2009年11月19日木曜日

自転車モトクロスコース完成 秩父に県内初

自転車モトクロスコース完成 秩父に県内初
2009年11月18日(水) を抜粋編集

 秩父市大滝の滝沢ダム左岸滝沢園地に「秩父滝沢サイクルパーク」が完成した。アウトドアスポーツの一つとして注目されるバイシクルモトクロス(BMX)の本格公認コースで22日にオープンする。県内では初めて。

 BMXは1970年代にアメリカで生まれた自転車競技。競技はコース内の小高いスタート台から一気に下り、数十カ所の“盛土”を走り抜ける。ほかの自転車競技に比べ安全で家族、親子の参加も多いという。若い世代のスポーツとして昨年の北京五輪から公式種目になった。現在、BMX公認コースは全国に7カ所ある。同サイクルパークは首都圏3カ所目だが、国際大会も開催できる東日本有数の施設。

 サイクルパークの面積は約9500平方メートル。本コース(345メートル)とトレーニングコース(220メートル)、スタート(高さ5メートル)、ゴール施設、木製ステージなどがある。事業費は7800万円。

 BMXコースは大滝地区の若者が「地域を元気にしたい」との熱い思いで建設計画が始まったという。この夏、大滝活性化青年会議の役員らが中心になり秩父BMX協会(千島輝大会長)が設立された。

 記念レースは、全日本BMX連盟スーパーシリーズ第6最終戦。日本を代表するプロライダーの迫力ある走りが見られるほか、子どもから大人まで、クラス別のレースが行われる。同時に市民を対象にした体験教室が開かれる。

 市大滝総合支所は「幅広い年齢層が楽しめるスポーツで教室や講習会を開くなど、愛好者を増やしたい。来春には全日本選手権大会を予定している」という。将来は「秩父からオリンピック選手を」との期待も高まる。