2009年3月16日(月)埼玉新聞を抜粋編集
周辺環境との調和を目指す新たな形の産業団地「圏央道・川島インター産業団地」(同町中山、上伊草)のまちびらき記念式典・記念祭が十五日、団地近くの町立西中学校や公園で開かれた。同団地は県が田園都市産業ゾーン基本方針に基づき、圏央道沿線地域で推進している産業基盤づくり事業の第一号として完成。
同団地は川島インターチェンジ付近の約四十七ヘクタールに立地。周囲には武蔵野の原風景を残す田園地帯が広がる。県と町が二〇〇七年十一月に都市計画決定し不動産、建設会社などの共同出資でつくる「川島中山開発」が土地区画整理事業として施行した。
事業のコンセプトは環境と産業の調和。団地周辺には今後、田園地帯の屋敷林をイメージし、ブナ科のシラカシ計三千八百本を植樹するなど、従来の産業団地とは異なる緑地空間を整える。
団地内の全二十区画に十八社の進出が決まり、一部は今月中に操業を始める。進出するのは関東総合輸送、敷島製パンなど物流業や製造業が中心。県都市整備部は「この団地の特長は『みどり』のほかに『スピード』。官民の連携と地域住民の協力でわずか二年で完成した」という。