2009年12月8日火曜日

やきとりの街 東松山 <この街に生きる

やきとりの街 東松山 <この街に生きる
2009年3月3日 読売新聞を抜粋編集

 東松山市は、市内の「焼き鳥店」が70店近いという「やきとりの街」だ。2005年の市の独自調査によると、同市は焼き鳥で知られる全国の都市のうち、人口1万人当たりの「焼き鳥店」数が7・2店で「日本一」だとか。

 東松山名物の「やきとり」は、鶏肉ではなく、豚のカシラ肉(ほおとこめかみ部分)を使う。つまり「焼きトン(豚)」だ。

 1961年、黒瀬さんは在日朝鮮人の夫と、屋台をトラックに乗せ、大手自動車部品工場の立地でにぎわう東松山市に移り住み、「大松屋」を始めた。

 近くに食肉センターがあり、当時、食用にはあまり使われないカシラ肉が新鮮、安価で仕入れることができたため、ホルモンから次第にカシラ肉を使うように。故郷・韓国の味を懐かしんだ裴さんが、白みそに唐辛子やニンニク、ゴマ油、みりんなどを調合した辛いみそだれを考案し、カシラ肉に付けて食べるスタイルを確立した。その後、周辺の焼き鳥店もこれにならい、各店独自のみそだれを作り上げ、今では「東松山のやきとり」に欠かせないものとなった。