2010年8月29日日曜日

埼玉の魅力をアニメでPR 観光誘致に県が制作へ

 2010年8月28日(土) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 埼玉の魅力を広く知ってもらおうと、県は観光PRのアニメーション制作に乗り出す。東京都や富山県もアニメを活用して観光地紹介などをしているが、埼玉版の作品は、主人公が観光資源を未知の敵から守るというストーリー仕立て。県観光課は「埼玉のアニメは物語性があるのが特徴。B級グルメを盛り込んだり、ゆるキャラを登場させたりしたい」と意気込んでいる。

 アニメは1話約5分の4話で構成する予定。あの手この手で県内の観光地などを乗っ取ろうとしたり、B級グルメに目がない未知の敵が登場。「サクヤ」と呼ばれるヒロインが県のマスコット・コバトンをはじめ県内自治体の「ゆるキャラ」たちの力を借りながらこれに立ち向かい、観光資源を守るというストーリーだ。

 ヒロインのサクヤは、古事記などに登場する女神コノハナサクヤ姫にちなんだキャラクター。竜神と人間の間に生まれた半神半人の美少女で、巫女(みこ)の姿に近く、勾(まが)玉のネックレスをしているのが特徴。神社の絵馬に描かれた絵を呼び出し、実体化させる力を持っているという設定になっている。

 県は、サクヤのキャラクターデザイン画を募集する。プロ、アマは問わない。未発表作品で著作権や2次使用権は県に帰属。採用作品は一部修正する場合もある。採用者にはJTBのギフト券(1万円分)をプレゼントする。申し込み受け付けは9月10日まで。

2010年8月22日日曜日

歴史小説『のぼうの城』で行田のまちおこし

2010年8月22日東京新聞を抜粋編集

 行田市の忍(おし)城を舞台にした和田竜さん作の歴史小説「のぼうの城」が映画化されるのに伴い、同市で観光振興とまちおこしにつなげようとする動きが官民ともに活発になってきた。

 「のぼうの城」は、戦国時代、忍城が豊臣秀吉の命を受けた石田三成の大軍に水攻めされながらついに落ちなかった史実に基づく小説。弱者が強者を退ける痛快なストーリーと、個性的で親しみやすいキャラクター設定で約四十万部を売り上げるヒットとなった。

 小説が発表された二〇〇七年十一月以降、行田市を訪れる観光客は増えている。復元した忍城と同じ敷地内にある市郷土博物館の年間入館者数は、〇七年までは年間四万人前後だったが、〇八年は四万四千七百人、昨年は五万三千四百人に。

 そこへ、犬童一心、樋口真嗣両監督の指揮、野村萬斎さん主演で映画化が動きだし、市の期待は高まる。

 市は本年度、「のぼう」での観光客誘致のため県基金を含む約七千五百万円の予算を組んだ。登場人物や足軽に扮(ふん)した十二人による「忍城おもてなし甲冑(かっちゅう)隊」を結成し、忍城内や県内外の駅、高速道サービスエリアで剣舞を披露し観光PR。映画関連イベントも検討している。

 民間では、行田商店会連合会が今月、登場人物を「忍城の精鋭(もののふ)五人衆」としたキャラクターデザインを発表。同会の事業事務局の田代正人さん(56)によると、作画を依頼したイラストレーターに「萌(も)えキャラの一歩手前で」と注文したといい、風采(ふうさい)の上がらない男として小説で描かれた主役の城代家老成田長親(ながちか)以外の城主の娘・甲斐姫や、侍大将の正木丹波守ら四人は美男美女ぞろいだ。

 田代さんは「これまで埼玉古墳や古代ハスなど観光資源がいろいろありながら、商業に結び付けられなかった。郷土の先輩を顕彰することで活性化の起爆剤になれば」と意気込む。

 気掛かりなのは、映画のロケ誘致が成功していないこと。市長を先頭に市内での撮影を映画制作会社に働き掛けてきたが、色よい返事はない。主なロケ地は北海道苫小牧市で、今月十五日から撮影が始まった。「ロケ地になると、かなりPR効果は高いのだが」と担当者は話す。映画公開は、来秋の予定。

2010年8月19日木曜日

コミュニティーカフェ増加

2010年08月19日 朝日新聞を抜粋編集

 食事だけでなく、地元の情報を提供したり、催しを開いたり……。そんなコミュニティーカフェが、県内でも増えている。高齢者の所在不明や児童虐待など、地域コミュニティーの弱体化で生まれる問題が表面化するなか、育児や高齢者の支援などテーマを持ったカフェで、新しいつながりが生まれている。

◇地域つなぐ新たな拠点に

 さいたま市南区の住宅街に昨年11月開店した「ヘルシーカフェのら」。地産野菜を使った料理が自慢だ。地域の情報チラシが置かれ、月数回ワークショップが開かれる。

 入り口のスロープやオムツ換えができる大きめのトイレなど、子連れへの配慮が目に付く。息子(1)と訪れた主婦、岸本理恵さん(31)は、「子どもとゆっくり安心して楽しめるのがうれしい」という。普通の店では子どもが泣くと周囲の視線が冷たいが、ここでは当たり前。店のスタッフが「大丈夫?」と、さりげなく声をかけてくれる。

 カフェは「若い世代に食文化を伝え、母親同士がゆっくりしゃべれる場を」と、食や子育てに携わる男女3人が起業した。

 鶴ケ島市のコミュニティーレストラン「ここほっと」は、市の委託で学童保育所を運営するNPO法人「鶴ケ島市学童保育の会」が昨年7月に開いた。手作りケーキ3種の盛り合わせは300円で、40食限定のランチは500円だ。持ち込み企画の手作り教室やヘッドマッサージが開かれ、主婦や高齢者らでにぎわう。

 小川町では、昨年11月に「べりカフェ」がオープンした。町の有機農家が作った野菜を主役にした「食べて元気になるレストラン」を目指した。 街づくりのNPO法人「生活工房 つばさ・游」が店を運営。町に移り住んだ新規就農農家の野菜を積極的に使う。

 三郷市の「コミュニティカフェレストラン 青いそら」は、「働くがテーマ」と運営するNPO法人の浅草秀子理事長。障害者やひきこもり、高齢者ら、フルタイムで働くのが難しい人を雇う。

◇ガイドブック作り35店を紹介/NPOなど「運営費が課題」

 越谷NPOセンターと県団塊世代活動支援センターは、県内のコミュニティーカフェの情報を集めたガイドブック「見つけたよ! おいしくホッとにつながる幸せCafe」をまとめている。市民記者らが、口コミやネットで情報を集め、35店を紹介する。

◇コミュニティーカフェ
 長寿社会文化協会(WAC)が、「地域のたまり場や居場所」を「コミュニティ・カフェ」と定義。NGOを中心にフェアトレード食材を使う「スローカフェ」や、食を核にした地域支援「コミュニティ・レストラン」など、様々な形態が生まれている。

2010年8月18日水曜日

【名作の舞台】井伏鱒二「武州鉢形城」の舞台 寄居

2010.8.17 産経新聞を抜粋編集

 井伏鱒二の小説「武州鉢形城」は、井伏本人である主人公の「私」が、机の材料として入手した赤松の木材に、鉄砲玉が食い込んでいるのを発見したことをきっかけに物語が始まる。

 その木材は、鉢形城の屋敷跡から切り出され、現深谷市針ケ谷の弘光寺の庫裏(くり)にあったという設定だ。鉄砲玉に興味を抱いた「私」は、弘光寺の住職、郷里に住む退役軍人の老人との文通を通じて、鉄砲玉に込められた歴史をひもといていく。

 作品名にもなっている鉢形城は戦国時代の平山城。天正18(1590)年の豊臣秀吉の小田原攻めで、北条氏の支城だった鉢形城も豊臣方の猛攻を受け開城、間もなく廃城となった。戦国期の城郭をほぼ完全に残す貴重な遺構で、昭和7年に国の史跡に指定された。平成16年に公園として整備。歴史館も開設された。

 7月末、町教育委員会生涯学習課の石塚三夫主査の案内で城跡を歩いてみた。「荒川に面した高いがけと、支流の深沢川の深い谷が敵の侵入を阻む天然の要害でした」との石塚さんの言葉通り、各所に急な斜面がある。

断崖(だんがい)の上の御殿曲輪跡からは荒川と町を一望でき、深沢川では、近所の子供たちが水遊びに興じ暑さをしのいでいた。井伏も、こののどかな風景を見ながらかつての合戦に思いをはせ小説の構想を練ったのかもしれない。
(門倉千賀子)

「川の国埼玉」PRに躍起  県がマスコミ向け取材手引

2010年8月18日 読売新聞を抜粋編集

 県土に個性が乏しいと評され観光振興に苦戦する埼玉で、川の存在に着目した新たな情報発信の取り組みが始まった。県は17日、「川の国 埼玉」と銘打ち、川に関係した観光名所や祭り、都市部での河川浄化運動などの情報をまとめたガイドブックを、報道各社に配布した。取材の手引に活用してもらい、特集などを組んでもらうことを狙ったものだが、果たして期待通りに運ぶだろうか。

 埼玉の川といえば、荒川や入間川などがすぐに思い浮かぶが、実は、県土に占める河川面積の割合が3・9%で日本一。県は以前から「川の国」の愛称でPRしてきたが、効果ははかばかしくなかった。そこで、マスコミの関心をひくのが早道と、取材に便利なガイドブックを作成した。

 ガイドブックはA4判84ページで、自由に使用できる写真データ入りのCD―ROMも付けた。川に関係した観光名所や祭りは、長瀞町のライン下りや小鹿野町の丸神の滝など122件を紹介し、連絡先の一覧もリスト化。さらに、住民が中心となり、汚濁した川にせせらぎを再生させた21件の活動概要も「おすすめネタ帳」として掲載した。

 こうしたガイドブックの構成は、観光とドキュメンタリーの双方の取材ニーズに対応することを考えてのことだ。

 特に、川再生の活動紹介には、東京のベッドタウンとしての印象が強く、住民同士のつながりが希薄化していると思われがちな埼玉で、地域コミュニティーの充実をアピールする狙いもあるという。

2010年8月14日土曜日

川越まつり と 蔵の町 を見て歩く会10月16日

【PDF】川越まつり と 蔵の町 を見て歩く会(社)川越市シルバー人材センター

川越マラソン大会概要 11月28日(日)

小江戸川越マラソン2010 大会概要川越市

県社協:サイトで福祉の仕事をマッチング

2010年8月14日 毎日新聞を抜粋編集 

 県内で福祉の仕事を探す人と人材を求める事業所をマッチングする「福祉求人情報ポータルサイト」が登録者を募集している。離職率が高く流動的な福祉の現場は随時人手が必要。サイトは、求職者と事業所の出会いのチャンスを提供している。

 サイト上で求職者は、自分の資格や労働条件に合わせ、事業所が掲載している求人を選択し、面接などを申し込める。求人する事業所は、登録している求職者の中から適任者を「スカウト」できる。

 県社会福祉協議会が県の委託事業の一環で今年4月から運営しており、利用は無料。ネット上だけで不安な人には同協議会が運営する「福祉人材センター」で相談も受ける。

 登録数は7月28日現在で求人91件、求職は176人。県社会福祉課の担当者は「周知不足だったが、これから多くの人に活用してもらいたい」とPRしている。ホームページは(http://www.fukushijob-saitama.jp)。問い合わせは同協議会(電話048・822・1191)。【稲田佳代】

久喜市のナシ、甘み増して仕上がり上々

2010年8月14日、東京新聞を抜粋編集

 ナシの名産地、久喜市で「幸水」の収穫が始まり、農家の人たちは一足早い“実りの秋”に汗を流している。

 県によると、白岡町や久喜市の旧菖蒲町では、明治時代からナシの栽培が行われていたという。関東農政局の二〇〇六年度の調べでは、白岡町の収穫量が千六百八十トン、旧菖蒲町が千六百トンで、一帯は県内随一の産地。三月に旧菖蒲町など三町と合併した新久喜市の収穫量は計二千三百九十五トン、作付面積は百三ヘクタールに達し、同市が県内一に。

幸水の収穫は八月下旬まで続き、その後は彩玉、豊水、あきづき、新高の順で十月末まで続く。