2008年10月10日金曜日

弓立山(ゆみたてやま)の大蛇伝説 ときがわ町

2008年10月3日 埼玉新聞を抜粋編集

 JR八高線の明覚(みょうかく)駅を降りたら直進し、川北橋を渡って左折、ほぼ都幾(とき)川沿いに西へ向かって歩いて行く。一帯は田園地帯で懐かしい風景が広がる。

 登山口は都幾の湯、八幡神社を経た先のときがわ幼稚園。幼稚園の鉄の扉を開けて入るという珍しい入り方だ。すぐに植林の坂道になり、展望のきかな い山道を登って行く。尾根に出ると、じきに男鹿岩(おがいわ)と呼ばれる巨大な岩が現れる。都幾山慈光寺に伝わる伝説によると、かつてここには雄の大蛇、 少し離れた北にある女鹿岩(めがいわ)には雌の大蛇がいて、都幾川で1年に1度会っていた。しかし、日照りが続いたある年、雌が突如いなくなった。する と、雄は雌を追っていつの間にか姿を消したという。

 男鹿岩から弓立山の山頂は近い。東側の樹木が切り開かれ、天気がよいと男体山や日光連山、筑波山などが見られる。山名は源頼朝が山頂で矢を放ったことから付いたといわれている。

 下山は林道歩きになる。駅への途中に木のむら物産館があり、地元野菜などが販売されている。
 弓立山の山頂南側はパラグライダーの練習場になっている。

 (日大講師・ライター、工藤隆雄)