。このつながりがもっと広がると思うとうれしい」と話し、さらなる商品開発に意欲満々。小川町商工会の小松仁さん(36)は「これまで小川町だけでの食べ歩きマップを作っていたが、ときがわ、嵐山町が加わったことで、マップを作り直さなければいけない」と話しつつ、うれしそうだ。

2010年2月12日金曜日

菖蒲町役場に本多静六の胸像

菖蒲町役場に本多静六の胸像
 2010年2月5日(金) 埼玉新聞を抜粋編集

 胸像部分は見栄えがするように実物大よりやや大きく、高さ60センチ、幅58センチ、奥行き33センチ。地面からの高さは約2メートル20センチ。

 本多静六(1866~1952年) 菖蒲町河原井生まれ。明治から昭和にかけ、日本の林学林業の発展の基礎を築いた。東京・日比谷公園や明治神宮、大宮公園(さいたま市)の設計を手がけた。旧大滝村に所有した山林を奨学金制度の実施を条件に埼玉県に寄付し、現在もこの制度は続いている。菖蒲町は1992年、偉業をたたえ名誉町民の称号を贈った。

2010年2月11日木曜日

川越駅前施設建設:県と市が対立 遅れ必至

川越駅前施設建設:県と市が対立 遅れ必至
毎日新聞を抜粋編集 2010年2月10日

 川越駅西口前に建設し、12年秋に開業予定だった「西部地域振興ふれあい拠点施設」(仮称)の建設方法を巡って、県と川越市の意見が対立している。県が先月、合意していた「PFI方式」からの変更を申し出たことに、市は「03年ごろから話し合ってきたことを突然変更するのは納得できない」と反発。双方とも来年度予算でのPFIの関連費用の計上を見送り、開業が遅れるのは必至だ。

 老朽化した県の地方庁舎や川越市民会館に替わる施設として、県と市が協力して建設する計画。県と市が計約296億円(08~32年度)を負担し、県が約1万2000平方メートル、市が約1万3000平方メートル、民間施設が約2万平方メートルそれぞれ入居する。県が「初期投資が少なくて済み、コストも下がる」と「PFI方式」での建設を提案、これに基づく協定を07年度に交わした。

 PFIは、公共団体の計画で民間業者が建設し、完成後も運営する。99年に法整備され、本格的に導入されるようになった。

 入札は08年に2度行った。最初は応募がなく、2回目に1企業グループが応札した。だが昨年6月にこのグループの中心企業が不祥事で指名停止処分となり、振り出しに戻ってしまった。

 県は「複数の大手ゼネコンに打診したが、不況で、負担が大きいPFIの公募に応じてくれる企業はなさそう」と判断。通常の入札方式への変更を1月に市に持ち掛けた。だが、市は「突然の方針転換には応じられない。再度、PFIで入札すべきだ。それで不調なら別の方法を検討する」と計画変更に応じていない。このため県は新年度当初予算案への設計費の計上を断念。市も同様に予算化を見送る方針だ。

県農大 鶴ヶ島から熊谷に移転

県農大 鶴ヶ島から熊谷に移転
 2010年2月10日(水) 埼玉新聞を抜粋編集

 農業の担い手を育成する県農業大学校(鶴ケ島市太田ケ谷)が熊谷市須賀広の県農林総合研究センター周辺地域に移転することが9日分かった。13年4月の開校を目指す。圏央道・鶴ケ島インターチェンジ(IC)に近い現在の敷地(県有地約40㌶)は「地域振興の可能性を秘める」(県幹部)として今後、同市と連携しながら移転後の有効活用を検討する。

 県農業大学校は1945年の開校以来、これまでに5279人の卒業生を輩出。平均就農率はここ10年間で54%(全国4位)と高く、埼玉農業を担う人材育成の基幹施設となっている。昨年7月現在で基本技術(野菜、花植木、酪農、特産)と高度技術両科に121人が学んでいる。

 移転案が浮上したのは一昨年7月、鶴ケ島市の藤縄善朗市長が上田清司知事に対し、大学校を含む鶴ケ島IC周辺の地域整備について県と市による新たな整備計画の策定を要望した。大学校は築43年を経過する校舎本館をはじめ温室や実験棟など施設の老朽化が進んでおり、こうした状況を踏まえ、県は本年度発足の庁内検討会で移転に向けた準備を進めてきた。

 現在の大学校は同ICから約5キロ、JR川越線笠幡駅から約2・5キロの地点にある。緑地空間を併せ持った産業基盤整備を支援する県の「田園都市産業ゾーン」、川越市を中心に商業施設や都市サービス機能の集積を見据えた「川越業務核都市基本構想」の対象エリアとなっており、移転後の跡地の有効活用が期待されている 。

岩槻観光タクシー ガイド役は運転手  

岩槻観光タクシー ガイド役は運転手  
 2010年2月10日(水) 埼玉新聞を抜粋編集

 岩槻観光委員会(冨永庄蔵委員長)は、「岩槻観光タクシー」を運行する。タクシーは岩槻の名所や旧跡を2時間30分かけて巡り、運転手がガイドを務める。

 城下町だった岩槻には岩槻城の鐘楼「時の鐘」や城址公園、坂東札所12番の慈恩寺観音、三蔵法師の霊骨が眠る玄奘(げんじょう)塔など、史跡が数多くある。しかし、多くは駅から歩いて行ける距離にない上、週末にはコミュニティバスが運行しておらず、自家用車がないと訪れにくいという。

 コースは、岩槻駅から時の鐘、慈恩寺、玄奘塔、岩槻城址公園、東玉人形の博物館。ガイドを務める運転手は事前に研修を受けるという。

 運賃は通常に回った場合の18%割り引きの1万2000円で、1台4人まで乗れる。事前予約制で毎日運行。5月から10月は月曜日休み。

 県内では秩父や飯能、小川町などで観光タクシーを運行しているが、県南部では初めて。

 申し込み、問い合わせは岩槻タクシー(0120・866・188)。

2010年2月8日月曜日

カエデ(大滝地区)」 秩父<この街に生きる

カエデ(大滝地区)」 秩父<この街に生きる
2006年6月20日 読売新聞を抜粋編集

秩父にとって〈カエデ〉は特別な木だ。2005年4月に合併した新市では「市の木」に指定された。紅葉の名所として知られる大滝地区(旧大滝村)では自生するカエデの保護のほか、地区住民が自主的にカエデの植樹に取り組む。

秩父湖付近の県道沿いには、1995年ごろから600本以上を植樹。

「大滝の紅葉は素晴らしい。これを売り物にしない理由はない」。そう意気込むのは、合併まで大滝村長を務めた市収入役の山口民弥さん(55)。03年から建設が始まった滝沢ダムで、湖底に沈む地域から国道140号沿いにカエデを移植した。

5月20日、群馬県境に近い中津川の山吹沢。杉やヒノキを伐採した県有地林に、ブナやミズナラを植林する県民約60人とともに、市民団体「カエデの森づくり推進協議会」(町田啓介会長)の会員も、カエデ210本を斜面に植えた。

冷温帯気候に属する秩父地域には、国内に自生するカエデ約25種類のほぼすべてが自生している。町田会長(53)らは、カエデを使った町おこしを思いたった。花粉症の原因となる杉を減らしてカエデを植えれば、観光にも役立つ。

04年2月、菓子店経営者らは山に入り、カエデの幹から透明でかすかに甘みのある樹液約60キロを採取した。樹液を50分の1に煮詰め、秩父産の上品な甘みのメープルシロップが初めて出来上がった。

「ポトポトと出てくる樹液を見て、それは驚いた」と和菓子店「中村屋」(東町)3代目の中村雅夫さん(39)は思い出す。「カエデの森を育ててお菓子を作り、その森で市民が楽しむ。そんな循環を作りたい」と夢見ている。

2010年2月6日土曜日

活性化「黒帯商店街」に15商店街

活性化「黒帯商店街」に15商店街
2010年2月5日(金) 埼玉新聞を抜粋編集

 県商業支援課は4日、2009年度の「黒おび商店街」の認定商店街に、毛呂山町の「ゆずの里商店街」など15商店街、「優良小売店」に、川口市のパン・洋菓子製造販売のデイジイになど8店を決めたと発表した。

 黒おび商店街の認定は、県内の商店街の活性化を目的に08年度から実施。3種類以上の共同事業を継続的に行っている元気な商店街を、柔道の黒帯に例えて表彰している。認定商店街は今回を含め74件に上る。

 ゆずの里商店街(岡部和雄会長)は、町の特産品であるユズを名前に付けて地域密着型の活動を展開。若者を中心に「桜まつり」や「秋まつり」を開催したり、地元小学生の絵を掲示した看板を店頭に置くなど、にぎわいの創出を図っている。

 優良小売店の制度は、県内商業の活性化を図ろうと05年度に発足。魅力ある店づくりや社会貢献活動に積極的な小売店を表彰している。受賞店は今回を含め25件。

 デイジイ(倉田博和社長)は品質の向上を重視し、従業員に技能検定の受験を積極的に推奨(1級技能検定有資格者は20人、2級は41人)。地元団体のイベントに商品を無償で提供するなど、地域貢献活動にも力を注いでいる。

 このほかの商店街とお店は次の通り。

 【黒おび商店街】

 合格通り商店会(川口市)、西川口並木商店会(同)、上野町商進会(秩父市)、番場商店街振興組合(同)、所沢銀座協同組合(所沢市)、飯能大通り商店街協同組合(飯能市)、桜台商店会(春日部市)、仲町商栄会(同)、アコス専門店会(草加市)、松原ハーモネスプラザ商店会(同)、大沢商店会(越谷市)、塚越商店会(蕨市)、仲町商工振興会(朝霞市)、よしかわラッピーカード会(吉川市)

 【優良小売店】

 ポンデザール(春日部市、パン・洋菓子製造販売)、西洋菓子ラ・パレット(深谷市、洋菓子製造販売)、足立屋酒店(蕨市、酒類小売)、きもの三京(戸田市、呉服小売)、アポロ(八潮市、玩具小売)、前澤屋(ときがわ町、和菓子製造販売)、矢島生花店(栗橋町、生花小売)

川越の東明寺 松本清張の『黒い空』の舞台

川越の東明寺 松本清張の『黒い空』の舞台
2010.2.2 産経新聞を抜粋編集

 埼玉県川越市の時宗の寺、東明寺は松本清張さんのミステリー小説「黒い空」の舞台だ。小説の冒頭、歴史講師が登場し、天文15(1546)年にこの東明寺付近で繰り広げられた山内、扇谷両上杉連合軍と、北条軍との凄惨(せいさん)な戦闘「川越夜戦」を解説する。

 連合軍は約8万騎で北条綱成がこもる川越城を包囲。そこに、北条氏康が8000騎の援軍を率いて駆けつけ、連合軍に夜襲を仕掛ける。数におごった連合軍は不意打ちで総崩れとなり、扇谷上杉家当主の朝定は戦死、山内上杉家当主の憲政は敗走を余儀なくされる。400年以上の時を超えた敗者の怨念(おんねん)は、現代の東京都八王子市郊外の結婚式場を舞台に殺人事件を引き起こす。

 東明寺は、川越市の蔵造りの街並みが続く旧市街をはずれ、北へ歩いた住宅街にひっそりとたたずむ。かつては広大だったという境内はこぢんまりとし、人ひとりいない静けさ。「川越夜戦跡」の石碑が立つことだけが、ここが激戦の中心であったことを伝える。

 川越市立博物館の天ケ島岳さんは「夜戦は江戸時代の創作で実際は日中の合戦だったようです」と、小説で語られる「史実」を否定する。ただ、数少ない史料や、江戸から明治期に合戦の戦死者とみられる数百体の人骨が東明寺から出ていることなどから、その後の関東の政局を変える大きな合戦がここで起きたことは間違いないという。

 川越は中世関東の軍事と物流の要衝で、北条支配時代の町づくりが小江戸と呼ばれる町の礎となった。しかし、こうした歴史に興味を持って川越を訪れる人は少ないようだ。東明寺から徒歩15分ほどの川越城跡地に建つ本丸御殿は江戸末期の造営。現在保存修理中で平成23年に公開が再開される。天ケ島さんは「公開を機に歴史ファンにも訪れてもらえれば」と期待していた。(門倉千賀子)

エコツーリズム先進地 飯能

エコツーリズム先進地 飯能
2010年02月04日(木) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 飯能市は2004年環境省の「エコツーリズム推進モデル地区」に指定され、08年11月には第4回エコツーリズム大賞を受賞。昨年9月には、市民やNPO、事業者が一体となって地域全体でエコツーリズムを推進する体制ができたとして全国で第1号の「エコツーリズム推進全体構想」の認証を受けている。

 飯能市は、全域が環境省「全体構想」の指定区域。「東松山市環境まちづくりパートナー」の散策型ツアー班は市内を眺望できる天覧山(標高200㍍)を見学。また能仁寺の社寺林や十六羅漢像、貴重な動植物が生息する天覧入りの谷津、諏訪入りの谷津にも足を運んだ。



 

埼玉県の偉人で道徳教育 独自の資料集作成

埼玉県の偉人で道徳教育 独自の資料集作成
2010.2.3  産経新聞を抜粋編集

 埼玉県教育委員会は、県の偉人らを取り入れた独自の道徳教育教材資料集を作成し、さいたま市を除く県内すべての公立の小・中・高校で4月から活用させることを決めた。県内出身で日本初の女医、荻野吟子さんや、プロゴルファーの石川遼さんらの話題が詰まった資料集で、県教委生徒指導課は「身近に感じられる県ゆかりの偉人から、生き方を学んでほしい」と期待を寄せている。

贄川宿(旧荒川村)  秩父<この街に生きる

贄川宿(旧荒川村)  秩父<この街に生きる
2006年6月17日 読売新聞を抜粋編集

熊谷と甲府を結ぶ秩父往還の主要な宿場として、江戸時代からにぎわった奥秩父・荒川贄川(にえがわ)(旧荒川村)の〈贄川宿〉。国道140号から北に入った幅約4メートルの旧街道の両側に、趣のある木造家屋二十数軒が立ち並ぶ。

それぞれの家には、街道に面して縁側があった。付近の区長を務める新井亜起男さん(64)にとって、明かり取りのため開け放たれた縁側に老人が腰掛け、話に花を咲かせる姿はなじみのものだった。「子供にとっても格好の遊び場。色々な人が集まって来て、半ばパブリックな場所だった」と思い出す。

「昔ながらの町並みの懐かしさを多くの人に感じてもらいたい」。宮原茂仁さん(63)らも贄川宿保存会を結成して駐車場の確保などに協力した。

縁側展は、紅葉が始まる毎年11月第2週の週末に開催。この日ばかりは昔のように各戸の縁側の雨戸が開け放たれ、05年は約7000人が訪れた。小さな集落にとって、いまや最大のイベントだ。

2010年1月30日土曜日

埼玉地酒 じわり人気 出荷量伸び全国一 

埼玉地酒 じわり人気 出荷量伸び全国一 
2010年1月29日 読売新聞を抜粋編集

 “埼玉地酒”の人気がじわじわと広がっている。昨年1~9月の全国の清酒出荷量が4・4%減と振るわない中、埼玉は2・2%増と全国トップの伸び率を記録した。むろん量そのものでは、兵庫、京都といった上位陣に大きく水をあけられている。県内に35ある酒蔵は、創業200~300年と歴史のある酒蔵も多い。県や酒造組合は知名度アップに懸命だ。

 県内は、利根川と荒川の豊かな伏流水に恵まれ、古くから酒造りが盛んな土地柄。環境省が2008年6月に発表した「平成の名水百選」でも全国最多の4か所が選定され、「県内の水は軟水で口当たりの良いまろやかな酒ができる」(県酒造組合)という。

 県産の日本酒は、酒類総合研究所主催「全国新酒鑑評会」でも好調で、08年は出品12点のうち8点が金賞、受賞率66・7%は全国平均26・6%を大幅に上回った。09年も5点が受賞した。

 県農林総合研究センターが開発し、03年から作付けが始まった県独自の酒米「さけ武蔵」の評判も上々で、現在は17蔵が使用し、作付面積が広がっている。

 県の08年度の出荷量(課税移出数量)は約1万9689キロ・リットルで全国7位。全国平均を上回る伸び率で、06年度の8位から順位を上げ、6位の千葉にも肉薄。一方の消費量も全国5位で、埼玉は“隠れた酒所”だ。

 とは言え、兵庫(約19万5234キロ・リットル)、京都(10万8991キロ・リットル)、新潟(4万8297キロ・リットル)のトップ3には遠く及ばないのが現状。

 県は08年1月、「地酒で乾杯」を合言葉に「埼玉地酒応援団」を結成。上田知事が顧問を務め、各種会合などでPRに努めている。130人だった団員は470人にまで増え、応援団のホームページでは地酒が飲める店の紹介も行う。

加須市の花咲徳栄 選抜へ 7年ぶり2度目

加須市の花咲徳栄 選抜へ 7年ぶり2度目
 2010年1月30日(土) 埼玉新聞を抜粋編集
 
埼玉からは一般選考で、花咲徳栄(坂巻守男校長、生徒数1917人)が7年ぶり2度目の出場を果たした。県勢の選抜大会出場は、2008年に準優勝した聖望学園以来2年ぶり。

 選抜大会の組み合わせ抽選会は3月13日に行われ、出場32校の対戦相手が決まる。

龍勢のまち(旧吉田町)  秩父<この街に生きる

龍勢のまち(旧吉田町)  秩父<この街に生きる
2006年6月15日  読売新聞を抜粋編集

秩父市の北部、人口約6000人の吉田地区(旧吉田町)。〈龍勢(りゅうせい)のまち〉として知られる。地区の鎮守・椋(むく)神社の秋祭りに奉納される龍勢は、またの呼び名を農民ロケットともいい、人々の五穀豊穣(ほうじょう)の願いを乗せて天高く飛翔(ひしょう)する。

龍勢は、15~18メートルほどの竹ざおに「筒」と呼ばれる、火薬を詰めた70~80センチの松の丸太を付けた手作りロケット。白煙を吐いて数百メートルも上る様を天に昇る龍に例え、この名が付いたとされる。

龍勢には、稲わらで作った龍などの飾りを付けたり、空中で見栄えがするようパラシュートや唐傘といった仕掛けを付けたりと、様々な工夫が施される。毎年10月の第2日曜日に開催され、昨年は8万人の観客を集めた「龍勢祭り」は、そんな“龍勢師”たちの晴れ舞台だ。

2010年1月26日火曜日

栃谷 秩父<この街に生きる

栃谷 秩父<この街に生きる
2006年6月14日  読売新聞を抜粋編集

室町時代に始まったとされ、江戸時代に庶民に広まった秩父三十四か所の観音霊場巡り。「一番さん」の愛称で親しまれる四万部(しまぶ)寺は、秩父盆地の東端〈栃谷(とちや)〉にある。

「室町時代後期、この寺は二十四番。江戸からの巡礼者が回りやすいように一番に変わったようです」と前住職の丹羽信孝さん(81)は説明する。一番から三十四番までの行程は100キロに達する。

シーズン開始の春先には、1日数百人も訪れるという現在のような巡礼スタイルが定着したのは戦後からと記憶する。

「今は社会が不安定。大きなものにすがろうとしているのかもしれないですね」と受け止めている。

巡礼宿「旅籠(はたご)一番」は、四万部寺の門前にある。江戸時代、付近に4軒あった旅籠は、巡礼の衰退とともに明治時代以降、姿を消した。1973年、市の後押しもあって旅館業を復活させた。

四万部寺を出発し、約2キロ離れた札所二番の真福寺へ向かう巡礼道沿いにあるそば店「蕎都(きょうと)」には、乗用車で札所を回る巡礼者も足を止める。

影森地区 秩父<この街に生きる

影森地区 秩父<この街に生きる
2006年6月11日 読売新聞を抜粋編集

灰色の山肌をさらす武甲山は、セメント産業を支えた秩父のシンボル。その北西側のふもとに〈影森地区〉が広がる。

明治時代末に石灰岩の採掘が始まって以来、武甲山の山容は大きく変わった。1336メートルあった標高は、山頂付近の採掘で1304メートルに“ちぢんだ”。

影森地区で今も採掘を続けている秩父太平洋セメント三輪鉱業所(小林友好所長)は、72年から、石灰岩の特殊な環境で育つチチブイワザクラやミヤマスカシユリなどの希少植物を保護している。

産業観光 チョー人気  工場見学や職人体験

産業観光 チョー人気  工場見学や職人体験
2010年1月22日 読売新聞を抜粋編集

 工場見学や職人体験などを楽しむ「産業観光」が、埼玉観光の新しい目玉として、注目度を増している。県内を訪れる観光客数全体に占める産業観光客の割合は、近年、上昇傾向をたどり、2007年には初めて、祭り、スポーツに次ぐ3位の座についた。県も産業観光の振興を後押しする姿勢を打ち出しており、モノづくりの現場を巡る客足はますます増えそうだ。

 お菓子や動物をかたどった変わり種消しゴムを作る、八潮市のメーカー「イワコー」。住宅街の一角にある町工場だが、全国から年間1万2000人が訪れる観光名所だ。
親子で参加できる見学ツアー。工場内の機械や、消しゴム作りの工程に、子どもたちは興味津々だ(八潮市大瀬の「イワコー」で)

 以前から近所の小学校の社会科見学を受け入れていたが、3~4年前から一般客の申し込みが急増した。当時、工場見学をテーマとした観光ガイド本の出版ラッシュがあり、10冊近くに「見学可能」と取り上げられたのが契機だったという。

 見学者は休日の親子連れが中心だが、最近は大人だけのグループも全体の2割近くに増加。関西や中部地方からの人もいるという。

 規模の大きさでは、日高市のサイボクハム。ソーセージ・ハム工場見学のほか、レストラン、温泉施設などもあり、年間380万人が訪れる。さいたま市大宮区の鉄道博物館も、年間100万人超を集める人気スポットだ。

 県のまとめでは、07年の県内観光客1億1148万人のうち、産業観光客は13・9%の1549万人。「祭り・各種行事」の2632万人、「スポーツ」の2330万人に次ぐ3位だった。この年、140を超す工場・施設が見学者を受け入れていたという。08年の実績は集計中だが、県幹部は「変わらず好調だったようだ」と話す。

 産業関連の工場や展示施設などを巡る産業観光は、00年頃から全国で注目を集め始めた。県内では03年に10・8%で、「文化財・天然記念物見学」に次ぐ5位だったが、04年から4位に上昇。鉄道博物館が開館した07年から3位になった。

 12日に県が発表した「埼玉『超(ちょ~)』観光立県宣言」は、“全国区”の名所旧跡の少なさを新たな観光資源でカバーするというものだが、県の担当者は「県内には、大手企業の工場やユニークな中小企業、伝統工芸と、産業関連の見所は多い」と胸を張る。

2010年1月24日日曜日

産業技術大賞に「離型剤」 中小企業の革新的製品表彰

産業技術大賞に「離型剤」 中小企業の革新的製品表彰
2010年1月23日(土) 埼玉新聞を抜粋編集 

 県は22日、県内中小企業の革新的で優れた製品や技術を表彰する「彩の国産業技術大賞」の2009年度の受賞企業5社を発表した。

 大賞は、離型剤やエンジンオイルの製造販売を手掛ける青木科学研究所(美里町、青木久治社長)の「画期的な油性型ダイカスト用離型剤の開発による生産性・環境性・経済性の向上技術」。

 鋳造(ダイカスト)したアルミ製の自動車部品などを、金型からスムーズに引き離すため金型に塗る「離型剤」を“油性”で開発。

 油性離型剤は、金型の付着率が格段に良く、塗布量は従来の1000分の1で済み、排水処理も不要にした。金型が長寿命化し、通常サイズの鋳造装置(350トン)だと1台当たり年間1500万円の金型代が削減できるほか、二酸化炭素の大幅削減につながるという。

 奨励賞はフィルターメーカーのindustria(入間市)の「エレメント・レス・フィルター『FILSTAR(フィルスター)』の製品化」。

 特別賞には(1)アキム(坂戸市)の「車載用加速度センサの温度特性検査装置の製品化(2)岩岡印刷工業(三芳町)の「特許技術である『薄紙印刷方法及びオフセット輪転印刷機』による坪量20g/㎡の超薄紙印刷物の実現」(3)シーエスエンジニアズ(さいたま市)の「地震時、液状化現象によるマンホール浮上抑制技術『ハットリング工法』の確立」が選ばれた。

熊木町(くまぎまち)  秩父<この街に生きる

熊木町(くまぎまち)  秩父<この街に生きる
2006年6月10日 読売新聞を抜粋編集

シバザクラで有名になった羊山公園の西側から市役所周辺にかけて広がる〈熊木町(くまぎまち)〉。

地元産の食材にこだわった市役所の隣の食堂「安べえ」は、昼時には多くの人でにぎわう。

2004年9月に開店した店を切り盛りしているのは、越尾博子さん(58)。1998年に引っ越して来るまで、都内で消費生活問題を扱う会社を経営していた。

“田舎暮らし”を実践しようと、大手建設会社の部長だった夫の安博さん(66)と3年がかりで各地を巡った末、住まいを定めた。弁当の配達を手伝う安博さんは「釣りやハイキング、やりたいことが多くて忙しい」と笑顔を見せる。

食堂の常連、角野博昭さん(57)も50歳で工業デザイナーを引退し、都内から移り住んで本町に居酒屋を開いた。「1時間20分で山手線の駅に着く、限りなく都会に近い田舎。自然が豊富で伝統も根付いている」

新旧の住民が、新しい秩父を作っていく。

上町(かみまち) 秩父<この街に生きる

上町(かみまち) 秩父<この街に生きる
2006年6月9日 読売新聞を抜粋編集

秩父神社から南西へ約1キロ。〈上町(かみまち)〉は比較的新しく開けた住宅街だが、甲府と熊谷を結ぶ「秩父往還」沿いには古い町家も残る。一方で、学校や図書館が集中し、文教地区の顔も併せ持つ。

秩父に暮らす人々にとって、夜祭は年に1度、心底のめり込める無上の楽しみ。「生まれたばかりの赤ん坊にも『ほれっ、これが屋台だよ』と見せるから、祭り好きが染み込んでいる」(稲葉さん)というのも大げさではないだろう。

伝統を受け継ぎ、はぐくむ。上町には、そんな顔もある。

2010年1月23日土曜日

地域交流創造フォーラム 2月7日 川越にて

地域交流創造フォーラムが開かれます。

2月7日 1330ー 1630

川越市民会館

1 「川越市における市民活動について」笹森清
2 パネルディスカッション

参加費 500円
申し込み FAX 239-7415 
メール:fukusi.dante@io.ocn.ne.jp

宮側町 秩父<この街に生きる

宮側町 秩父<この街に生きる
2006年6月8日 読売新聞を抜粋編集

秩父鉄道秩父駅から西へ延びるリゾート通り(県道208号)と、みやのかわ大通り(国道299号)が交差する一帯が〈宮側町〉だ。町名の通り、秩父神社に隣接し、かつては「宮ノ側」と表記した。大通りには、既に閉館したものの、東京・浅草国際劇場を模した映画館が偉容をとどめ、往時のにぎわいをうかがわせる。

宮側町は、商店街の活性化を狙ったナイトバザール(夜市)の発祥の地でもある。1987年10月に始まり、以後、毎月第3土曜日に一度も休まずに継続。この5月で223回を数えた。「皆、きまじめで真剣なんですよ。良い伝統ですね」と、ギフト・陶器「きのじや」の5代目込田孝男さん(60)は誇らし気だ。

各店の企画セールだけでなく、毎回、大人も子供も楽しめるゲームが三つあり、一晩に4万人を集めたこともある。全国からの視察もひっきりなしで、一度に800人を超す商店街役員らがやって来たこともあった。

この継続の秘訣(ひけつ)を、みやのかわ商店街振興組合の理事長で「清水金物」3代目の島田憲一さん(55)は「どんなに好評でも、同じイベントは二度とやらない。だから飽きられないんですよ」と説明する。

地道に続けてきたことで、今ではすっかり秩父の名物になり、同商店街は先ごろ、全国の「がんばる商店街77選」に選ばれた。街路灯整備の補助金など行政の支援も得られ、「まちづくりにもつながった」(島田さん)。このガス灯風の街路灯は今、東京から31年前に嫁いできた妻良江さん(55)が「日が暮れると真っ暗闇だった」と言う、みやのかわ大通りをこうこうと照らしている。

この街には、色々なストーリーが詰まっている。

2010年1月19日火曜日

東町  秩父<この街に生きる

東町  秩父<この街に生きる
2006年6月7日 読売新聞を抜粋編集

秩父鉄道御花畑駅を囲んで広がる〈東町〉。東西に東町通り、南北に番場通りが走り、商店が軒を連ねる。明治、大正期の洋風建築物が今も各所にその姿をとどめる“ハイカラ”な街だ。

東町商店街協同組合は4月、100万人を超す来場者を集めた芝桜まつりに合わせ、秩父神社の夏の例祭・川瀬祭の屋台を2日間にわたって引き回した。初めての試みだったが、「ワッショイ」「ホーリャイ」と、威勢のいい若衆、囃(はや)し役の娘たちの掛け声が東町通りに響き、極彩色の豪華な屋台を一目見ようという大勢の人でごった返した。

2010年1月18日月曜日

「全市町村にゆるキャラを」 埼玉県“超観光立県”を宣言

「全市町村にゆるキャラを」 埼玉県“超観光立県”を宣言
2010.1.12 産経新聞を抜粋編集

埼玉県の上田清司知事は、平成22年を「埼玉観光元年」と位置づけ、「超(ちょ~)観光立県」を宣言した。手始めとして、県内全70市町村に、地域の“顔”となるご当地キャラクターをつくるよう求めるという。11月に各地のキャラクターを集めた「ゆるキャラサミット」を開催し、観光客呼び込みを狙いたい考えだ。

上田知事は会見で、「海なし、温泉地なし、世界遺産なしの埼玉県は常に新しい切り口の観光プログラムで大胆に勝負する」と力強く述べた。

県によると、20年に県内の観光地を訪れた観光客は約1億1400万人。23年に観光客を約350万人増やすことが目標という。

県観光課は「平成21年はNHKの連続テレビ小説『つばさ』の舞台となった川越市の観光客が3割増えた。観光は県の次世代産業として将来性がある。観光立県を宣言することで“つばさ効果”を全県下に広げたい」と意気込んでいる。

この日の宣言では、「日本一の日帰り観光県を目指す」「東京を訪れる観光客を積極的に横取りする」などの方針が盛り込まれた。

また、ご当地キャラクターのほか、全自治体にご当地グルメや旅行商品の開発を求めることや、県のアンテナショップの売り上げを2億円にするなどの3年後の目標が示された。

現在、県内のキャラクターが集まる「ゆる玉応援団」に参加するキャラクターは18市町の24体。キャラクターをつくる場合、県のふるさと創造資金で着ぐるみ代などが最大100万円を上限に半額まで補助されるという。

上田知事は「ゆるキャラは好まれる傾向にあり、生かさない手はない」と期待。

2010年1月17日日曜日

知事、内山高志選手にスポーツ功労賞

知事、内山高志選手にスポーツ功労賞
2010年1月16日(土) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級王者に輝いた春日部市出身の内山高志選手(花咲徳栄高出)への「彩の国スポーツ功労賞」贈呈式が15日、県庁で行われ、上田清司知事や奥ノ木信夫県議会議長から表彰状と記念品が手渡された。

 内山選手は所属するワタナベジムの渡辺均会長、恩師の木庭浩介・同校監督らとともに知事室を訪れた。不屈の闘志で世界を制した30歳の新王者を「埼玉版のロッキーだ」と評した知事は「試合を見て感動で体が震えた。ボクシングの世界では引退するような年齢だが、ハンディがあっても頑張れば光を見ることができる。県民に夢と希望と感動を与えてくれた」と絶賛。

 県出身で初の世界王者となった内山選手は「このような賞をいただけると思っていなかったのですごくうれしい。今後は防衛を続け、埼玉を盛り上げられるような選手になりたい」と決意表明した。

坂戸の大宮住吉神楽 選択無形民俗文化財に

坂戸の大宮住吉神楽 選択無形民俗文化財に
2010年1月16日(土) 埼玉新聞を抜粋編集

 国の文化審議会(西原鈴子会長)は、坂戸市の「坂戸の大宮住吉神楽」を記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(通称・選択無形民俗文化財)に選ぶよう玉井日出夫文化庁長官に答申した。

 坂戸の大宮住吉神楽は、同市塚越地区で伝承される神楽。年3回の大宮住吉神社祭日に境内神楽殿で演じられている。鈴や幣束などを手に持つ舞や、神話を題材にした黙劇で構成される。一演目中に、儀礼的な所作と演劇的な要素を併せ持つ点が特徴。地域芸能の変遷過程を示すことなどが評価された。現在22演目が伝えられており、このうち神話を題材とする12演目が「十二神楽」と称される。

 選択無形民俗文化財は、重要無形民俗文化財以外の無形民俗文化財のうち、消滅の恐れがある記録や保存、公開に際して国の経費補助を受けられるもの。県内ではこれまで、鶴ケ島市の「脚折の雨乞行事」や秩父市の「中津川の鉄砲堰製作技術」など13件が選択されている。

2010年1月15日金曜日

鉄博、経済効果112億円 さいたま市

鉄博、経済効果112億円 
2009年12月22日(火) 埼玉新聞を抜粋編集

 埼玉りそな産業協力財団(利根忠博理事長)は21日、2007年10月に開館した「鉄道博物館」(さいたま市大宮区)の経済波及効果について、年間111億9600万円との試算を発表した。県内の観光施設としては最大級。埼玉県の産業観光客は増加傾向にあるが、同財団は「埋もれている日帰り観光ニーズの掘り起こしや、日帰り観光客のリピート率向上に向けた一層の施策の充実が大切」と指摘した。

 鉄道博物館の08年度の管理運営に伴う支出額と同年度1年間の来館者141万人が県内で消費した消費支出の合計額は75億6900万円と推計した。

 直接効果でもたらされる1次波及効果は21億800万円、2次波及効果は15億1900万円と算出している。

 鉄道博物館の来館者数は開館の翌年の08年3月に100万人、11月に200万人、09年10月に300万人を記録。現在も休日を中心ににぎわっており、埼玉の新名所として定着した。

番場町 秩父<この街に生きる

番場町 秩父<この街に生きる
2006年6月6日 読売新聞を抜粋編集

秩父市の中心部、国道299号沿いにある秩父神社。その門前町が〈番場町〉だ。正面の鳥居から南へ表参道にあたる番場通りが街を貫き、その両側に多くの商店が軒を連ねる。

番場通りは、1976年まで、同神社の冬の例大祭で、300有余年の伝統がある「秩父夜祭」(国重要無形民俗文化財)の屋台行列のルートだった。

「秩父銘仙」で知られる秩父の絹織物は、江戸時代に主要産業となり、明治中ごろから昭和の初めにかけて隆盛を極めた。番場通りの西にある黒門通りと買継(かいつぎ)商通りには、最盛期、二十数軒もの織元が出張所を構え、全国から買い付け商人がやって来た。

今も出張所の建物が数棟残り、往時の面影をしのばせる。

番場町【地図】

2010年1月10日日曜日

鉄博、経済効果112億円 さいたま市

鉄博、経済効果112億円
 2009年12月22日(火) 埼玉新聞を抜粋編集

 埼玉りそな産業協力財団は、2007年10月に開館した「鉄道博物館」(さいたま市大宮区)の経済波及効果について、年間111億9600万円との試算を発表した。県内の観光施設としては最大級。埼玉県の産業観光客は増加傾向にあるが、同財団は「埋もれている日帰り観光ニーズの掘り起こしや、日帰り観光客のリピート率向上に向けた一層の施策の充実が大切」と指摘した。

 鉄道博物館の08年度の管理運営に伴う支出額と同年度1年間の来館者141万人が県内で消費した消費支出の合計額は75億6900万円と推計した。

 直接効果でもたらされる1次波及効果は21億800万円、2次波及効果は15億1900万円と算出している。

 鉄道博物館の来館者数は開館の翌年の08年3月に100万人、11月に200万人、09年10月に300万人を記録。現在も休日を中心ににぎわっており、埼玉の新名所として定着した。

2010年1月5日火曜日

東洋大 2年連続総合V 箱根駅伝

東洋大 2年連続総合V 箱根駅伝
2009年1月4日(月) 埼玉新聞を抜粋編集

 東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの復路5区間、109・9キロで関東の19校と関東学連選抜の計20チームが参加して争われ、川越市を拠点に活動している往路1位の東洋大が通算11時間10分13秒で2年連続2度目の総合優勝を果たした。総合連覇は2002~05年まで4連覇した駒大以来。

 最優秀選手は山上りの5区で区間新をマークした柏原竜二(東洋大)が2年連続で選ばれた。

 坂戸市を本拠とする城西大は復路3位の健闘を見せ、総合11時間17分53秒で創部以来初となる6位に食い込み、初のシード圏を獲得した。東松山市にキャンパスがある大東大は18位だった。

幸せの手 幸手市<この街に生きる

幸せの手 幸手市<この街に生きる
2009年12月1日 読売新聞を抜粋編集

「幸せの手」という縁起のいい市名にあやかり、幸手市では「幸せ」「ハッピー」を冠した街づくりの取り組みが盛んだ。

市名にちなんだモニュメント作りを市から頼まれた彫刻家小林晃一さん(52)は、幸手のイメージをこう膨らませ、1990年、彫刻「しあわせの手」を制作、市役所玄関前に展示した。「昔から幸手という地名が好きだった。幸手を象徴するものを考えた時、自然と『しあわせの手』に行き着いた」と話す。

「物作りは自分に向き合い、自分を知ることができ、完成作品はコミュニケーションの道具になる。手で物を作るのはとても幸せなこと。それを子どもたちに伝えたい」。小林さんは笑顔で語った。

2010年1月4日月曜日

らき☆すた 幸手市<この街に生きる

らき☆すた 幸手市<この街に生きる
2009年11月24日 読売新聞を抜粋編集

宿場町の風情を残し、歴史を生かした街づくりを進める幸手市に、近年、“異文化”が流入した。地元を舞台とする人気アニメ「らき☆すた」の出現だ。

「らき☆すた」は、幸手市出身の漫画家・美水(よしみず)かがみさん(32)(さいたま市)の4コマ漫画。個性的な女子高校生らの日常を描いている。2007年4月にアニメ化され、テレビ放映されるなどして人気が高まった。アニメ版に登場する神社のモデルとなった、隣の鷲宮町にある鷲宮神社など、アニメゆかりの“聖地”を巡る多くのファンが幸手市にも訪れるようになったのだ。

幸手が観光客でにぎわうのは、堤の桜が満開になる春だけ。年間通じて何かできないか――。こう考えていた山内さんは、「これをいかさない手はない」と、「らき☆すた」を活用した街づくりに着手した。

先行して取り組んでいた鷲宮町商工会にも相談しながら、同年末、登場人物をデザインした券を使い、声優や美水さんのサイン色紙を景品にした歳末大売り出しの抽選会を実施。七つの商店街などで前年比約700万円増の売り上げを果たした。

今年3月には、美水さんが昨年まで暮らした市内の民家を活用し、主人公の部屋を再現するなどした「美水かがみギャラリー幸手」のオープンを手がけた。

地元では、アニメ文化を街の活性化につなげようとする動きが広がっている。

ギャラリー開設を機に、昔ながらの「栗どら焼」にクリームチーズを入れてアレンジした「聖地巡礼 栗どら焼」の販売を始めた「石太菓子店」の中村広子さん(50)は、「幸手の街がこんなに盛り上がるなんて……」と驚く。ファンが「聖地巡礼」のようにゆかりの地を回ることにちなんだこの商品は、ギャラリーの売店と店舗のみで扱うが、「お土産用に」と買っていくファンが後を絶たない。

初詣で人気衰えず 「らき☆すた」鷲宮神社

初詣で人気衰えず 「らき☆すた」鷲宮神社
2010年1月3日 埼玉新聞を抜粋編集

 2010年の初詣で。人気アニメ「らき☆すた」の舞台となった鷲宮町の鷲宮神社には、今年も大勢のファンが参拝に訪れ、にぎわいを見せている。アニメ放映から2年半が経過しているものの、効果は持続。作品の人気、受け入れる地元の熱気ともに衰える様子はない。3月の久喜市などとの合併で鷲宮町の名は消えるが、「らき☆すた」の〝聖地〟は変わらず盛り上がりそうだ。

 鷲宮神社の正月三が日の人出はアニメ放映後の2008年に30万人、09年は42万人で県内2位に浮上した。

 人気は国内にとどまらない。昨年4月に来日した越谷市のドイツ人留学生、マティアス・ワーナー・ヴェルナーさん(24)は「鷲宮神社でフィギュアと一緒に初日の出の写真を撮った」と、初めての初詣でにご満悦の様子。「らき☆すた」の名はドイツでも若者を中心に知られているという。

2010年1月2日土曜日

囲碁の街 幸手市<この街に生きる

囲碁の街 幸手市<この街に生きる
2009年11月17日 読売新聞を抜粋編集

東武日光線幸手駅から幸手市街を東に通り抜けた先に広がる、のどかな田園地帯。この一帯に、江戸時代以降の囲碁界の代表的家元「本因坊(ほんいんぼう)」の名を受け継いだ、囲碁の達人3人の墓が点在している。長年、周囲にはその存在をほとんど知られずにきたが、2003年以降、市の調査で相次いで見つかり、話題となった。これを機に、市では地元ボランティアらの指導の下、すべての小学校に囲碁クラブができ、子どもたちの間で囲碁への関心が高まっている。

本因坊は、江戸時代にあった四つの家元の一つ。初代(一世)は日蓮宗の僧侶だった算砂(さんさ)で、信長、秀吉、家康と、時の権力者に仕えながら、当時の囲碁界をリードした。世襲最後の二十一世秀哉(しゅうさい)が引退した1939年からは、実力制のタイトル戦「本因坊戦」の勝者に、本因坊の称号が与えられるようになった。