2010年5月28日 東京新聞を抜粋編集
幸手市内の日本料理店「割烹(かっぽう)ときわや」が江戸時代に地域を訪れた、江戸幕府八代将軍の徳川吉宗が食べたとされる昼食を再現し、六月から「吉宗弁当」として店で提供する。
幸手市はかつて日光街道の宿場町として栄えた。「享保日光御社参記三」(国立公文書館蔵)によると、一七二八(享保十三)年、徳川吉宗は日光東照宮の参拝に向かう途中、聖福寺(同市北一)を訪問、昼食をとったとされ、メニューも細かく書かれていた。
メニューは、焼き豆腐やヤマトイモの煮しめ、漬物、玄米など。早稲田大学文化構想学部の学生の協力を得て、味付けを研究してきた。「非常に質素で、味付けが濃いものが多いのが特徴。今の人が食べると変わった印象をうける」(増田専務)という。