2010年5月24日月曜日

「日本海ルート経済圏」構想  新潟、群馬と3県連携

2010年5月22日 読売新聞を抜粋編集

 新潟、群馬県と連携し、中国・ロシアに通じる“日本海ルート新経済圏”構想が浮上している。上田知事ら3知事が7月、具体的な施策を話し合うサミットを新潟市内で開催する方向で調整中だ。地域経済活性化のきっかけになるのか、壮大な構想で終わるのか、関係者は成り行きに注目している。

 埼玉・群馬・新潟は、上越新幹線や関越自動車道、国道17号などの交通基盤が整い、企業間の取引も盛ん。生活経済圏の重なる埼玉北部と群馬南部などには関係が深い地域もある。地域ブロックを超えた連携があまり活発ではなかったからこそ、埼玉県は「交通インフラを生かしてこなかった枠組みなので、連携を深める余地は多い」(企画総務課)と見る。

 埼玉にとって最大の魅力は、中国、ロシアなどとの航路を持つ新潟港。上田知事は「企業は黙っていても東京には向くが、視野を広げるためにも、3県とのしっかりした体制を作り、新潟県を通じ、県内企業を海外に結びつけたい」と述べており、3県連携を県内企業の海外進出への足がかりとして期待している。

 新潟にとっても、自動車産業が盛んな埼玉県内の企業の利用促進は、港を振興させるメリットがある。何より、埼玉、群馬からの観光客誘致が最大の魅力だ。

 「観光客の車のナンバーを見ても埼玉の人は今も多いが、海水浴、スキー場、温泉などの観光地にもっと呼び込めれば」と新潟県観光局。2008年度に実施した県の観光調査で、新潟を訪れた観光客は、関東地方からが6割を占めた。従業員100人以上の宿泊施設を対象にした観光庁の調査によると、09年10~12月の客は、東京に次いで埼玉が多かった。