2009年12月28日月曜日

埼玉県民意識:県民意識は薄く東京を隣で支える

【埼玉県】 県民意識は薄く首都東京を隣で支える
12月21日 Diamond Onlineを抜粋編集

「埼玉都民」という、言い得て妙な言葉がある。実際の話、埼玉県内に住んで就職・就学している391万人のうち28.8%、約3分の1は県外(ほとんどは東京)に通っているのだ。

 だが、埼玉には豊かな自然がまだふんだんにあるのもまた事実だ。秩父多摩甲斐国立公園をはじめ、県内には大規模な自然公園がほかに10ヵ所もある。そうしたところにやってきてリフレッシュしているのは東京都民のはずだ。また、県の北部はほとんど農業地帯で、首都圏に最も多くの農産物を供給している。
気質は保守的でおとなしい

 ただ、かつてはほとんど全域が農地で、大半が農作業に従事していたことから、気質は保守的でおとなしい。江戸時代、社会的な地位の高い武士の生活を支えていたのは実質的には農民だったが、その暮らし向きはけっして恵まれていなかった。それと似たような構図が、埼玉─東京の間にあるような気がしてならない。

 そんな埼玉県民が、「埼玉がなければ、東京などひと晩で吹っ飛んじゃいますよね」という言葉を聞けば溜飲が下がるだろうし、疲れも吹き飛び仕事への活力もわいてくるのは間違いなさそうである。