2009年3月29日 読売新聞を抜粋編集
毛呂山町の酒造会社「麻原酒造」が2月末に発売した「狭山茶梅酒」が人気を集めている。越生町の梅、狭山茶という県の名産物が融合した逸品は、発売2週間で約2000本が売れる好調ぶりだ。
麻原酒造は1882年創業で、「琵琶のさゝ浪」などの清酒を製造している。約10年前から梅林で有名な隣町・越生町の梅を使った梅酒、地元名産のユズを使ったユズ酒など、様々な果実を使ったリキュールも手がけている。
狭山茶梅酒は、関東三大梅林の一つ、越生梅林の梅を使った梅酒に日本三大銘茶の狭山茶をブレンドした。企画した坂元明弘課長(27)は、「地元名産品同士のブレンドでダントツ良いものを造りたかった」と話す。梅酒造りのノウハウはあるものの、茶葉との配合については3か月間、繰り返し。最終的に「当初の予定より茶葉の割合を少し多くして」(坂元さん)麻原健一社長のゴーサインが出たという。
茶葉の粉末を取り除く作業を行い、茶飲料で使いがちな酸化防止剤(ビタミンC)は使わず、無着色無香料にこだわった。梅の酸味を抑え、狭山茶の香りを引き出した。女性層を意識したため、アルコール度数は7%と低めだが、「ストレートでも飲みやすい」と男性からも支持を集めている。