2009年5月15日金曜日

ホルモン、豆腐、精肉店… 健闘する特徴店 小川

 2009年5月14日(木)埼玉新聞を抜粋編集

 小川町駅前通り、同駅から徒歩二分の太田ホルモン(太田末吉さん経営)。夜はひっそりとする同町だが、暗闇の中の灯台のようにその一角だけ明るくにぎわっている。うわさを聞きつけ訪れる客に大型連休も太田さんは大忙しだった。

 同じく駅前の有機・豆腐ドーナツなどの手づくり豆腐店「三代目清水屋」(清水洋治さん経営)、ウインナーなどにもこだわり、これを目当てに県外からもファンが足を運ぶコロッケ・ソーセージの精肉店、主人のあだ名がそのまま店名になった「アーチャンの店」(伊藤方久さん経営)、古き良き日本の伝統と小川町の田舎らしさを融合させた温泉施設「花和楽の湯」(新田悟詞さん経営)、小川町産の小麦粉を自家引きで粉にしている手打ちうどん「麺工房かたくり」(埼玉伝統工芸協会経営)など、町内の各店は、この大型連休は大忙しだった。

 その中のひとつ、太田ホルモンの営業時間は夕方の午後五時から十一時。東松山のヤキトリと比べるとこってり感はなく、さらさらとした「辛いタレ」が特徴だ。このタレに病み付きになるリピーターが多い。お店は「ワイザツでレトロな雰囲気」、千円札数枚でたっぷり食べて飲める店と評判を呼び、早めに場所を取らないと店内に入れない。混雑時は店の前でもビールを飲むお客も。

 特徴を伸ばし、良さをきちんと伝える努力をする。街の観光資源は、案外、身近にあるのかも。