2009年8月26日水曜日

埼玉県が外国人支援相談センターをオープン

埼玉県が外国人支援相談センターをオープン
8 月 13 日 クオリティ埼玉を抜粋編集

埼玉県は、8月3日、新たに外国人支援相談センターを開設した。法務省、埼玉県社会保険労務士会党と連携して始めたもので、外国人県民の雇用・就労問題支援や出入国制度に関する相談に専門的に対応する。都道府県が法務省と連携して外国人のためにこうした相談センターを設置・運営するのは全国初となる。

 埼玉県では、外国人向けの多言語生活相談(英語、スペイン語、中国語、ポルトガル語、ハングル、タガログ語、対語、ベトナム語)や情報提供を目的に、 2006年度から外国人ヘルプデスクを設置・運営している。これは電話相談で生活相談を中心に幅広い相談を受け、1日平均12件ほどの相談があるという。

 また、県内では10市町に外国人向けの相談窓口がある。身近な生活問題など役所内で完結できる相談事への対応はフットワーク良く対応できるが、多言語や専門性の高い相談への対応は十分とは言えない。また、埼玉には70の市町村があり、全体の7分の1でしかない。
 一方、昨秋以来の、リーマンショックに端を発する経済危機は日本人だけでなく、派遣労働の多い外国人を真っ先に直撃した。仕事を失ったり、経済的に困窮する外国人が急増している。外国人ヘルプデスクの利用件数は2008年度は2894件(前年度比7.9%増)だったが、2009年になってからは前年比3割増と急増。
 内容的にも労働・雇用問題や出入国管理に関する専門的な相談が増え、電話だけでは対応しきれない相談も増えていた。

 ところで、2008年12月末現在、埼玉県には121,515人(対前年比+6,417人、+5.6%)の外国人が登録している。国籍別に見ると1位中国43,411人、2位韓国・朝鮮19,865人、3位フィリピン16,631人、4位ブラジル13,844人、5位ペルー4,767人。

 こうした事情なども考慮し、同センターはスペイン語、ポルトガル語、英語、中国語の4言語に対応。相談日は、毎週月、水、金の週3日、午前9時から午後4時までの予約制となっている。

 相談時間は原則1人1時間以内。労働相談は、月曜日・金曜日(スペイン語、ポルトガル語)、水曜日(英語、中国語)。入管相談は、月曜日・金曜日(スペイン語・ポルトガル語・英語)、水曜日(スペイン語・ポルトガル語・英語・中国語)。予約は、電話・FAXは048−833−3600。メールはsodan@sia1.jpまで。

 とりあえずは、電話で相談してみようという方は、埼玉県外国人ヘルプデスク048−835−2423(月曜日〜金曜日 9:00〜16:00)へどうぞ。外国人ヘルプデスクと外国人支援相談センターは連携しているので、電話相談で解決できない場合は外国人支援相談センターを訪れて対面式で相談することも可能となっている。