2010年1月4日月曜日

らき☆すた 幸手市<この街に生きる

らき☆すた 幸手市<この街に生きる
2009年11月24日 読売新聞を抜粋編集

宿場町の風情を残し、歴史を生かした街づくりを進める幸手市に、近年、“異文化”が流入した。地元を舞台とする人気アニメ「らき☆すた」の出現だ。

「らき☆すた」は、幸手市出身の漫画家・美水(よしみず)かがみさん(32)(さいたま市)の4コマ漫画。個性的な女子高校生らの日常を描いている。2007年4月にアニメ化され、テレビ放映されるなどして人気が高まった。アニメ版に登場する神社のモデルとなった、隣の鷲宮町にある鷲宮神社など、アニメゆかりの“聖地”を巡る多くのファンが幸手市にも訪れるようになったのだ。

幸手が観光客でにぎわうのは、堤の桜が満開になる春だけ。年間通じて何かできないか――。こう考えていた山内さんは、「これをいかさない手はない」と、「らき☆すた」を活用した街づくりに着手した。

先行して取り組んでいた鷲宮町商工会にも相談しながら、同年末、登場人物をデザインした券を使い、声優や美水さんのサイン色紙を景品にした歳末大売り出しの抽選会を実施。七つの商店街などで前年比約700万円増の売り上げを果たした。

今年3月には、美水さんが昨年まで暮らした市内の民家を活用し、主人公の部屋を再現するなどした「美水かがみギャラリー幸手」のオープンを手がけた。

地元では、アニメ文化を街の活性化につなげようとする動きが広がっている。

ギャラリー開設を機に、昔ながらの「栗どら焼」にクリームチーズを入れてアレンジした「聖地巡礼 栗どら焼」の販売を始めた「石太菓子店」の中村広子さん(50)は、「幸手の街がこんなに盛り上がるなんて……」と驚く。ファンが「聖地巡礼」のようにゆかりの地を回ることにちなんだこの商品は、ギャラリーの売店と店舗のみで扱うが、「お土産用に」と買っていくファンが後を絶たない。