2008年4月7日月曜日

平成20年度の埼玉県環境予算60%アップ

上田清司埼玉県知事コラムを抜粋編集

 私は2期目の三大公約の一つに「みどりと川の再生」を掲げました。平成20年度の埼玉県環境予算60%アップしました。以前、県土に占める川の面積の割合が日本一であることなどをこのコラムで紹介しました。

 川の源流は言うまでもなく山々です。この山も荒れています
。間伐等手入れが行き届かなくなったスギやヒノキばかりの山は、雨水を蓄える力が弱くなっているのです。
大雨が降れば一気に流れてしまい、普段は川の水量が少なくなっています。
水量が少なければ清流も汚れてきます。
それに、この時期は多くの人が花粉症に悩まされます。その理由がスギの花粉となると、スギ林に広葉樹を植えるなどして、山の保水力を高めたりもしなければなりません。

また、平地林にしてもこの30年間であの緑豊かな東松山市に相当する面積が消失しているのです。
そこで、今年度から「彩の国みどりの基金」制度をつくりました。
この基金を活用して、森林等の保全・創出、都市部での屋上緑化や学校の校庭の芝生化など、緑のスペースの増加を図っていきます。

失った平地林などはすぐに戻りませんが、4年間で東松山市の半分近く、桶川市や草加市を覆うぐらいの緑を再生したいと思っています。