2009年11月13日金曜日

行田のB級グルメ大会大盛況

行田のB級グルメ大会大盛況
2009年11月12日(木) 埼玉新聞を抜粋編集

 8日に行田市役所周辺で開催された「第2回行田市B級グルメ大会」に県内外から5万8千人もの来場者が訪れた。全国屈指の料理が顔をそろえたことで、3時間待ちという店も出るほどの盛況ぶり。「ゼリーフライ」「フライ」の2商品を全国発信しようと本腰を入れる行田市が手ごたえをつかむ一方で、2つの行田名物に秘められた底力が早くも発揮された。

 大会に参加した"ご当地グルメ"は全21店。行田名物のゼリーフライとフライ、羽生市のいがまんじゅうといった県内料理に加え、何と言ってもB級グルメの全国大会「B―1グランプリ」の歴代グランプリが顔をそろえたのが人気を呼んだ。今年の覇者「横手焼きそば」(秋田県横手市)をはじめ、過去3回で栄冠を勝ち取った「シロコロホルモン」(神奈川県厚木市)、「富士宮焼きそば」(静岡県富士宮市)―。

 この日も出店した行田ゼリーフライ研究会は、山梨、静岡、福岡など全国各地を駆け巡ってきた。各団体への出店依頼で重要な役割を果たしたのも同会だ。松井秀二郎会長は「今日ばかりは他店の売れ行きが気になって。こんなに多くの人が来てくれて大成功」と、ほっと一息。「B級グルメの仲間には、ライバル意識と同時に連帯感も生まれている。お互いの頑張りを見ることができるのも、行田にゼリーフライとフライがあったおかげ。私たちも全国各地で恩返しするつもり」

 松井会長によると、B級グルメには(1)古くから愛されている(2)家庭で食べられてきた(3)複数の店舗で味わえる―の3要素が不可欠で、ゼリーフライとフライはぴったり当てはまる。松井会長は力を込めて言う。「グランプリは十分狙える。ただ、私たちが目指すのはそこじゃない。名物を求めて観光客が訪れた時、行田を好きになってもらえる体制を地元でつくり上げていかないと」