2009年3月27日(金)埼玉新聞を抜粋編集
ホンダ(本社・東京都港区)は二十六日、寄居町に建設中の四輪車新工場の稼働時期を二〇一二年以降に延期すると発表した。昨年秋以降の世界的な自動車市場の落ち込みを受け、昨年末には計画当初の稼働時期(一〇年)を一年以上延期することを決めていた。その後も回復の兆しが見えず、スタートは実質的に二年以上ずれ込む格好だ。地域経済の活性化を見据える県や町、関連業界には再度の延期決定に落胆や当惑が広がっている。
小川町に建設中のエンジン工場は、当初の予定通り今年九月中旬から稼働を開始。エンジン部品を国内外の工場に供給していく。
寄居工場はエンジンから車体までを一貫生産する国内の生産拠点として計画。敷地面積九十八ヘクタールで、稼働時は千七百人を雇用する。小川と合わせた投資額は千五百八十億円を見込んでいる。建設作業は〇七年から始まり、基礎工事を経て、今月には鉄骨の組み立てに着手した。