2008年11月10日月曜日

狭山市堀兼・上赤坂の森 整備完了

 2008年11月7日(金) 埼玉新聞を抜粋編集
 
 「狭山市堀兼・上赤坂の森」約六ヘクタールで散策路や案内板の整備が完了した。

 市南東部に位置する堀兼・上赤坂の森は約八十ヘクタール(東京ドーム約十七個分)に及ぶ広大な平地林。典型的な武蔵野の雑木林としての景観をとどめていたが、戦後になると資材置き場や産業廃棄物処理施設が多く建てられたほか不法投棄も相次ぎ、景観が失われつつあった。

 一九八一年、県のふるさとの緑の景観地に指定。今年は、市が緑の基本計画に位置付ける重点地区の一部約六ヘクタールが県の緑のトラスト保全第九号地に選ばれた。トラスト事業は県と狭山市、さいたま緑のトラスト協会が緑地保全を目的に行っており、公有地化の事業費五億千百万円の三分の二を県と協会、残り三分の一を市が負担している。

 堀兼・上赤坂の森は薪炭(しんたん)林として人々の生活に深くかかわると同時に、コナラ、アカマツ、オオタカ、コゲラ、ヒバリなど動植物の貴重な生息空間を形成している。