影森地区 秩父<この街に生きる
2006年6月11日 読売新聞を抜粋編集
灰色の山肌をさらす武甲山は、セメント産業を支えた秩父のシンボル。その北西側のふもとに〈影森地区〉が広がる。
明治時代末に石灰岩の採掘が始まって以来、武甲山の山容は大きく変わった。1336メートルあった標高は、山頂付近の採掘で1304メートルに“ちぢんだ”。
影森地区で今も採掘を続けている秩父太平洋セメント三輪鉱業所(小林友好所長)は、72年から、石灰岩の特殊な環境で育つチチブイワザクラやミヤマスカシユリなどの希少植物を保護している。