2009年12月22日火曜日

上尾宿 上尾市 <この街に生きる

上尾宿 上尾市 <この街に生きる
2008年12月6日 読売新聞を抜粋編集

JR上尾駅の東口のバスターミナルを抜け、ほぼ南北に走る県道、かつての中山道を右に曲がる。右手の大きなビルの影に小さな木立が見える。ひょいとのぞく と奥に鎮座するのは氷川鍬(くわ)神社。中山道六十九次の五つ目の宿場、上尾宿の鎮守として「お鍬様」と呼ばれている。

上尾宿、今の上尾市仲町あたりは、江戸・日本橋から約10里。1泊目の宿を探す人のために41軒の旅籠(はたご)が並び、旅をする人たちでにぎわっていた。大名や旗本が泊まる大きな本陣と、それに準ずる3軒の脇本陣もあった。

中山道を挟んだ向かいに、宿場町の当時の面影を目にすることが出来る。

中国や日本に伝わる鍾馗は邪気を払う魔除けとして屋根の上に載せられた。江戸期以降、幾度かの大火を経験した上尾宿でもあちこちの屋根で見ることが出来たという。
上尾宿