2011年2月28日月曜日

県南と県北・県西で人口格差拡大

2011.2.25 クオリティ埼玉を抜粋編集

2010年10月1日を期して実施された国勢調査の速報集計が、公表された。埼玉県の人口は前回調査と比べて約14万人(2.0%)増え、719万4,957人となった。

人口増加したのは33市町。人口増加ベスト5は、
さいたま市46,696人増(1,222,910人)、
川口市20,232人増(500,311人)、
越谷市10,631人増(326,423人)、
川越市8,919人増(342,714人)、
草加市7,746人増(244,062人)。

一方、減少は31市町村。
秩父市3,624人減(66,939人)、
行田市3,014人減(85,801人)、
小川町2,501人減(32,900人)、
狭山市2,336人減(155,738人)、
深谷市1,906人減(144,555人)、
熊谷市1,483人減(203,192人)
などとなっている。

県南=人口増、県北・県西=人口減少と、人口格差が改めて浮き彫りとなった。首都圏に集中し地方が少しずつ空洞化していく傾向が続いている。

とりわけ、県北の3市は行田市の3,014人はじめ熊谷市、深谷市など軒並み減少している。
忍城を舞台にした映画「のぼうの城」の公開で注目を集める行田市は、埼玉を代表する観光都市。忍城に加え、世界遺産登録運動のさきたま古墳群や古代蓮、足袋蔵など豊富な観光資源が魅力的なまち。城下町のみを主要観光テーマとする川越市に勝るとも劣らないほどの潜在能力を持つと言っても過言ではないだろう。ところが、川越市が人口増加数4位であるのに対し、行田市は人口減少数2位と対照的な結果となった。

“平成22年国勢調査速報(要計表による人口)”
http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/430435.pdf