2010年2月6日土曜日

贄川宿(旧荒川村)  秩父<この街に生きる

贄川宿(旧荒川村)  秩父<この街に生きる
2006年6月17日 読売新聞を抜粋編集

熊谷と甲府を結ぶ秩父往還の主要な宿場として、江戸時代からにぎわった奥秩父・荒川贄川(にえがわ)(旧荒川村)の〈贄川宿〉。国道140号から北に入った幅約4メートルの旧街道の両側に、趣のある木造家屋二十数軒が立ち並ぶ。

それぞれの家には、街道に面して縁側があった。付近の区長を務める新井亜起男さん(64)にとって、明かり取りのため開け放たれた縁側に老人が腰掛け、話に花を咲かせる姿はなじみのものだった。「子供にとっても格好の遊び場。色々な人が集まって来て、半ばパブリックな場所だった」と思い出す。

「昔ながらの町並みの懐かしさを多くの人に感じてもらいたい」。宮原茂仁さん(63)らも贄川宿保存会を結成して駐車場の確保などに協力した。

縁側展は、紅葉が始まる毎年11月第2週の週末に開催。この日ばかりは昔のように各戸の縁側の雨戸が開け放たれ、05年は約7000人が訪れた。小さな集落にとって、いまや最大のイベントだ。