2009年4月3日金曜日

埼玉県環境白書』で知る「みどりと川の再生」

2009 年 1 月 13 日 クオリティ埼玉を抜粋編集

 埼玉県では、平地林がこの30 年間になんと約6500haも減少し、森林の荒廃も見られる。水源涵養や二酸化炭素の吸収など森林機能の低下も危ぶまれている。こうした中、2008年4月にスタートしたのが、「彩の国みどりの基金」。毎年の自動車税収入額の1.5%、自動車1台当たりにして500円ほどを積み立てて、財源に充てるという埼玉県独自の方式だ。2008年度は約14億円が集まったという。

 この基金を運用し、様々な事業を展開する。主な施策としては、1.水源地域の森の再生 2.県民参加による里山・平地林の再生 3.みどりの街なみの推進 4.身近な自然空間の保全 5.環境教育の場としての学校施設整備 6.みどりの埼玉づくり県民提案。

 一方、県土に占める河川の割合が3.9% と日本一を占める埼玉県。全国一の「川の国」ではあるが、急激に進む都市化の中で、河川を取り巻く水環境が問題となっている。こうした中、埼玉県は 2008年を「川の再生元年」と位置づけ、安らぎとにぎわいの創出、清流の復活という2本立てで川の再生に取組んでる。

 今後4年間に100カ所程度の水辺再生に取組む「水辺再生100プラン」、県内11の地域で展開される「里川づくり県民推進事業」、川に関する草の根活動の推進を目的とする「彩の国水すましクラブ」、水辺の里親制度、「埼玉の川・愛県債」といった事業を実施中だ。

 この「みどりと川の再生」を埼玉モデルとして全国に発進すべく、2008年には「みどりと川の再生埼玉フォーラム」を寄居(7/31)、飯能(10/25)の2度実施した。