2010年5月17日月曜日

世界2大コンクール ダブル受賞 協同商事の地ビール「紅赤」 川越

2010年5月17日 読売新聞を抜粋編集

川越市今福の協同商事が製造する地ビール「COEDO(コエド)」ブランドの一つ「Beniaka(紅赤)」が、4月にアメリカで開催された世界最大のビールコンテスト「ワールドビアカップ2010」で銀賞に輝いた。紅赤は昨年11月にドイツで開かれた欧州最大のビールコンテスト「ヨーロピアンビアスター・アワード2009」でも銀賞を受賞しており、世界2大コンクールでダブル受賞の快挙となった。

紅赤は、5種類ある同ブランドの一つ。「川越イモ」として知られるサツマイモの品種「ベニアカ」を原材料に使っており、ややアルコール分が高く、香ばしい甘みと豊かなコクが特徴だ。両コンクールへは初めて出品した。

ワールドビアカップは、アメリカのビール醸造者協会が主催して1996年から隔年開催されている。「ビールのオリンピック」とも称され、今年は過去最大の44か国から3000種類を超えるビールが出品された。醸造方法や原材料、使用酵母などの違いによって90部門に分けられ、醸造指導者などビールの専門家179人が審査に当たった。

各部門とも上位3種類が入賞で、紅赤は新しい考え方で作られたビールを審査する「スペシャリティビア部門」で銀メダルに輝いた。香りの素晴らしさや独特のなめらかさなどが評価されたという。日本から出品された98種類のうち、入賞したのは紅赤を含む5種類のみだった。

一方、紅赤は昨年のヨーロピアンビアスター・アワードでも、41部門ある中の「スペシャルビール部門」で銀メダルを獲得。日本からの出品では唯一の入賞だったという。

同社の朝霧重治社長(36)は「特産のサツマイモを使ったアイデアだけでなく、品質についても世界的な評価をいただくことができた。会社にとっても励みになる受賞」と喜んでいる。