2010年3月31日水曜日

遠藤隆行さんに「市民栄誉章」 パラ五輪で 川越市

遠藤隆行さんに「市民栄誉章」 パラ五輪で 川越市
2010年3月30日(火) 埼玉新聞を抜粋編集

 「夢と感動をありがとう」―。バンクーバー冬季パラリンピックのアイススレッジホッケーで日本代表チームの主将を務め日本初の銀メダルを獲得、大会で最も印象深い選手に贈られる「ファン・ヨン・デ功績賞」を日本人で初めて受賞した川越市職員遠藤隆行さん(32)=坂戸市=の祝勝会が29日、勤務先の同市役所で開かれた。

 祝勝会には、市幹部をはじめ同僚や市議会議員ら約200人が参加。この中で、同市は「社会に明るい希望を与え、市の名を高めた」などとして、遠藤さんに「市民栄誉章」を授与したほか、同僚らは遠藤さんの努力や行動力で勝ち得た成績を拍手で称賛した。

2010年3月30日火曜日

大宮盆栽美術館がオープン

大宮盆栽美術館がオープン
2010年3月29日(月) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 伝統文化である盆栽を国内外に発信していこうと、さいたま市が整備していた大宮盆栽美術館が、28日オープンした。

 同美術館は市内に盆栽で有名な「大宮盆栽村」を持つさいたま市が大宮盆栽村に隣接する同市北区土呂町に建設。館内には五葉松「日暮し」「千代の松」など高級盆栽の名品や、水石、盆器、浮世絵などが展示されている。

 同美術館はJR土呂駅から歩いて5分、東武鉄道大宮公園駅から徒歩10分。開館時間は10月まで午前9時~午後4時30分。木曜休館。入館料は一般300円、高校・大学生、65歳以上150円、小中学生100円。

2010年3月27日土曜日

謎解明の箱式石棺か 行田・埼玉古墳群

謎解明の箱式石棺か 行田・埼玉古墳群
2010年3月26日(金) 埼玉新聞を抜粋編集

 国指定史跡の埼玉古墳群(行田市)南端に位置する奥の山古墳について、県立さきたま史跡の博物館(藤野龍宏館長)は25日、東北大学との共同レーダー探査で墳丘頂上部分に四つの物体反応があったと発表した。うち二つは昨年10月に存在が明らかになった埋葬物で、5世紀後半から6世紀前半に多い箱式石棺とみられる。同博物館は「6世紀半ば築造と考えられている奥の山古墳より古い年代の石棺。6世紀半ばまで箱式石棺が使われていた可能性がある」と、さらに詳しく調査していく方針。

 同博物館によると、墳丘頂上から深さ3メートルまでの間に四つの物体反応があり、うち2点は直径30~50センチの球状の物体だった。玉石状の物体だが材質は不明で、人工的に埋められたものとみられ、石の可能性もある。ほかの2点は長さ2メートル、幅と高さが50センチほどの類似した箱状の物体で、深さ2メートルと3メートルの辺りに点在していた。古墳の時期や物体規模など考古学的見地から、「箱式石棺」という石組みの埋葬物と見られる。

 さらに、探査結果から石棺は未盗掘の可能性が高いとあらためて確認された。埼玉古墳群の稲荷山古墳からは国宝・金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)が出土しているなど、大きな可能性を秘めた古墳群。現時点で奥の山古墳での発掘調査の予定はないが、井上学芸主任は「酸性が強い土のため、遺体の骨などは腐食して残っていないはず。中にあるとすれば鉄や石のたぐい」との見解を示している。

 5世紀後半から7世紀前半にかけて築造された埼玉古墳群は、40基を超える古墳のうち、大型円墳1基と大型前方後円墳8基が国指定史跡として保存されている。これまで調査したのは奥の山古墳で3基目。5世紀後半築造とされる稲荷山古墳からは木のひつぎの周囲を礫(れき=小石)や粘土で囲った礫郭、粘土郭が見つかり、6世紀後半築造とされる将軍山古墳からは横穴式石室が見つかった。調査した3基の古墳からはいずれも二つずつの埋葬施設・物が発見された。奥の山で稲荷山、将軍山と異なる形状の埋葬物が確認されたことで、同博物館は「埼玉古墳群解明の大きな手掛かりになる」と期待している。

2010年3月26日金曜日

「蔵造り」観光客 2、3割アップ 川越市、つばさ効果で

「蔵造り」観光客 2、3割アップ 川越市、つばさ効果で
2010年3月25日(木) 埼玉新聞を抜粋編集

 昨年3月から9月まで放映されたNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」の舞台となった川越市は24日までに、昨年1年間の観光客数(入り込み観光客)をまとめた。市全体では前年比3・8%増の627万5千人にとどまったが、メーン通りである蔵造りの町並み(一番街)周辺の時の鐘や菓子屋横丁では2、3割アップした。市は「昨年から統計方法を変えたため、一昨年と比較して42万人減少した川越まつりの観光客数を考慮すれば、『つばさ』効果で全体的に20%は増加したとみている」と分析している。

 市によると、時の鐘は約63万4千人(前年比23・4%増)、菓子屋横丁は約59万人(同29・1%増)、川越まつり会館は約8万5千人(同13・6%増)、喜多院は約41万3千人(同8・8%増)と一番街周辺の施設は大幅に増えた。

 菓子屋横丁など入場料がなく入場者数をカウントできない施設については、職員が毎月平日と休日の各1日、街頭で出入りの客数をカウント。この数字を基に算出した1カ月間の総数に、周辺施設との重複を避けるための係数0・7を掛けた数字を入り込み数としている。

 同市は「今後も撮影のロケ協力を行うフィルムコミッションを立ち上げたり、織物市場や山崎家別邸などの歴史的施設を整備するなど観光政策を積極的に推進したい」と話している。

2010年3月25日木曜日

ご神木に接ぎ木  坂戸・土屋神社

ご神木に接ぎ木  坂戸・土屋神社
2010年3月24日 読売新聞を抜粋編集
 樹齢1000年余とされる坂戸市浅羽野の県天然記念物「土屋神社神木スギ」を後世に残すため、接ぎ木で育てた苗木が境内に植えられることになった。相次ぐ台風被害や火災で損傷が著しく、“延命治療”が続く老木。地元で慕われる「ご神木」の後継ぎをと、市が2年前、金沢・兼六園の名木復活を手がけた茨城県の研究機関に依頼していた。順調に育った苗木6本が間もなく届く予定だ。

 市教委などによると、神木スギは土屋神社裏にある7世紀初頭の円墳のほぼ上に立つ。幹回り8・5メートル、高さは約28メートルあり、1948年に県の天然記念物に指定された。

 しかし度重なる落雷や強風に加え、96年には不審火とみられる火災で幹内部が焼けた。さらに、2007年9月の台風と08年2月の強風で、直径数十センチの大枝が何本も折れた。枝の大半は白い木肌がむき出し、補強するために施された鉄柱3本やワイヤが痛々しく映る。

 研究所は、神木スギから取った長さ約5センチの小枝を別のスギの台木に接ぎ木。高さ50~60センチになった苗木6本が近く届く運びで、26日に境内に植える予定だ。

2010年3月24日水曜日

川越都市圏7市町「レインボーおでかけマップ」を更新

レインボーおでかけマップ

新久喜市、新加須市誕生 新たな船出、飛躍誓う

新久喜市、新加須市誕生 新たな船出、飛躍誓う
2010年3月24日(水) 埼玉新聞を抜粋編集

 23日、埼玉県内にまた二つの新市が誕生した。いずれも1市3町の久喜・栗橋・鷲宮・菖蒲が新「久喜市」に、加須・騎西・北川辺・大利根が新「加須市」となり、両市合わせて27万4千人が新たな門出を祝った。2001年のさいたま市誕生から始まった県内の「平成の大合併」は終幕を迎えたことになる。

■久喜市

 旧久喜市と菖蒲町、栗橋町、鷲宮町が対等合併して発足した新「久喜市」。23日午前8時から、市役所玄関前で開庁式が開かれ、関係者らが久喜市の新たな船出を祝った。新市の人口は23日現在、15万7038人、面積約82平方キロメートル。

■加須市

 旧加須市、騎西町、北川辺町、大利根町が合併して23日、新「加須市」が誕生。市役所で開庁式が開かれ、市職員らが新市のスタートを祝った。

 新市は人口11万7540人(3月1日現在)、面積約133平方キロメートル。市議は旧1市3町の議員が来年4月まで在任する。

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「平成の大合併」が節目

 1999年から始まった国主導の「平成の大合併」を推進した合併特例法が今月末で期限切れとなる。本県では23日の新「久喜市」と新「加須市」の誕生で市町村数は10年間で92(43市39町10村)から64(40市23町1村)へとスリム化(30・4%減)した。合併は地方分権型社会に備え、基礎自治体の行財政基盤の強化が主目的。全国の市町村数は99年3月末の3232から2010年3月末には1728(46・5%減)とほぼ半減する見通しだ。

 平成の大合併は99年の合併特例旧法と2000年の地方分権一括法の施行に伴い全国で活発化。県内では旧法下で33の法定協議会が設置され、延べ103市町村、実数で74市町村が参加し、14地域(構成市町村35)で合併が実現した。

 一方、合併に至らなかった法定協議会は19。うち13協議会が住民投票の結果による解散だった。合併相手をめぐり首長のリコール運動に発展するケースも発生。03~04年にかけて頻発した合併の是非を問う住民投票は大きな地域問題となった。

傾向として人口規模の小さい県北東部で進み、県西南部では低調だった。

 05年の国勢調査に基づく人口規模で見ると、20万人以上が9市となり、20万人未満10万人以上が12市に増加。一方で2万人未満は12町村あり、このうち3町村が1万人未満(全国で458団体=3月末見込み)となる。
自主自立の時代へ 国、県頼らぬ行政運

 本県では秩父地域や本庄地域の市町で「定住自立圏」を形成するなど、新たな広域連携の形が広がっているほか、都市部の川口、鳩ケ谷両市でも、昨年12月に任意合併協議会を設置し、将来のまちづくりを模索している。

 埼玉は日本の縮図だ。120万人~3500人規模の市町村があり、都市部と農村部、山間部と平野部で地域事情も異なる。慢性化する財政難を背景に地域間格差が広がる中、行財政基盤の強化へ各自治体がどう取り組んでいくか。地方分権改革の進展とともに市町村の自立が、より強調される時代となる。

2010年3月22日月曜日

町おこしにアニメ活用

町おこしにアニメ活用
2010年03月19日 朝日新聞を抜粋編集

◇街角に主題歌 制服を同じに

 街でアニメの主題歌を流したり、キャラクターと同じ制服にしたり――。県内ゆかりのアニメや漫画を、観光や地域振興に生かそうと、県が今年度に立ち上げた「県アニメツーリズム検討委員会」による提案書がまとまった。県が18日、発表した。アニメ関連情報の発信やイベントの誘致、クリエーターへの制作スペースの提供といった提案が盛り込まれている。

◇県の検討委が提案書

 「らき☆すた」や「クレヨンしんちゃん」など、県内にゆかりがあるアニメを町おこしにつなげようと、漫画家やアニメ制作関係者らでつくる同検討委を設け、議論を重ねてきた。

 提案書では、「ファン・地域・制作者が一体となって作品に向き合い、共有する」ことを基本に、街角でアニメの主題歌や挿入歌を流す▽アニメのモデルとなった学校の制服を、キャラクターと同じものに変更する▽ファンの声を生かしたイベントを開催する▽地元の素材や伝統技術を使ったグッズの製作・販売――などを取り組み例としてあげている。

 県としても同検討委の議論で出たアイデアから、新年度にオリジナルアニメの制作に取り組む予定で、当初予算案に1963万円を計上している。

2010年3月19日金曜日

川越PR動画 ユーチューブで

川越PR動画 ユーチューブで
2010年03月18日 朝日新聞を抜粋編集

川越市は、インターネットの投稿サイト「ユーチューブ」を通じ、市内の観光名所などを紹介する動画の配信を始めた。「小江戸川越観光グルメ大使」の俳優・脇知弘さんが案内役を務める映像作品「魅(み)せます川越 グルメ旅」のダイジェスト版だ。

元の映像作品は20分の長さで、DVDとブルーレイ・ディスク(BD)の2種類が制作された。ユーチューブでは10分間の短縮版を公開。市の公式ホームページからも見ることが出来る。市では「県内の自治体で、ユーチューブを活用して情報発信するのは初めて」と説明している。

これまで、市観光課には、市内を訪れる観光バスツアー会社や社会見学の小中学校などから、「川越を紹介するビデオを貸し出して欲しい」との要望が寄せられていた。

川越グルメ旅【動画】

建設手法で県と市対立 川越駅前の共同開発事業

建設手法で県と市対立 川越駅前の共同開発事業
2010年3月18日(木) 埼玉新聞を抜粋編集

 県の産業支援施設や川越市の市民活動交流支援施設など県西部地域活性化のシンボルとして、県と市が共同で開発する「西部地域振興ふれあい拠点施設(仮称)」の建設が立ち往生している。両者で合意していた民間資金などを活用した建設手法「PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)方式」をめぐり、「応札者が少なく、透明性や競争性が担保できない」と請け負い工事への変更を求める県に対して、市は「変更する理由がない」と反発しているからだ。建設はすでに計画より2年ずれ込み、両者は「事務レベルで協議を進めたい」としているが、今のところ打開策は見えていない。

 共同事業の基本構想によると、JR川越駅西口前の同市新宿町1丁目の公有地など約2・4ヘクタールを対象に県が産業支援施設や大学コンソーシアム、地方庁舎、市は市民活動交流支援施設や老朽化した市民会館(同市郭町)の代替施設などを建設。受注業者がシネコンなどのにぎわい施設を建設、管理運営する。

 県と市は同年12月、早期に入札を実施することを確認した。しかし、県は業者を対象に行ったヒアリングを受け方針を転換。新年度予算への債務負担行為の計上を断念、1月以降は市に対して「応募は1社だけの可能性がある」として、PFI方式の変更を求めている。

 これに対して、市は「施設の運営期間を短縮したり、民間の事業内容を発注側から提示するなどすれば、透明性や競争性は担保できる。PFIのためにすでに4千万円以上のコンサル料を支出しており、3回目の入札の結果を踏まえ、その後に手法を考えたい」と難色を示している。

2010年3月16日火曜日

匠を訪ねて岩槻の人形工房へ 20日に日帰り旅

匠を訪ねて岩槻の人形工房へ 20日に日帰り旅
 2010年3月15日(月) 埼玉新聞を抜粋編集 

 着物で町を散策するなど、埼玉県の伝統産業の支援活動などに取り組んでいるNPO法人「川越きもの散歩」の藤井美登利代表らがガイドを務め、岩槻の人形工房や県立歴史と民俗の博物館などを見学する日帰りツアー「彩の国の匠(たくみ)を訪ねる旅」が、20日催される。

 同法人が、県内の伝統産業を支える職人の素晴らしさをより多くの人に知ってもらおうと企画。これに県と旅行代理店がタイアップし、2年間で県内の12工房を訪ねるシリーズの第2弾。初回は今年1月、行田の足袋工房の見学ツアーが行われた。

 20日のツアーは午前8時15分、JR川越駅西口を貸切バスで出発。JR大宮駅経由でさいたま市大宮区の県立歴史と民俗の博物館、同市岩槻区の東玉人形の博物館を見学、昼食後に同区の鈴木人形工房を訪ね、大宮駅を経て午後6時15分に川越駅西口に到着する。

 募集人員は30人。参加費は7800円。申し込み締め切りは18日。

 藤井代表らは「多くの人に職人芸をじかに見てもらい、埼玉の魅力のひとつを再発見してほしい。将来的にツアーの参加者が工芸品を買ったり、使ったりすれば、職人さんたちのサポーターにもつながると思う」と参加を呼び掛けている。

 問い合わせはJTB首都圏法人営業埼玉支店(048・642・8650)。

2010年3月14日日曜日

「漬物の深谷」売り込め  協会創立50年式典

「漬物の深谷」売り込め  協会創立50年式典
2010年3月13日 読売新聞を抜粋編集

 深谷市の漬物業者40社で作る「深谷地区漬物協会」の創立50年を祝う記念式典が12日、同市西島町の埼玉グランドホテル深谷で開かれた。この50年の食生活の変化で漬物の需要は落ちているが、協会も同市も深谷を「漬物の街」として全国に売り込もうと張り切っている。

 深谷の漬物業者は、大根の生産が盛んな土地柄を生かし、旧岡部町(現深谷市)を中心に増えた。現在、タクアン漬けのほか、白菜、キュウリ、ナスなど様々な野菜を使った漬物を生産している。

 1985年には会員業者数が68社にまで増え、特に旧岡部町は「関東一の漬物生産地」と言われたという。しかし、漬物の需要低下につれて、業者数は減少。59年4月の協会発足時に参加していた本庄市や熊谷市の業者は姿を消し、会員は深谷市内にしかいなくなった。

 この日の記念式典には、小島進市長ら約80人が出席。柿沢元一会長が「漬物という伝統食品を現代の食文化に浸透させ、次世代に受け継ぎたい」とあいさつすると、小島市長は「自らセールスマンとなって全国にPRし、地場産業に元気になってもらいたい」と応じた。

2010年3月13日土曜日

『岩槻ねぎ』でにぎわいを 地元有志が『ねぎわいマップ』

『岩槻ねぎ』でにぎわいを 地元有志が『ねぎわいマップ』
2010年2月27日 東京新聞を抜粋編集

 さいたま市岩槻区の伝統野菜「岩槻ねぎ」を使い、にぎわいを生み出そうと「岩槻ねぎ倶楽部」(長谷川芳雄代表)が「ねぎわいマップ」を作製し、同市役所で二十五日、ねぎ売りの姿で清水勇人市長に報告した。

 岩槻ねぎは、やわらかさと強い甘みが特徴。しかし、やわらかすぎるために積み重ねが難しく、流通に不向きなことから次第に生産量が減ったという。長谷川代表によると、戦後は数百軒あった生産農家も、現在は二軒しかないという。

 同倶楽部は飲食店や生産農家が中心となって昨年五月に発足、B級グルメ王決定戦などに参加してきた。“ねぎわい”の言葉には、にぎわいと、ねぎらいの意味を込めた。

 マップは、岩槻ねぎを使った塩焼きそばや鍋などが食べられる区内の十八飲食店や、観光名所を紹介。一万五千部を作製し、市内全区役所や岩槻区の公民館、駅などに置く。

2010年3月12日金曜日

県内企業のボーナス16・9%減 

県内企業のボーナス16・9%減 
2010.3.11 産経新聞を抜粋編集

 埼玉県内企業の平成21年冬のボーナスの平均支給額は33万1100円となり、前年冬の支給額と比べ16・9%減少したことが、埼玉りそな産業協力財団の調査でわかった。同財団は「夏、冬を合わせた年間のボーナス支給額は過去に例がないほどの大幅な減少となった」としている。

 調査は、県内986社を対象にアンケートを実施し300社から回答を得た。

 ボーナスを支給した企業のうち、製造業の平均支給額は29・8%減の28万8100円、非製造業は8・9%減の35万6100円で、製造業の減少幅が大きかった。ボーナスを支給しなかった企業は全体の12・6%に当たり、前年よりも2・2ポイント上昇。厳しい収益環境を背景に、ボーナス支給を取りやめた企業が増えたことがうかがえる。

2010年3月11日木曜日

ひびき、県内企業の調味料や日本酒を中国・シンガポールで販売

ひびき、県内企業の調味料や日本酒を中国・シンガポールで販売
3月11日 日本経済新聞を抜粋編集

 埼玉県を中心に豚肉くし焼きの持ち帰り店を運営する、ひびき(川越市、日疋好春社長)は5~6月にかけ、中国とシンガポールに県産商品の販売拠点を設ける。日疋社長が代表を務める経営者交流会「川越style倶楽部」に関係する企業の調味料や日本酒などの商品を扱う。県内企業の販路を掘り起こすと同時に、海外出店をにらんだ戦略拠点にも活用する。

 中国・上海に全額出資子会社「上海日疋貿易公司」を設立する。営業許可を申請中で、日本語ができる従業員を2人程度採用し、5月から業務を始める見込みだ。現地の高級百貨店での販売コーナー設置を働き掛け、日本食レストランへの供給を目指す。

 ひびきの豚肉料理に使うみそだれのほか、県産野菜のソースを扱う。弓削多醤油(埼玉県坂戸市)の商品や、小江戸鏡山酒造(川越市)の日本酒なども販売する予定だ。

 シンガポールには6月末までに、支社を設立する。現地で社員を1人採用し、上海と同様に、現地百貨店やレストランに県内商品を売り込む考え。

2010年3月10日水曜日

川越観光客過去最高 628万

川越観光客過去最高 「二匹目のドジョウ」も
2010.3.8 産経新聞を抜粋編集

 埼玉県川越市を平成21年に訪れた観光客数が対前年比3・8%増の627万5000人となり、統計を取り始めた昭和57年以降最多となったことが8日、市のまとめで分かった。平成21年4月~9月に放送された同市が主な舞台のNHK連続テレビ小説「つばさ」が好影響を与えたとみられ、市は「川越という地名が全国に広まったのは間違いない」と話している。

 市によると、観光客増が目立つのは、「時の鐘」(対前年比23・4%増の約63万4000人)▽「菓子屋横丁」(同29・1%増の約59万人)▽「喜多院」(同8・8%増の約41万3000人)-など、ドラマの主人公、つばさの実家がある蔵造りの町並み周辺。

 また、21年5月にオープンした観光施設「旧鏡山酒造跡地」の「昭和蔵」で開催した「つばさ」の企画展には、約11万4000人が集まった。一方、関連する展示を行わなかった市立美術館と博物館はそれぞれ約1万8000人、約6000人の入場者減となった。

 23年にはNHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国」が放送予定。喜多院には江の長男で、江戸幕府3代将軍徳川家光が生まれた「誕生の間」が江戸城から移築されており、元年に家光の乳母を描いた大河「春日局」が放送された際には、前年比42%増の観光客が川越に押し寄せた実績がある。

 市は、観光客からの要望が多い蔵造り周辺の渋滞対策や休憩所の設置を進める。市観光課では「『つばさ』を見て、初めて川越に観光に来た人も多いと思う。リピーターを確保するため、今後も観光PRをどんどんやっていく」と話している。

2010年3月7日日曜日

枝野氏行政刷新相就任、埼玉から12年ぶりの閣僚

枝野氏行政刷新相就任、埼玉から12年ぶりの閣僚
2010.2.10 産経新聞を抜粋編集

民主党の枝野幸男・元政調会長(衆院5区、党県連代表)が10日、行政刷新担当相に就任した。県選出国会議員の閣僚就任は、松永光蔵相(当時)以来12年ぶりとなる。

地方分権を推進する政府の「地域主権戦略会議」のメンバーでもある上田知事は、「究極の事業仕分けは地方分権。枝野氏らと打ち合わせて詰めていきたい」と期待を込めた。

枝野幸男

2010年3月3日水曜日

秩父地域を「ジオパーク」に! 1市4町が再挑戦

秩父地域を「ジオパーク」に! 1市4町が再挑戦
2010.3.2 産経新聞を抜粋編集

 科学的に貴重な地質資源や地形を中心とした自然公園「ジオパーク」への認定を目指し、埼玉県秩父地域の1市4町(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)など関連30団体が推進協議会を結成、取り組みを加速させている。秩父市は昨年、世界、日本双方でのジオパーク認定を申請したが、いずれも不認定に終わっていた。推進協議会は「日本地質学発祥の地」を合言葉に“リベンジ”を狙っている。

 ジオパークとは、科学的に貴重な地質、地形などを複数含む自然公園。ユネスコが支援する組織によって認証される。日本レベルでは国内11カ所が認定、世界レベルではこのうち「洞爺湖有珠山」(北海道)など3カ所が認定されている。

 推進協議会が認定を目指すのは、秩父市など1市4町にまたがる地域。秩父地域は新生代の地層が露出する「ようばけ」(小鹿野町)や、結晶片岩が広がる「岩畳」(長瀞町)などの地質資源に恵まれている。

2010年3月2日火曜日

埼玉県の地酒が人気上昇中 

埼玉県の地酒が人気上昇中 
2010.3.1 産経新聞を抜粋編集

日本酒離れが進む中で、埼玉県産の日本酒の出荷量が平成20、21年と2年連続で前年を上回った。県酒造組合によると、21年(1~12月)の県の日本酒出荷量(課税移出数量)は約1万9671キロリットル。前年比0・3%増のほぼ横ばいとはいえ、山梨県、山口県に続き全国3番目の伸び。全国平均が4ポイント以上落ち込む中で健闘している。

利根川と荒川の豊かな伏流水に恵まれる埼玉県では、古くから日本酒が作られてきた。日本酒の新酒の品評会「全国新酒鑑評会」(酒類総合研究所)では、出品する酒の入賞率が全国水準より高く、県酒造組合の岸和雄事務局長は「県内の酒蔵の技術力は確か」と強調する。県内35の酒蔵で「それぞれの全く異なる個性を味わえる」(岸さん)のも魅力という。

酒造組合は、35蔵の酒を一度に味わえる「埼玉35蔵大試飲会」を17年から毎年1回開催。昨年10月には、県内外から1700人が参加する一大イベントになった。昨年1月には、上田清司知事を中心に埼玉の地酒を県内外に情報発信する「埼玉地酒応援団」が発足。団員の紹介でテレビや新聞に取り上げられ、埼玉の地酒の知名度は徐々に高まり始めた。

2010年3月1日月曜日

坂戸の大河原遺跡から舟方木棺の埋設施設

坂戸の大河原遺跡から舟方木棺の埋設施設
2010年2月28日(日) 埼玉新聞を抜粋編集

坂戸市北峰の大河原遺跡で、弥生時代から古墳時代に使用された「舟形木棺」の埋設施設が見つかった。木棺は腐食により消滅していたが、木棺を固定するための粘土が周囲に残っていたため、舟形木棺の埋設施設と分かった。

古代では、死後の世界に船で行くと考えられ、舟形木棺は埋葬時に使用されていた。

同遺跡の対象地域は約7万5千平方メートル。縄文時代と、古墳~平安時代の遺跡とされ、1985年ごろから発掘調査が続けられている。