さいたま市岩槻区の岩槻タクシー(小暮光康社長)が、歴史の街・岩槻の観光名所を巡る「観光タクシー」を始めたが、苦戦している。運転手は歴史の知識を蓄えて出番に備えているが、2月末のスタート以来、利用者はいまだゼロ。
コースは、城下町の風情が残る街並みや江戸時代に形成された「人形の街」のたたずまいなどが楽しめる全長13・2キロ。観光スポットは、〈1〉1671年に岩槻城主が設置し、現在も朝夕の2回、街に時を告げ続ける「時の鐘」〈2〉坂東三十三観音霊場の十二番札所「慈恩寺」〈3〉西遊記のモデル玄奘三蔵の遺骨塔「玄奘塔」〈4〉岩槻城址(じょうし)公園〈5〉人形製造・販売の「東玉人形の博物館」の5か所ある。
地元の歴史に詳しい運転手が約2時間半かけ、案内しながら巡る。最大で4人乗車でき、1台(普通車)当たりの運賃は1万2000円。5台を準備しており、担当運転手は、岩槻の歴史について勉強を重ねている。
観光タクシーは予約制。問い合わせ、申し込みは同社((電)0120・866・188)へ。