町おこしにアニメ活用
2010年03月19日 朝日新聞を抜粋編集
◇街角に主題歌 制服を同じに
街でアニメの主題歌を流したり、キャラクターと同じ制服にしたり――。県内ゆかりのアニメや漫画を、観光や地域振興に生かそうと、県が今年度に立ち上げた「県アニメツーリズム検討委員会」による提案書がまとまった。県が18日、発表した。アニメ関連情報の発信やイベントの誘致、クリエーターへの制作スペースの提供といった提案が盛り込まれている。
◇県の検討委が提案書
「らき☆すた」や「クレヨンしんちゃん」など、県内にゆかりがあるアニメを町おこしにつなげようと、漫画家やアニメ制作関係者らでつくる同検討委を設け、議論を重ねてきた。
提案書では、「ファン・地域・制作者が一体となって作品に向き合い、共有する」ことを基本に、街角でアニメの主題歌や挿入歌を流す▽アニメのモデルとなった学校の制服を、キャラクターと同じものに変更する▽ファンの声を生かしたイベントを開催する▽地元の素材や伝統技術を使ったグッズの製作・販売――などを取り組み例としてあげている。
県としても同検討委の議論で出たアイデアから、新年度にオリジナルアニメの制作に取り組む予定で、当初予算案に1963万円を計上している。