GW、こんな落とし穴に注意
2010年4月30日(金) 埼玉新聞を抜粋編集
ゴールデンウイークが始まった。今年は休日が重なり、明日からは5連休。天候も暖かな陽気に恵まれる見込みで、観光やレジャーに遠出するには都合は良さそう。しかし、楽しみも注意を怠ると思わぬ落とし穴が待っている。事故や健康、防犯など、連休中に気を付けた方がいいことを聞いてみた。
□事 故
行楽に向かう際に気を付けなくてはいけないのが交通事故。特に渋滞中の追突事故が要注意だが、県警は特に「子どもの目線に立って気を付けてほしい」と話す。三郷市では4月12日、ホームセンター駐車場で4歳の女児が車にはねられ死亡する事故が起きた。ドライバーがほかの車に気を取られ、子どもがいることに気付かず起きた事故に、県警交通企画課は「行楽地の駐車場は広くて死角が多く、危険が潜む」と指摘。「荷物より先に子どもを車に乗せて」と呼び掛けている。
また、今年は子どものライターの火遊びとみられる車両火災が全国各地で起きており、「車のシートの下でも、子どもの目線からは『すぐ近く』。レジャーに出掛ける前に車内を整頓して、ライターが落ちてないか見てほしい」と注意を促している。
□健 康
行った先で急な体調不良に陥ることも避けたい。大勢の人出でにぎわう「羊山公園の芝桜」を抱える秩父郡市医師会は毎年この時期、体調を崩した観光客を受診している。
「調子が良くないのに『せっかくの休みだから』と無理をして来て、熱を出す。寒暖の差が激しい時期なので体調が悪くなる確率は高い」と話す同医師会は、十分な睡眠や休養を取って余裕のある計画を勧める一方、万が一に備えて健康保険証を携帯して来ることを呼び掛けている。
「今年は特に天候が不安定。一日の気温差が大きく、小さな子は体調を崩しやすい。保険証がないと全額負担になるので必ず持参してほしい」
□防 犯
遊びに行くのはいいが、留守中のことも気になるところ。長期間家を空けて帰宅したら…という空き巣被害は今年も懸念される。
県警防犯のまちづくり推進室は、ドアの施錠にサムターンカバーの取り付けや、事前に新聞配達を止めてもらって留守と気付かれないようにしたり、窓から侵入するのに足場になるような物を置いておかないなどの工夫を挙げる。
ただ、同室は「効果的なのは近所の目。出掛ける前にひと声掛けて気を配ってもらうのが一番」と地域の防犯力を高めてほしいとしている。