2009年04月23日(木)埼玉新聞を抜粋編集
セブン―イレブン・ジャパンは、江戸時代から比企郡で生産されている伝統野菜「のらぼう菜」を使ったパスタを商品化、テスト販売として二十一日から一週間限定で、小川町と嵐山町の五店舗で、売り出している。
地域・期間限定で売り出したのは「埼玉県産のらぼう菜のペペロンチーノ」(税込み四百三十円)。地元産ののらぼう菜を使いシャキシャキした食感を生かしベーコン、パプリカと組み合わせた彩りのよいパスタになっている。
のらぼう菜は、秋に種をまき茎の出る三月から四月が旬。青菜の少ない時期の貴重な野菜として、限られた農家の食卓をにぎわす程度として二百四十年近く栽培が続けられた。天明・天保の飢饉で役立った野菜として有名になり、食糧事情の悪かった江戸時代は多くの家で栽培されていたという。江戸時代、年貢を逃れようとした農民が「野良にボーッと生えていて役にも立たない」と役人をごまかしたという伝説も残っている。