クオリティ埼玉 2009年2月16日を抜粋編集
少しでも良好な景観形成に対する住民の意識を触発し、美しい埼玉の景観づくりに一役買うことを目的に始められた彩の国景観賞。22回目となる2008年度の受賞作品が決まり、2月12日、授賞式がプリムローズ有明(さいたま市浦和区)で行われた。
受賞作品を紹介しておこう。
まず、「たてもの・まちなみ部門」は、歴史・文化の保全、水・緑への調和などが感じられる建築物、工作物、まちなみなどを表彰するものだ。受賞したのは、下記6作品。
鴻巣市花と緑と音楽の館かわさと「花久の里」(鴻巣市)、
児玉高窓の里(本庄市)、
秩父市立秩父第一中学校(秩父市)、
ほっとすぽっと秩父館(秩父市)
、Poram Building(さいたま市)、
山吉ビル(川越市)。
換気用の窓を屋根に載せた養蚕農家群がまとまっている児玉高窓の里、30年前に廃業されていた商人宿を改修し、にぎやかな交流の場に再生させた「ほっとすぽっと秩父館」をはじめ歴史的な背景を有する作品と、密集する市街地の景観形成のモデルともなるPoram Building、秩父第一中などの現代建築がある。
「心にうるおい部門」も同じく6作品。住民が主体となったまちづくりの活動や良好な景観を守り育てる活動など。水や緑を用いて身近な生活環境にうるおいを与える建築物、公園、緑地などが対象となる。
荒畑富士の清掃活動(所沢市)、
越辺川の八幡橋(坂戸市)、
坂戸市成願寺 稲荷神社の修復活動(坂戸市)、
花ロード美女木(戸田市)、
みやしろの顏・進修館四季の丘(宮代町)、
横瀬町寺坂棚田の保存活動(横瀬町)。
越辺川にかかる木造りの冠水橋、県内最大規模の寺坂棚田、明治時代に造られた荒幡富士はじめ観光で訪れてみたいと思わせる受賞作品群である。