2009年8月13日(木) 埼玉新聞を抜粋編集
漫才やコントなどお笑いが人気を集める中、プロやアマチュアを問わず優勝すれば100万円が獲得できるお笑い選手権「G-1グランプリinつるがしま2009」が10月25日、鶴ケ島市で開催される。お笑いでまちおこしをしようと、市内のNPO法人が発案。これを自治体がバックアップし、官民一体となった実行委員会を結成、準備を進めている。コンセプトは「しんみりしてても仕方ない。笑いで健康増進と誇りの持てる街づくり」。吉本興業のM-1グランプリは有名だが、地方が主催するお笑い選手権は珍しいという。
G-1グランプリは31日まで出演者を全国から募集、ビデオ審査で40組に絞り込む。9月19日、市女性センターで第1次審査を実施。通過した20組が10月25日に市運動公園特設会場で開かれる最終予選に出場。決勝戦で5組から優勝者が選ばれる。
出場者1組の持ち時間は1次審査が2分、最終予選は3分、決勝は5分。決勝戦に残った出場者は作品のネタの中に「鶴ケ島」のことを入れるのが条件。決勝戦では同市出身のロックバンド「鶴」やコントグループ「ハッピーエンド」のメンバーが特別審査員として参加する。
きっかけは、市が導入した企画提案型協働事業制度。昨年9月、市民からアイデアを募集したところ、6団体が10事業を提案。この中から、市はNPO法人「市学童保育の会」から提案された同グランプリやパソコン講習会、市民が講師になる市民講座など5事業を採用した。
同保育の会は「文化事業として20年前から落語家やマジシャン、音楽家などを呼んで子どもたちに生の演芸を見せている。子どもたちの感動する姿を見ていて、こうしたものをより多くの市民と共有することがまちおこしの役に立つのではないかと思った」と理由を説明する。
計画実現のため、同会と市は今年2月、市内のボランティア団体とともに実行委員会を結成。「イベントデザイン」と「進行管理」「営業」の3つのプロジェクトチームに分かれ、それぞれ検討に着手した。
問い合わせは、実行委事務局の市市民協働推進課(TEL049・271・1111)へ。