2009年7月31日金曜日

鷲宮のフェスに2500人集結

2009年7月20日(月) 埼玉新聞を抜粋編集

アニメや漫画のキャラクターへの愛情表現である「萌え」をテーマにしたイベント「萌フェス~あなたが痛いから」が18日、鷲宮町役場などで開かれた。キャラクターをあしらった「痛車」(いたしゃ)や「弁当」のコンテストなどが催され、会場は“萌え一色”に。集まったアニメファンら約2500人は「まるで秋葉原に来たみたい」などと話し、一味違った夏祭りを楽しんだ。

萌フェスは、人気アニメ「らき☆すた」を活用したまちおこしを進める鷲宮町と幸手市の両商工会が、オタク文化を通じて交流を深めようと、初めて企画。予想以上の来場があり好評だったことから、来年も開催する予定だ。

この日、最も盛り上がったのはアニメ関連のキャラクターやロゴなどのステッカーを張ったり、塗装した「痛車」のコンテスト。自転車、バイクを含む43台が参加し、自慢の愛車を披露した。「らき☆すた」をはじめとするキャラクターのステッカーを車体に張ったり、中には等身大の人形を乗せた本格的な車も。テレビ画面から飛び出した「走るアニメ」に、一般の来場者も興味深そうに見学していた。

両市町の飲食店8店が参加した萌えグルメコンテストでは、各店の創作弁当を人気イラストレーター西又葵さんによる「萌える掛け紙」で包装。見た目と味でいかに萌えるかを来場者に評価してもらった。このほか、キャラクターへの「愛」を大声で表現する「鷲宮の中心で萌えを叫ぶ」や萌え川柳・狂歌コンテスト、鷲宮○×クイズなどを実施。

また萌フェスに合わせ、「らき☆すた」を活用したまちおこしを研究する北海道大学観光学高等研究センターと両商工会が、オタク文化と観光をテーマにフォーラムを開催。18日は鷲宮町役場で、一般向けに鷲宮町の取り組みに関する報告や同センター長の石森秀三教授による講演を行った。19日は鷲宮町商工会に会場を移し、地元商店や国の新映像産業担当者らが集まり、今後のまちおこしの可能性について話し合った。

北村薫さん直木賞受賞 

2009.7.16 産経新聞を抜粋編集

6度目の候補で直木賞を受賞した作家、北村薫さん(59)=埼玉県杉戸町=は、県立高校で国語の教師をしながら覆面作家としてデビューしており、県内には縁の深い人が多い。受賞から一夜明けた16日、関係者からは祝福の声が挙がった。

北村さんは県立春日部高校を卒業し、早大に進学。卒業後、県立杉戸農業高校と母校の春日部高校で教壇に立った。

県立高校で国語を教える北村さんの妻(55)は「認めて頂き本当にうれしい。受賞まで長かったので、ほっとしたのとよかったという思い」と心境を語った。

家での北村さんは「ごく普通のどこにでもいるお父さん」といい、「忙しくなると思うけど、自分のペースを守って皆さんに読んでもらえる作品を発表して」と夫にエールを送った。

春日部高校で北村さんに国語を教わったという同校英語教諭の島根輝人さん(44)は「北村先生の授業は明るく楽しい雰囲気。生徒が主体的に取り組める授業だった」と振り返る。

印象深かったのは、「詩や小説を読んで感じたことを言うと、北村先生は『いい答えだね』と、生徒の発言の良い部分を尊重してくれた」ことだという。

北村さんと同時期に春日部高校で体育を教えていた同校同窓会事務局長の戸井田哲さん(62)は「北村さんは物静かな感じだが、授業では声が大きく、飾らない感じで生徒から慕われていた」と話し、「110周年の春日部高校の歴史に残る名誉なこと」と笑顔をみせた。

杉戸町では名誉町民の贈呈を検討。同町住民参加推進課の小沼幸雄さん(45)は「古利根川の風景の描写など、地元の人は親しみを持って面白く読んでいます」と話していた。

2009年7月26日日曜日

川越出身の小村雪岱「日本橋の情景」など公開

2009年7月19日(日) 埼玉新聞を抜粋編集

川越市出身の日本画家・小村雪岱(せったい)=1887~1940年=の作品「雪の朝」を県が購入し、25日から県立近代美術館(さいたま市浦和区)で始まる特別展で公開する。

「雪の朝」は季節を主題とした画伯の「日本橋の情景3部作」の一つとされ、ほかの2作品「青柳」と「落葉」は県が既に所蔵している。県教育局によると、3部作がそろって同美術館で公開されるのは25年ぶりという。

小村画伯は東京美術学校(現東京芸大)で日本画を学び、作家の泉鏡花との出会いをきっかけに本の装丁や新聞の挿絵、歌舞伎の舞台装置の作成といった幅広い分野で活躍した。主に大衆文化の最前線で才能を発揮したが、日本画の肉質画は20点ほどしか残っていないという。

「雪の朝」(42×29センチ)は“雪岱調”と呼ばれる洗練された描線や光と闇を描き分ける繊細な色彩感覚が浮き出た作品。

県は画伯と親交のあった女性の遺族(東京都在住)から4月に150万円で購入した。作風や表装が同じ「青柳」(45×35㌢)「落葉」(同)とともに1924(大正13)年ごろに創作されたとされる。3部作を見比べることで、移り行く季節の情景や大正期の趣が楽しめる。

川越市が高齢者虐待対応マニュアル作成

2009.7.17 産経新聞を抜粋編集

埼玉県川越市富士見で5月、認知症の高齢女性が息子に虐待され、息子は傷害の罪で起訴、女性は間もなく死亡した事件を受け、市が強制的に屋内に立ち入ることを盛り込んだ虐待対応マニュアルを作成したことが17日、関係者への取材で分かった。ただ、立ち入りできる場合の具体例は示されておらず、高齢者宅を実際に訪問する現場職員らからは「不十分」との声が挙がっている。

起訴状によると、畔柳裕被告(47)は5月6日ごろ、自宅で認知症の実母、伸さん=当時(74)=をけり肋骨(ろつこつ)を折ったなどされる。

市は、伸さんが虐待されている可能性があるとの通報を受け、畔柳被告宅を2度訪問。しかし、畔柳被告に「個人的な部分に入ると訴えるぞ」と言われ、屋内にいた伸さんに会うことを拒否されていた。

「屋内に立ち入っていれば、悲劇は防げたかもしれない」との声が挙がり、市は事件後約1カ月でマニュアルを作成した。

マニュアルでは、屋内に立ち入ることができる場合を、「最終的に高齢者を救出しなければならないとき」などとしている。市は「立ち入りについて明記した意義は大きい」と話す。

しかし、マニュアルは、訪問を拒否されてから立ち入りを実施するまでの具体的な対応が十分に記されていない。また、現場職員は「虐待が確実にあると言い切れないときは、どうすればいいのか」と困惑を隠さない。

2009年7月18日土曜日

飯能市お寺マップ

飯能市お寺マップ

かりんとうかんで健康  葉酸入り 坂戸市と歯科医らが開発

2009年7月14日 読売新聞を抜粋編集

 食を通じた健康作りを支えようと、坂戸市と歯科医師らによる市民団体が、認知症などの予防に効くとされる「葉酸」を加えたかりんとうを開発した。名付けて「さかど葉酸 かムりんとう」。市役所などで1袋100円(45グラム入り)で販売中。「かむ」をテーマに、虫歯菌を減らすキシリトールを使うなど、歯の健康にも気を配ったお菓子だ。

 市では2006年から葉酸の摂取を促す「葉酸プロジェクト」を展開し、大学や食品会社と協力して葉酸入りのパンなどを製品化してきた。今回は、葉酸を使い、歯も丈夫にする食品はないかと考えた末、「かまないと食べられない、かりんとう」に注目。08年5月から開発を進めてきた。

 完成した「かムりんとう」は、坂戸市産の小麦にキシリトールを加え、控えめな甘さと、かりかりとした食感が特徴。1袋で、厚生労働省が勧める成人1日当たりの葉酸摂取量(240マイクロ・グラム)の約4分の1を取ることができる。製造・販売は、市内の障害者就労支援施設「こすもす作業所」(坂戸市東坂戸)に依頼した。

 商品の開発にかかわった明海大歯学部の清水良昭准教授は「一般に良くかむことは認知症や虫歯の予防、ダイエットにつながる。かムりんとうは、かむのに適した食品で体にも良いが、あくまでお菓子なので食べ過ぎには注意」と話している。

 昼休み中の市役所や、こすもす作業所の併設店舗で販売している。問い合わせは、同作業所(049・277・8605)。

2009年7月13日月曜日

中心市街地活性化基本計画 川越市が県内初の認定

2009年7月3日 東京新聞を抜粋編集

 川越市の中心市街地活性化基本計画が国に認定された。同計画は中心市街地の活性化に関する法律に基づくもので、認定されると国の財政支援を受けることができる。市は計画に沿って、川越城跡や時の鐘などの観光拠点を生かしたまちづくりを進める。

 県内で中心市街地活性化基本計画が認定されたのは同市が初めて。計画期間の二〇一三年度までに、約二百六十五ヘクタールの対象区域で、川越城中ノ門堀跡整備や鏡山酒造跡地の本格活用など六十八事業を展開。歩行者・自転車の通行量を5~15%程度増加させることや、半日以上中心市街地に滞在する観光客の割合の10%増を目指す。

 市中心市街地活性化推進室は「まちの回遊性を高め、にぎわい創出を目指す」としている。 

脇知弘さん「観光グルメ大使」に任命 川越市

 2009年7月13日(月) 埼玉新聞を抜粋編集

 川越を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」に出演中の俳優脇知弘さんを川越市が「小江戸川越観光グルメ大使」に任命した。同市は観光親善大使を12人任命しているが、観光グルメ大使の任命は初めて。

 脇さんは「つばさ」の中で、ラジオぽてとの一員「ロナウ二郎」としてグルメリポートを担当しているほか、今年6月からNHKさいたま放送局のホームページにグルメブログ「ロナウ二郎の川越・埼玉いただきます」を掲載しており、川越の食文化を紹介している。

2009年7月9日木曜日

寄居町・小川町合同スタンプラリー

2009 年 6 月 25 日  埼玉新聞を抜粋編集

 寄居町と小川町と言えば、HONDAの新工場誘致に成功した2町という共通点がある。小川工場は2009年4月の建設が始まっているものの、寄居工場は金融危機による先行き不透明感から当初2010年の稼働予定が2012年以降への延期と決まっている。
 
 そんな中、寄居町と小川町が2町合同によるスタンプラリーを企画・実施する。地域の活性化に加え、HONDA新工場の歓迎を目的にしたものだ。2町の商店街はもちろん小規模事業者や大型店、消費者含め全体を巻き込むイベント性を全面に打ち出し、歓迎ムードを高めることが狙いだ。
 2市町村合同によるスタンプラリーは、「県内でも貴重な先進事例」(埼玉県商業支援課)という。最悪期は脱したという景気底打ち説もあるが、地方経済の実態は非常に厳しい状況にある中、地域に明るい話題を提供するイベントと期待されている。

 開催期間は7月1日から8月31日まで。両町内の参加店91店舗でお買い物やお食事をされた人が対象だ。スタンプ台紙付きのパンフレットは6月30日から配布される。希望者は両商工会まで。

2009年7月6日月曜日

埼玉県と楽天が物産や観光で連携

埼玉県と楽天が物産や観光で連携
2009.7.3 産経新聞を抜粋編集

 埼玉県は3日、日本最大のインターネットショッピングモールなどを運営する「楽天」(東京都品川区)と物産のPRや観光振興などで連携する協定を結んだ。協定により、楽天は県の特定イベント参加者にモールで使える500円分のポイントをプレゼントするサービスを始める。楽天が都道府県とポイント配布で連携するのは初めてだという。

 埼玉県の上田清司知事と楽天の三木谷浩史会長兼社長は3日、都内のホテルで協定調印式を行い、がっちりと握手を交わした。

 調印後、三木谷社長は「データを持つことが楽天の強み。データを活用して県と一緒に戦略を立てられれば」と連携に期待を寄せた。

 県によると、今回の連携は楽天側から持ちかけられた。楽天には、自社が運営する日本各地の特産品を紹介するウェブサイト「まち楽」の埼玉県コーナーを充実させたいとの思惑があったという。

 県にとっても、会員約5300万人を擁する楽天との連携は、幅広い層に県をPRする場を広げることができるというメリットがあり、協定の締結となった。締結とともに3日から、まち楽で上田知事のメッセージなどが掲載された。

 また、ポイントプレゼントで、楽天は「新規の会員獲得が見込める」としている。

 ポイントがもらえるイベントは、11日~9月13日実施の県内伝統産業体験工房など89カ所をめぐる「県ものづくりスタンプラリー」。各所に置かれた県のマスコット「コバトン」のイラストに付いた携帯電話QRコード5種類を集めることが条件になる。

 上田知事は「県のネットの利用人口は全国3位。アニメの聖地もありB級グルメも盛んだ。いろんな部分で連携できるアイデアがあると思う」と話している。

2009年7月4日土曜日

うちわ作り:越生の伝統

6月25日1日 毎日新聞を抜粋編集

 明治時代から続く店の5代目・島野博行さん(58)と妻の邦子さん(58)が二人三脚で年間2000本を作り上げる。
 越生うちわは扇部の下、「肩骨」部が柄に対して一直線に交わることから「一文字団扇(うちわ)」とも呼ばれる。節と節が長く骨組みが作りやすい地元の真竹を用い、強い張りで編むため、扇風が強く、使い込むほど味がでる。価格は1000円から。問い合わせは同店049・292・2273。

2009年7月2日木曜日

災害時、バスが一時避難所に 川越

6月12日 産経新聞を抜粋編集

 川越市と、県西部の観光バス会社など20社が加盟する「県バス協会西部地区部会」は、災害時に各社が保有するバスを活用する協定に調印した。西部地区部会によると、県内では飯能市に続いて2例目。

 大型バス209台、中型101台、小型127台が、地震や水害などの時に提供される。西部地区部会からの申し出により締結された。

 市によると、バスは高齢者や障害者ら自力での避難が難しい被災者の輸送や、一時的な避難所として使われる。バスの冷暖房で寒暖を防げるほか、トイレが設置されているものもあり、市の危機対応能力が向上すると期待される。