2009年4月1日水曜日

盛り上がる川越  「つばさ」スタート

 2009年3月31日(火)埼玉新聞を抜粋編集

 「川越の街並みがきれいに撮れていた」「今までにない新鮮さがあり、明るくテンポも良い」―。NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)で通算八十作目にして初めて埼玉県が舞台となったドラマ「つばさ」の放映が三十日、スタートした。舞台の中心となる川越市で、初回を観賞した市民はドラマの内容や雰囲気に満足しており、評判は上々。放映終了直後、同市観光課にはドラマに関する問い合わせが十数件寄せられ、関心の高さもうかがわせた。

 第一回の放送が終わった直後、課の電話が鳴り、「老舗和菓子屋の『甘玉堂』はどこにあるのか」「番組で出ていたまんじゅうはどこで売っているのか」など市民から問い合わせがあったという。

 「甘玉堂」のロケ地となった陶器店「陶舗やまわ」の原知之社長(52)は「妻と母親の三人で見ました。NHKらしくない面白さがあり、その中に家族愛が含まれているという感じ。おいおい街中の風景が出てくれば川越の名所や特徴が分かるのでは」と今後の展開に期待を寄せた。

 また、駄菓子屋が軒を連ねる観光スポットの菓子屋横丁会の長井和男会長(69)は「ドラマの中で川越という言葉が出るだけでも最高ですね。内容はテンポもあり、明るくいい感じ。蔵造りが続く町並みも写されており、期待できますね」と目を細めていた。