2009年1月26日月曜日

川越城を視覚 仮囲いにグラフィック

 2009年1月26日(月)埼玉新聞を抜粋編集
 
 江戸時代末期の1848年(嘉永元年)に川越藩主松平斉典(なりつね)が建造したとされる県指定の有形文化財「川越城本丸御殿」の保存修理工事現場の仮囲いに、同御殿に関する絵図や写真などのグラフィックシートを川越市が設置した。

 グラフィックシートは、江戸図屏風(びょうぶに描かれている川越城の絵と川越城の図)、本丸住居絵図のほか、修理前の本丸御殿の内観などの写真約15点と解説など。高さ三㍍の囲いに幅約40㍍のシートを設置した。

 川越城は1457年(長禄元年)に太田道真、道灌親子が築城。江戸時代に川越藩主松平信綱が拡張した。1846(弘化三)年に二の丸御殿が焼失したが、2年後、斉典が本丸御殿を再建した。庁舎(明治期)や武道場(昭和期)として使われ、1968年から一般公開されている。

 本格的な保存工事は約40年ぶりで、工期は11年2月までの約2年四カ月間。グラフィックシートは10年末まで設置するという。